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世界大会で出会ったメキシコの高校生がわたしに火をつけた。IT技術で人と社会を助けたい【ガラムカリ玲奈・17歳】

世界大会で出会ったメキシコの高校生がわたしに火をつけた。IT技術で人と社会を助けたい【ガラムカリ玲奈・17歳】

「気になる10代名鑑」1294人目は、ガラムカリ玲奈さん(17)。独学で Microsoft Office Specialist(MOS)を取得し、MOS世界学生大会の決勝戦に日本代表として出場しました。「自分にはITは使えない」と思っている人を勇気づけたいと語るガラムカリさんに、活動を始めたきっかけや世界大会での印象的な出会いや活動の中で感じた壁について聞いてみました。

ガラムカリ玲奈を知る5つの質問

Q1.いま、いちばん力を入れている活動は?

ITスキルで社会の役に立ちたいという想いから、独学でパソコンスキルの習得や研究に励んでいます。

高校2年のときには、Microsoft Office Specialist(MOS)世界学生大会2025のPowerPoint部門において日本代表に選出され、アメリカで行われる決勝戦に出場しました。エントリーは全国で1万2000人くらい。大会の出題内容は非公表なので、PowerPointの機能を徹底的に研究し、出題を想定した問題を自分で作り時間制限を設けて練習するなど、とにかくできることをすべてやりました。

その後、友人や部員から『わたしもMOSを受けてみる』『合格したよ』という声を聞く機会もあって。自分の行動が周囲に影響を与えられることを実感して、とても嬉しかったです。

いまはPowerPointのアニメーションという得意な分野を活かして『人がつい目で追ってしまうアニメーション』を探究していています。アニメーション活用のための知識として、認知科学や神経美学、情報倫理学なども勉強しています」

 

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Q2. 活動を始めたきっかけは?

幼い頃からブログを書いたり、ジュニアプログラミングに取り組んだりと、パソコンに親しんできました。当時は『作ることそのものが楽しい』という気持ちが大きく、自分の興味や好奇心の延長として取り組んでいたと思います。

そんな中、中学3年生のときに知り合いのカフェレストランのホームページ制作を任せてもらったことがあって。HTML言語で作るのははじめてでしたが、保存して画面を確認しながらどんどんと完成に近づけていく過程がとても楽しく、夢中になりました。

完成したホームページに問い合わせ機能をつけたら、お店の人から『問い合わせきたよ』『お客さん増えたよ』って教えてもらうようになって。自分の作ったもので喜んでもらえたのはもちろんですが、何より実際にお客さんの目にも触れて活用されていることがとても嬉しかったです。自分の技術が人のためになるんだって、はじめて実感しました。

この経験から、ITスキルで社会の役に立ちたいと思うようになりました。ただ助けたいと言うだけじゃダメだなと思って、まずはMOSや、DX人材の共通リテラシーといわれるDi-LiteのITパスポートを取って、知識と信頼の土台を作るための勉強をはじめました」

Q3. 活動する中で、印象的だった出会いは?

MOS世界学生大会の決勝戦でアメリカ・オーランドに行ったとき、メキシコから来ていた同い年くらいの子と出会ったことです。経済的に不安定な状況でプログラミングが学べる場所もない中で、独学でずっと勉強を続けているという話を聞きました。

エントリーしている時点でほとんどの参加者が大学生か社会人だったので、大会で同世代に会えたことがまず嬉しかったんです。しかし、一見近しい人に見えた彼との境遇は全然ちがいました。わたしは、この大会出場をゴールだと思っていたけれど、彼にとっては大会は過程でしかなくて、自分の力でプログラマーになるという未来を見据えていました。その姿に衝撃を受けて、わたしも彼と同じように、もっと先を見据えて努力したいと思ったんです。

大会から帰ってきてからは、海外の参加者に自分から連絡をとって話すようになりました。ほかにも、日本の同世代と出会うイベントに参加したり、より活動の幅を広げられるように活動しています」

Q4. 活動をする中でつらかったことは?

高校1年生のとき、自分のスキルを活かしてもっと貢献できる場があるんじゃないかと思って、地区センターにボランティア登録に行ったことがあるんです。でも『そういう活動を仲介する仕組みはない』と言われてしまい、自分のやりたい活動を求めている人に出会えませんでした。能力や意欲があっても社会と接続されなければ活かされないという課題を実感しました。

それでもこの活動を辞めなかったのは、『需要がないわけはない』と信じることができたからです。わたしのITスキルを友達や先生に頼ってもらえた経験が、少しずつ自信になっていました。

その経験以来、機会を待つのではなく、自分から積極的に挑戦するようになりました。将来的にはもっと多くの高校生が自分の得意なことを社会の中で活かせるような環境があったらいいなと思っています」

Q5. 将来の展望は?

将来は、デジタル技術やデザインの力を使って、人が快適に暮らせる社会を実現するためのプロセスを考えて人をまとめられるエキスパートになりたいと思っています。たとえば、いまおこなっている研究も教育や医療、防災をはじめとするさまざまな分野で活用できる可能性があると思っているので、幅広い領域で情報伝達に貢献したいです。

わたしはまだまだ頑張っている途中の身です。なので、これからもデジタル技術に限らず面白そうだと思ったことに飛び込み続けていきます。そして、その挑戦の過程が誰かの『やってみたい』のきっかけになれば嬉しいと思っています。

忙しい毎日ほどやりがいを感じるタイプなので、これからもいろんな人と関わりながら、立ち止まらずに動き続けていきたいです」

ガラムカリ玲奈のプロフィール

年齢:17歳
出身地:神奈川県横浜市
所属:聖セシリア女子高等学校
趣味:食べること、音楽を聴くこと、絵を描くこと
特技:パソコンのトラブルを解決すること
大切にしている言葉:好きこそものの上手なれ

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Photo:Nanako Araie
Text:Rinna Koike

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