
世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする、「Steenz Breaking News」。今日は、カナダのAIを活用した樹木管理についてご紹介します。
わたしたちの暮らしに溶け込みつつあるAI
近年、わたしたちの暮らしに溶け込みつつあるAI。文章作成や翻訳、アイディア出しなど、さまざまな場面で活用されています。
いままさに進化し続けているAIは、意外なところにも活躍の場を広げているようです。
カナダではAIによるユニークな樹木管理が話題に
カナダ・セルカーク市では、樹木の健康状態の改善と都市運営の効率化を目的に、AIを活用した樹木管理の実証実験がおこなわれています。
実験では、市内の樹木に人工知能のセンサーを設置し、水分量や風圧、葉のわずかな振動などのデータを解析。乾燥状態や異常な活動、成長を阻害する可能性のあるストレス要因などがメッセージ化され、市の職員へ送られるのだそう。

樹木たちからのメッセージはユニークで、「マニトバ州北東部のエブリンで喉が渇いている。雨を降らせてくれ」「リスたちがさわがしい。助けて!」「犬が木の根元付近を掘ったことによる被害が確認されました」など、多岐にわたります。まるで人間が話しているような内容です。
しかし、単におもしろいメッセージが送られてくるだけではありません。実験開始後は、樹木は順調に成長し、職員も木々の状態を正確に把握できるようになったと関係者は話しています。
しかし、課題もあるようで……
都市の樹木管理に貢献しているAIセンサーですが、ときおり奇妙なメッセージが送られてくることがあるそうです。例えば、「隣のニレの木が私の根に触れているんです。正式に苦情を申し立てたいです」や「冬って本当に退屈だ。もう春にならないかな?」「樹皮がすごくシワシワになってきたんだけど、そういうクリームってあるのかな?」など。

これらのメッセージについて、現段階では「AIによるデータ解釈に、何らかの欠陥があることが関係しているのではないか」と考えられています。奇妙なメッセージの原因解明も含め、引き続き同実験に注目していきたいですね。
AIを活用したユニークな樹木管理に今後も期待!
セルカーク市で進められている、AIを活用したユニークな実証実験。現段階で一定の効果も出ており、精度が増し安定した成果が見られれば、ほかの国や地域でも活用できるのではないでしょうか。もし日本で導入される日が来たら、その効果はもちろんのこと、樹木からどのようなメッセージが送られてくるのかも気になりますね。
Reference:
Selkirk: First Canadian Municipality to Pilot an AI-Enhanced “Talking” Urban Forest
Text:Yuki Tsuruda






