
Steenzでも度々特集を行ってきた、“00年代生まれによる、00年代のための音楽プロジェクト”『from00』。今回は、このプロジェクトから6月3日に楽曲をリリースした姉弟ユニット、KITOKAが登場してくれました。普段の活動では作曲からMV制作までセルフプロデュースをおこなっているKITOKAのおふたりに、プロジェクトや新曲『ハルシネーション』に込めた想いを伺います。
プロジェクトを通じて、新しい可能性が開けた。

-さっそくですが、普段の音楽活動について教えてください。
KIKI:姉弟で音楽活動をしている、沖縄出身のふたり組ユニットのKITOKAです。私が姉のKIKIで、ボーカルとアートワークの担当をしています。MVも私が制作しています。
KAKA:弟のKAKAです。おもに作詞作曲と場合によっては編曲を担当しています。主にサウンド面はぼくの役割になっています。
―では、今回プロジェクト「from00」に参加したきっかけは?
KAKA:今回、他の同世代のアーティストたちが参加すると聞いて、力試しをしたいという気持ちになって。同世代と高め合う良い経験になりそうだと思い、参加しました。
-プロジェクトの中で印象的だった出来事を教えてください。
KIKI:プロジェクトのはじめに、アーティストとA&Rが全員で顔合わせをしたときです。
KAKA:うんうん。
KIKI:実際に顔を合わせたことで、この人たちと同じコンセプトでそれぞれの楽曲を作って、結果的にどんな違いが生まれるんだろうって考えて、ワクワクしましたね。
-プロジェクトに参加する前後で、意識や考え方が変わったことはありますか?
KIKI:今回のプロジェクトは「企画もの」というか、同世代の人たちとお題に沿ってひとつの作品を作るみたいな形で。今までの活動とは違う特殊な経験だったから、すこしチャレンジングだったというか、良い意味でいつもの振り幅から外れた曲になりました。これまでに見えなかった新しい可能性が開けたんじゃないかなと思います。
歌詞とメロディーの親和性が光る『ハルシネーション』

―では、今回の楽曲『ハルシネーション』について聞かせてください。まず、楽曲テーマとして「AIとの共存」を提示されたときの率直な感想は?
KAKA:個人的には得意分野というか、AIはもともと興味ある話だったので、すんなり受け入れられましたね。ぼくたちは普段、生と死のような重たいテーマを扱ってきていたので、コンセプトを知る前はテーマ次第では制作が難しいかもしれないと心配していたんです。でも、「AIとの共存」だと聞いて、これはいけるぞってなりました(笑)
-どんな風に楽曲制作を進められたんですか?
KAKA:まず、AIというものがどういうものかっていうところから考えはじめて。起源や、どういう感じで世の中に広まったのかはもちろんですし、どういうシステムで動いてるのかとかも、ネットや本で探して調べました。
KIKI:A&Rの人たちと一緒に、AIに対する自分たちの立場はどういうものなのか、いっぱい話し合って深掘っていったんです。私は当時、AIに対してちょっと怖いイメージがあって。将来、仕事が取られちゃうとか、人間よりも賢くなっちゃうとか、マイナスのイメージがあったんですけど、KAKAは私とは違って。いかにAIを使いこなしていけるのか、この時代をどうやって自分が乗りこなしていくかっていうところがすごく面白くて、めちゃくちゃ興奮するし、楽しいって言ってて。
結果的に、AIに対しては中立的な立場を取っています。たくさん使って、どんどん反映させていったら良いけれど、それに飲まれないようにしたい。人間が最終決定を下すうえで、AIが広まっていく流れにうまく乗って生きていきたいな、という視点ですね。
―とくにこだわったポイント、注目してほしいところがあれば教えてください。
KIKI:歌詞とメロディーの親和性です。KAKAはいつもすごく複雑で内容が深い歌詞を書くんですけど、この曲は歌詞が深いだけじゃなくて、そこに曲もリンクしていくっていうところが見どころかなと思います。
KAKA:後半に出てくる、『さよならにちょっと近いな でもまだこれからなんだよ』っていう歌詞は考察の余地があるポイントですね。AIについて色々と調べてたら、AIが人類の最後の発明になるって書いてあって。その言葉だけ見ると、人類の最期にどんどん近づいてきてるなっていう感じがあるじゃないですか。でも、00世代のぼくたちからしたら、終わりはまだまだ先のことだっていう感覚があって。AIというテーマと、00世代の僕たちが関わる企画というコンセプトを、良い感じに回収したパートになってるかなと思います。
他にも、プロジェクト名に含まれている00が歌詞の中に入っていたり、考察して欲しい要素がたくさん散りばめられているので、そこも楽しんでほしいですね。
―最後に、どんなシチュエーションでこの楽曲を聴いてほしいですか?
KAKA:友だちとかと大人数でいる時ですね。この曲のテーマであるAIに関わる問題は、今の世代の人間全員が関わることだから、みんなで向き合って考えたいんです。自分の身の回りにいる人たちと一緒に聴いてもらいたいと思います。
―ありがとうございました!

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【Artist】KITOKA
沖縄県恩納村出身、KIKI(Vo & Ba)とKAKA(Dr, Key & Vo)の姉弟による音楽ユニット。疾走感のあるオルタナティブロックに、ノスタルジックなメロディーと物語性を感じる歌詞が乗り、聴く人を空想世界へと誘う。沖縄を拠点に精力的に活動中。 pic.twitter.com/xtL4nNw6C3— from00 (@_from00) May 21, 2026
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配信情報
5月13日リリース『正体』/from00 feat.Lufure
5月20日リリース『MIGAKU』/from00 feat.千夏
5月27日リリース『愛よ』/from00 feat.LoopsTop
6月3日リリース『ハルシネーション』/from00 feat.KITOKA
6月10日リリース EP『きみは なにもの』/from00
text:Yuzuki Nishikawa






