
「気になる10代名鑑」の1286人目は、木下まおさん(17)。中学1年生からアクセサリーブランド『reposer(ルポゼ)』を立ち上げ、現在5年目を迎えました。幼いころに遊んでいた祖母のスカーフがインスピレーションとなっていると話す木下さんに、アクセサリーにかける思いや描く女性像について聞きました。
木下まおを知る5つの質問

Q1. いま、いちばん力を入れている活動は?
「中学1年生のときに立ち上げたアクセサリーブランド『reposer(ルポゼ)』の運営です。現在5年目を迎え、オリジナルアクセサリーの制作・販売を軸に、海外ジュエリーのセレクトやワークショップの運営もしています。
ブランド名の『reposer』は、フランス語で休息・休ませるという意味です。忙しい日常の中で、アクセサリーで自分の気持ちや感覚に目を向ける時間を届けたいという思いを込めています。カラフルな色を上品に纏えるデザインにこだわり、金具や着け心地といった細部まで意識しています。長時間つけていても負担が少なく、自然と手に取りたくなるようなアクセサリーを届けたくて。
インスピレーションは、日常から得ていることが多いですね。街中の落書きの色の組み合わせに惹かれ、思わず写真を撮ることもあります。意識する癖がついてからは、まちのいろんな綺麗なものに惹かれるようになって。なんでこの色に惹かれるんだろうって、常に考えてる感じです」
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Q2. 活動を始めたきっかけは?
「中学1年生のとき、パニック障害を発症して外に出ることが難しくなった時期がありました。家で過ごす時間が増える中で、自分にできることを見つけたいと思い、アクセサリー制作を始めたことがきっかけです。
もともと飽きっぽい性格で、ひとつのことに熱中し続けるタイプではなかったのですが、アクセサリー作りだけは、気づけば夢中になっていました。『自分の好きなことで誰かを笑顔にできるんだ』と実感したとき、活動を続けていきたいと思うようになったんです。お客様がアクセサリーを手に取り、身につけている姿を見たときは、作ってきてよかったなと心から思える瞬間です」

Q3. 活動にあたってのファーストアクションは?
「最初は、純粋に自分のために作っていました。材料を揃えるうちに、この趣味を続けるには資金が必要だと気づいて……。
ちょうどその頃、セレクトショップを経営していたお母さんから『まおの作ったアクセサリーをお店においてみない?』と声をかけてもらって、販売を始めました。告知をした翌日、さっそくお客さんが買いに来てくれて、喜んでくれている姿を見たときは、本当に嬉しかったのを覚えています。そこからは、ひたすら作り続ける日々で、5年間で1000個以上は制作していると思います。
そして、ブランドをここまで育てられたのは、周りの人のおかげだと思っています。お母さんがショップを経営していたこともあり、幼いころから周囲には作家さんたちがいました。素材をどこで揃えるか、基本的な技法、台紙や箱といったパッケージの選び方、作品を美しく見せるカメラの使い方まで、わからないことがあれば、そのたびに相談していましたね。だからこそ、この『reposer』というブランドは、人とのつながりの中で育ったブランドでもあるんだなと感じています」
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Q4. 自身のクリエイティブに影響を与えたものは?
「幼いころからずっとそばにいてくれた祖母の存在が大きいと思います。
祖母はカラフルなスカーフをたくさん持っていて、幼いころはそのスカーフを体に巻きつけながら、ドレスのようにして遊んでいました。祖母が派手な色を好む人だったので、その影響がいまのアクセサリーのデザインに繋がっています。いまでも、祖母がトルコで買ってきたシルクのスカーフを大切にしていて、ネイビーや青を基調に、華やかな黄色や赤が入り混じったその色使いが、reposerの作品とも重なっていると思います。
もうひとつは、小学生のころから欠かさず見ていたドラマの影響です。おしゃれをしながら生き生きと働く女性たちの姿を描くドラマが好きで、すごくかっこよく見え、憧れる女性像として自分の中に存在するようになりました。ファッションやアクセサリーで自分らしく日常を楽しんで、内側からキラキラと輝いている。そんな女性になりたいですし、そんな女性に身につけてもらいたいと思うようになり、いまのデザインに繋がっています」
Q5. 将来の展望は?
「最初はものづくりそのものが好きだったんですけど、最近は、憧れていた世界観をつくりたいという気持ちのほうが強いんだなって気づきはじめました。ドラマで見ていた女性たちのように、ファッションやアクセサリーを通して、自分らしく輝く、そんな世界観を届けたいと思っています。だからこそ、誰に届けるか、どんなブランドにしていくかというマーケティングにも、興味が向くようになっています。
そしてもうひとつ、シルクのスカーフを作るという大きな夢があります。祖母のスカーフへの憧れ、ドラマの中で出会った女性像、reposerで積み上げてきた5年間。クリエイティブの原点が、全部そこに繋がっている気がしています。いつか、こだわり抜いた一枚のスカーフを、自分らしく輝く女性たちへ届けられるよう、reposerを育てていきたいです」

木下まおのプロフィール
年齢:17歳
出身地:静岡県富士市
所属:reposer
趣味:猫と遊ぶこと
特技:ダンス
大切にしている言葉:自由
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Photo:Nanako Araie
Text:Serina Hirano






