
こんにちは。2025年8月からアメリカに留学しているAiです。留学中、わたしがいくつか参加している部活やクラブ活動の中に模擬国連部があります。過去の記事でも、入部テストが大変だった話や活動中にトイレに行くにもひと苦労だった話などをしてきましたが、今回は、その「模擬国連」そのものについて、もう少し詳しく紹介したいと思います!
模擬国連とは?
模擬国連とは、実際の国連会議を学生が再現する活動で、参加者は各国の大使になりきって国際問題について議論を行います。英語でのスピーチやディスカッションを通して、世界の課題について深く考えることができるのが特徴です。「I」「We」といった一人称は使えず、「(国名)の大使は〜」と国を背負いながら15秒、30秒、60秒、90秒と決められた時間内で的確に話す必要があります。一度でも噛んだらおしまいというプレッシャー、凄まじい早口ネイティブで場を支配する人たち、内容より人脈で決まる瞬間や締切直前にGoogle Docsで同時編集カオスなど、議会ウィークは周章狼狽ですが、外交術を磨く教育プログラムとしても非常に有意義だと思います!
今回、私はボリビアの代表として、4月のニューヨーク模擬国連(NY MUN)に出場します。このイベントは、世界最大規模の模擬国連の大会であり、国連本部近くで開催され、世界の名門校の生徒たちが派遣されます。日本代表団に会えることも密かな楽しみですが、最終日の表彰で実際の国連の場に行く瞬間が待ちきれません。
なんと私が所属しているライダー大学の模擬国連部チームは16年連続で最優秀賞を獲得している名門チーム! そのため、プレッシャーもありますが、17年目を目指して頑張ります!!

実際にやっていること
私が参加している模擬国連では、以下のような流れで会議が進みます。
・スピーチ
事前にくじ引きで決められた「自国」について、その立場を説明するスピーチを行います。限られた時間の中で、いかに分かりやすく伝えるかが重要なため、国内での政治状況や他国との交流について大会の5ヶ月前から調べたりと事前準備が何より大切です。国際的な場で自国の優先課題を明確にして、トピックとして取り上げられるように各国に論理的に説得するのも重要です。
・トピックの決定
議会が開始する前のコミュニケーション、さらに議長に選ばれた国の大使のスピーチの後、まずは何を議論にするのか、つまり「トピック」を決めます。基本的にここでは10カ国のスピーチと30分の話し合いが設けられるのが一般的で、その後に多数決で決定されます。ここでは、自国の問題がいかに他国にも重要か、他者を巻き込む力を要します。
・ディベート(交渉)
決まったトピックについて、他国の代表と意見交換をしながら、解決策を模索するのがディベート。通常全体で100カ国以上の代表が会議に参加しているので、積極性とコミュニケーション力、リーダーシップを発揮しないと埋もれてしまいます。トピックにおいて、自国の課題を解決することがどのようにに世界に影響、貢献するのかを、各国の課題を元に判断して意見します。
・決議案の作成
最終的に、話し合った内容をもとに「Resolution(決議案)」を作成します。複数の国と協力してひとつの文章を作り上げるのが難しくもあり、面白いポイントです。ここでは、共同作業を行う大使の選抜も重要になります。国の代表といえども大使の人間性を見極めることも大事なので、休憩中も気が抜けません(汗)約400校が参加し5000人を超える参加者の中には、礼儀を欠いている大使や課題を理解しきれていない大使、更に全ての作業にAIを利用したり差別をしてくる大使もかなりいます。
模擬国連部に参加して感じること
模擬国連(MUN)は、私が取り組む中でも知的レベルも精神的レベルも最も高く要求される活動のひとつです。4月にる5日間泊まり込みで行われる会議でも体力と精神力が同時に求められます。最近では、本番を再現したモックコンファレンスを通して、特に以下の点が大変だと実感しました。
- 長時間の集中と精神的負荷
また、「I」「We」を使わず、15秒から90秒という限られた時間内で的確に伝えることの難しさも強く感じました。
朝8時から夜8時までほとんど休憩がなく、即興の政治スピーチやディスカッションが続きます。12時間以上という長時間にわたり、集中力を維持しながら、頭をフル稼働させて、英語で外交的かつ論理的な表現を即座に組み立てる必要があります。
さらに、英語は上達しました自負がありますが、即興で国の代表として正式な外交的表現を用いるスピーチはまだまだ難しいです。
2.精神的・肉体的プレッシャー下での発表
スピーチはすぐに評価され、間違いも目立ちます。自信を持って正確に話すことが強く求められます。。ただでさえ、慣れないスーツやヒールを着用しての長時間活動は足も痛くなるし、肉体的な疲労が伴います。そして、その上で、長時間元気で笑顔を保ちながら、このスピーチやディベートをこなすことはなかなか精神的な負担が大きいです。
- 戦略的な協力関係の構築
会議では、協力関係の構築が成果に直結するため、信頼できる相手を見極め、戦略的に関係を築く必要があります。
模擬国連の魅力
・国際問題について深く学べる
・英語力(特にスピーキング)が伸びる
・リーダーシップや交渉力が身につく
・世界中に友達ができる
まとめ
模擬国連は、英語力だけでなく、自分の考えを持ち、それを相手に伝える力を大きく成長させてくれる貴重な経験です。最初は不安もありましたが、挑戦してみて本当に良かったと感じています。留学中に何か新しいことに挑戦したい人や、国際問題に興味がある人には特におすすめです!
これまで読んでくださっている皆さんありがとうございます!
次回の#19では、いよいよ模擬国連の世界大会についてお話しします。是非お楽しみに!
Ai(渡邉亜衣)のプロフィール
北極に魅せられた国際活動家であり、音楽を軸に生きる表現者。17歳で訪れたグリーンランド最北のカナック村での経験をきっかけに、気候変動や地域社会への関心を深め、2023年にはドバイで開催された「COP28」に登壇し、現地の声を国際社会に届けた。音楽の分野では、国内外でライブを企画・出演しながら、社会との接点を模索。現在は国際バカロレアの知見を活かし塾講師として働く一方、大学で自らの活動をさらに深めている。






