
世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする、「Steenz Breaking News」。今日は、IUCNが新たに設立した微生物の保全グループについてご紹介します。
自然環境や野生動物を守るために活動するIUCN
これまでも、生物多様性の保護に取り組んできたIUCN(国際自然保護連合)。1948年に設立され、世界中の野生生物の保護や自然環境・天然資源の保全を目的に、調査研究や支援をおこなっています。

活動内容としては、絶滅の恐れのある生物をまとめた「レッドリスト」の作成。国際取引において野生動植物が過度に利用され、絶滅に追い込まれないようにするための「ワシントン条約」設立の際は、科学的なデータを提供しました。その他にも、湿地の保全・再生を目的とした「ラムサール条約」では、事務局業務を担当しています。
IUCNが新たに設立した微生物保全のためのグループ
多様な活動を行うIUCNですが、2025年9月12日に新たな保全グループを設立しました。対象は、地球と人間の健康に不可欠な、細菌・真菌・ウイルスなどの微生物。絶滅の可能性を調査することが目的です。

近年の研究で、土壌細菌や菌類などの微小生物が、栄養循環や植物の健康、大気調節に貢献していることが明らかになりました。そのことが、設立の理由に含まれているのだそうです。
どのような活動をする予定なの?
今後、同保全グループでは、さまざまな取り組みをおこなっていく予定とのこと。そのひとつとして、地球や人間の健康に不可欠な微生物の、絶滅の可能性についての調査があります。調査対象には、オーストラリア・シャーク湾の光合成微生物や、南極の岩石に生息する低温内生菌類群集などが候補としてあがっています。また、サンゴ礁に生息する微生物たちを構成する、細菌の保護も予定しているそうです。

小さな生き物たちに今後も注目!
IUCNの活動内容の興味深さはもちろんですが、地球上には、こんなにも多様な微生物が生息していることに驚いた方も多いのではないでしょうか。今後も活動内容だけでなく、私たちの暮らしに関わる微生物の種類や生態にも注目していきたいですね。
Reference:
国際自然保護連合(IUCN)|外務省
ワシントン条約とは|環境省
ラムサール条約と条約湿地|環境省
New Species Survival Commission Fills Critical Gap in Conservation|Regents of the University of California
Global species-survival efforts received a boost with the launch of a new Species Survival Commission designed to coordinate science-based action to prevent extinctions before species reach crisis levels. |HappyEcoNews
Text:Yuki Tsuruda






