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フランスの「バカンス」文化。Mirei in Paris #07【Steenz Abroad】

フランスの「バカンス」文化。Mirei in Paris #07【Steenz Abroad】

こんにちは。2025年9月からフランスに留学しているMireiです。今日は、フランス生活を語るうえで欠かせない「バカンス」についてお話しします。

「フランスといえばバカンス」と言われるほど、年間を通して休暇が多い国です。しかし、フランスにおける「バカンス」は単なるお休みではありません。社会全体に深く根付いた、大切な制度で、生活の一部でもあります。

例えば学校のバカンスは年に5回も設けられています。わたしの大学では、秋のトゥサン休暇、クリスマス休暇、冬休み、春休み、そして約2か月に及ぶ夏のグランド・ヴァカンスがあります。これだけ見ると「休みが多い! 」と驚きですよね。でもフランスではこのリズムが当たり前。そしてバカンスというと旅行のイメージがありますが、パリに住んでいる友人の多くは、帰省して家族とゆっくり過ごしています。フランス人にとってのバカンスは、どこかに遊びに行くというよりも「ゆっくり休む」という感覚のほうが強いように感じます。

今週は1〜2週間の春休み。前回の休暇では友達の帰省に一緒について行きましたが、今回はせっかくなのでヨーロッパ旅行をすることにしました。

訪れたのは、リスボン、バルセロナ、アムステルダム。

ヨーロッパ内は、飛行機やバスを使えば比較的安価に移動することができます。国境を越えることへの心理的ハードルが低いのも、ヨーロッパならではの感覚だと感じました。

リスボンでのサプライズ

リスボンはポルトガルの首都。歴史的建造物の並ぶ港町です。リスボンの海沿いの公園を散歩していたときのこと。突然声を掛けられ、黄色い素敵なお花をプレゼントしてもらいました。思いがけないサプライズにテンションが上がり、友人と一緒にたくさん写真を撮りました(笑)

リスボンは海に面していることもあり、シーフードが有名です。市場で海鮮雑炊のような料理(Arroz de Marisco)を食べましたが、魚介の旨味がぎゅっと詰まっていて、とても美味しかったです。いろいろな料理を少しずつつまみながら、食べ歩きできるのも魅力で、パルテル・デ・ナータ(Pastel de nata)というエッグタルトのようなおやつもたくさん食べました。

自転車の街・アムステルダム

オランダの首都・アムステルダムは、街全体が静かでコンパクト。「暮らしやすい街」という印象が強く残っています。移動手段のほとんどが自転車で、車よりも自転車の方が多いのではないかと思うほど。街全体が自転車で移動することを前提に、設計されているように感じました。

そして、アムステルダムに来て何より驚いたのが、英語話者の多さです。若い人だけでなく、お年寄りも英語が堪能で、街中では英語が飛び交っていました。わたしが住んでいるパリでは、日常的に英語を使う人はそれほど多くありません。オランダやドイツのような北・中欧の国々のほうが、フランスやスペインのような西欧諸国よりも英語話者が多いのはなぜなのだろう、と考えさせられました。

今日の言語 スペイン語とフランス語って激似?

「ヨーロッパの言語はなんとなく似ている」と聞いたことがあるかもしれません。実際に並べて比べてみると、本当にびっくりするほど似ています。今回訪れた先で話されていたフランス語・スペイン語・ポルトガル語は「ロマンス語」と呼ばれ、古代ローマで使用されていたラテン語からどれも生まれているということもあって、単語も文法も、驚くほど共通点が多いんです。

わたしはスペイン語を少しだけ学習したことがあるのですが、フランス語の単語をちょっとスペイン語っぽく発音してみると、意外と伝わることが多くて、「やっぱり近い言語なんだな」と実感しました。

では実際に、どれくらい似ているのか?「わたしはパリで音楽を勉強しています」という例文で比べてみます。

スペイン語:Estudio música en París.
フランス語:J’étudie la musique à Paris.
ポルトガル語:Estudo música em Paris.

勉強する→estudio(スペ)、étudie(フラ)、estudo(ポル)
音楽→música(スペ)、musique(フラ)、música(ポル)

こんな感じでひとつひとつの単語がとても似ていて、語順(SVO)も一緒なので、ひとつの言語がわかると残りのふたつもなんとなく意味を理解することができます。

巴山未麗(Mirei)のプロフィール

東京都出身。フランス・パリの言語大学に留学中の大学4年生。言語がとにかく大好きで、留学先の大学ではウォロフ語を専攻する他、ビスマラ語、マラガシ語、シンハラ語なども学んでいる

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巴山未麗

2003年生まれ。これまで45以上の国を訪れ、現地家庭でホームステイをしながら調査した言語は50以上。セネガル人向けフランス語学習アプリLEUK STUDYの開発を経て、ビジネスやクリエイティブの視点で少数言語の新しい価値を生み出すことを目指しkotohaを立ち上げる。慶應義塾大学在学中。

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