
世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする「Steenz Breaking News」。今日は、世界展開に向けて動き始めたベトナム発祥のポップミュージック「V-POP」についてご紹介します。
K-POP、J-POP、T-POP……世界で盛り上がるアジアの音楽
いま、世界の音楽シーンの中でアジア発の音楽が存在感を高めています。
K-POPが世界各地でファン層を形成していることは、多くの人の知るところでしょう。今年も早々にBTSがK-POP史上最大規模のワールドツアー開催を発表したり、BLACKPINKの3rdミニアルバム『DEADLINE』が各種音楽チャートで上位にランクインしていたりと、K-POP関連の話題がメディアを賑わせています。
そうしたK-POPの広がりやSNSの影響、アニメなどほかのカルチャーとの連動などが相まって、最近では日本発のJ-POPやタイ発のT-POPも世界の音楽ファンから注目を集めるようになってきました。特にJ-POPでは今年、シンガーソングライターの藤井風がアジア6カ所を巡るドーム&スタジアムツアーを開催したり、Creepy Nutsが北米ツアーを開催したりと、世界に活動を広げるアーティストが目立ちます。
次はベトナム発祥の「V-POP」が世界進出へ
そうした中、ベトナムのポップミュージック「V-POP」が世界進出に向けて本格的に動き出すことが明らかになりました。
今年1月20日、ベトナムの大手エンターテインメント企業・YeaH1がアメリカのソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)と提携したことを発表。SMEがYeaH1のグループ会社に資金提供をしたり、YeaH1がオーディション番組などで発掘したアーティストをSMEが育成・プロデュースしたりして、グローバルに活躍するベトナム発のアーティストを生み出していく構想だといいます。
V-POPの特徴とは
V-POPは現地語で「Nhac tre(ニャックチェー)」とも呼ばれ、若者を中心に人気を集めています。特徴は、ベトナムの伝統音楽と欧米のポップミュージックが融合していること。かつてはバラード曲が多かったそうですが、現在ではK-POPなどの影響によりHIPHOPやR&B、EDMの要素も取り入れられるように。その結果、ベトナムの文化的背景を感じられる独自のポップミュージックへと進化を遂げ、洗練されたファッションやダンス、歌でベトナムをはじめ東南アジア圏の多くのファンを魅了しています。
注目のV-POPアーティストは?
そんなV-POPから、いま注目のボーイズグループ&ガールズグループをご紹介します。
まず取り上げたいのが、7人組ボーイズグループのUPRIZE。先述のYeaH1によるサバイバルオーディション番組『Tan Binh Toan Nang(Show It All)』から誕生したグループです。約9カ月のトレーニング期間を経て、今年4月にデビュー作をリリース予定。9月には2作目を発表し、秋から冬にかけて1万人を超える規模のコンサートを開催する計画だそうです。公式YouTubeチャンネルでは、V-LOGが公開されていたり、先行公開曲「THUNDER」もHIPHOPをベースとしたダークな雰囲気のEDMだったりと、K-POPの手法を取り入れながら活動を展開していることがうかがえます。
2025年5月にデビューした5人組ボーイズグループのB.O.Fもベトナムで人気を集めるグループです。デビュー直後のお披露目イベントはチケットが20分で売り切れたというエピソードがあるほか、現地の音楽賞で「2025年の最も人気のあるグループ」部門にノミネートされました。B.O.Fは、ベトナムの伝統的な音楽の要素をベースとしながら、HIPHOPやEDMと掛け合わせて現代的に仕上げた楽曲をリリースしています。
5人組ガールズグループのLUNASは、アジア圏で国境を越えて活動を展開中。2024年5月にデビュー曲「MOONLIGHT」を発表し、中国でもパフォーマンスを披露したことがあります。パフォーマンススキルとファッション性の高さを兼ね備えているのが持ち味のグループです。
2025年秋にデビューした5人組ガールズグループのV.STARも、注目を集めています。楽器を弾けるメンバーがいたり、韓国でK-POPアーティストを目指して練習生活を送っていたメンバーがいたりと、さまざまな才能を持つメンバーが結集。デビュー曲ではその一端を垣間見ることができます。すでに2曲をリリースしており、今年はティーン向けのアクション映画シリーズを製作する予定だそう。また、来年にはコンサートの開催を目指しているようで、活動の幅を大きく広げることが期待されているグループです。
アジア発の音楽がさらに盛り上がる1年になるかも?
まだ発展途上にあるV-POPですが、SMEのサポートを受け、今後市場が大きく広がっていく可能性があります。K-POP、J-POP、T-POPにV-POP……今年はアジア発の音楽がより一層発展し、世界でさらに存在感を発揮する1年になるのかもしれません。
Text:Teruko Ichioka






