
こんにちは。2025年9月からフランスに留学している Mirei です。今日は、わたしが大好きなフランスの食文化「アペロ」についてお話しします。
アペロとは?──「飲む」だけじゃないフランスの習慣
「アペロ(apéro)」は、フランス語で「食前酒」を意味する「アペリティフ(apéritif)」に由来しています。でも「アペロ」は、単に食前酒そのものを指すだけでなく、食前酒を楽しむ時間やその場で過ごす体験などの習慣を意味します。お酒を片手に、おつまみをつまみながら、ゆっくり会話を楽しむ。日本の「ちょい飲み」や「晩酌」に近い感覚かもしれません。
フランスはただでさえ日が長く、フランス人はおしゃべりが大好き。「軽く一杯」のつもりで始めたアペロが、気づけば夕食そっちのけで何時間も続くことも珍しくありません。アペロは、フランスでの人付き合いに欠かせない、大切な生活文化のひとつです。
わたしのアペロ体験──生ハムとチーズで4時間

アペロとしてよく食べるのは、生ハムやチーズ、ポテトチップスのような簡単なおつまみ。フランスに来てから、事前に予定を決めてご飯に行くことが少なくなって、「軽く、アペロしようよ! 」というノリで当日に決めていくことが増えました。
フランスでは外食するとどうしても高くつきがちですが、アペロならそこまでお金もかからないので、わたしも放課後や休日に友達と行くことが多いです。
この日は友人と、パリの中心地にある小さなレストランで、生ハムとチーズをつまみながらアペロをしました。盛り上がりすぎて、気づけば4時間近く。結局、アペロでお腹いっぱいになり、メインの食事は食べずに終わりました。

また、「おうちアペロ」も定番です。わたしもフランスで自宅に友達を招いてパーティーをするときは、必ずアペロから始めます。メインの前に簡単なものをつまんでおしゃべりする時間が楽しすぎて、いつもアペロを用意しすぎてしまいます。(笑)
アペロは、関係性を「開く」時間
前半で少し触れましたが、apéritif の語源は、ラテン語の aperire「開く」。もともとは、食欲を促し、体のエネルギーを開くための薬でした。それが現代のアペロでは、体だけでなく、心や関係性を「開く」時間へと姿を変えています。
グラスを片手に、今日あった出来事を話し、くだらない冗談で笑う。まだよく知らない相手とも、少しずつ距離が縮まっていく。アペロは、食事の前にする行為であると同時に、人間関係の前菜なのかもしれないなと思いました。
今日の言語:フランス語
今回は、フランス語の食事に関する表現をまとめました!
Manger sur le pouce「親指の上で食べる」
意味:立ち食い・サクッと済ませる
Avoir les yeux plus gros que le ventre「目がお腹より大きい」
意味:欲張りすぎて食べきれない
Entre la poire et le fromage「洋梨とチーズのあいだで」
意味:食後のリラックスしたタイミングで
巴山未麗(Mirei)のプロフィール
東京都出身。フランス・パリの言語大学に留学中の大学4年生。言語がとにかく大好きで、留学先の大学ではウォロフ語を専攻する他、ビスマラ語、マラガシ語、シンハラ語なども学んでいる






