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深刻なインドの大気汚染問題。自動車の排気ガスを身近な“アレ”に変える技術とは?【Steenz Breaking News】

深刻なインドの大気汚染問題。自動車の排気ガスを身近な“アレ”に変える技術とは?【Steenz Breaking News】

世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする、「Steenz Breaking News」。今日は、大気汚染問題にユニークな方法でアプローチする企業についてご紹介します。

世界で5番目に大気汚染が深刻な国

環境問題のひとつとして認識されている、大気汚染。なかでも、アジアやアフリカ諸国の問題が深刻化しています。IQAirのランキング(2025年版)では、南アジアに位置するインドの首都、デリーが「世界で5番目に大気汚染が深刻な国」として挙げられました。主な原因は、密集した交通機関、トラックやバスから排出される大量の排気ガス、スモッグなどだそう。

実際にどのような問題が起きているかというと、2025年12月28日にAQI(大気質指数)が危険域である530に到達。その際は、ニューデリーにあるインディラ・ガンディー国際空港にて、視界不良を理由に150便以上が遅延したそうです。さらに、大気汚染は、呼吸器感染症や心臓病、脳卒中、神経疾患などのリスクを高めるとも言われています。

自動車から排出される「煤」を黒インクに

スタートアップ企業「Graviky Labs」は、深刻な大気汚染問題に対してユニークなアプローチをおこなっています。原因のひとつである自動車の排気ガスに含まれる「煤(すす)」から、黒インク(以下、Air Ink)を作る技術を開発したのです。同社の技術は、大気質の改善と汚染物質を資源に変換できるとして期待されています。

 

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煤の収集には、開発した小型装置「Kaalink」を用いるとのこと。この装置を自動車の排気管に装着すると、排気ガスに含まれる粒子状物質を最大95%捉えることができ、集めた煤粒子を黒色顔料に加工します。ちなみに装置は、15日間稼働できるそうです。

とはいえ、現時点では大気汚染改善の劇的な変化は期待できないため、装置の普及拡大によって効果を高めることが必要だと考えています。

大気汚染問題について考えるイベントの実施も

「Graviky Labs」は開発した「Air Ink」を用いて、大気汚染問題について考える取り組みもおこなっています。

例えば、インクを活用したコラボレーションやイベントの開催。2016年には「ハイネケン」などで知られるシンガポールのビール会社「Tiger」と、「Air Ink」を使用したアートプロジェクトを実施。「環境」をテーマに壁画を制作しました。このコラボレーションをきっかけに、香港、ロンドン、ニューヨーク、ムンバイ、ベルリン、シンガポール、デリーなど、さまざまな都市にまたがるパブリックアート運動を始めたそうです。いつか日本でも、開催される日が来たら嬉しいですね。

 

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汚染の原因物質を活用した技術の発展を期待

ユニークな方法で大気汚染の改善にチャレンジしているGraviky Labs社。他の企業でも、「Air Ink」のような製品や技術の開発が進むことを願いつつ、今後の動きに注目していきましょう。

 

Reference:
Live most polluted major city ranking|IQAir
Graviky Labs, an Indian-based company, converts vehicle soot into black ink as a way to combat the pollution crisis.|Happy Eco News
Tiger Beer brings art made from pollution-derived ink to smog-filled cities around the world|The Drum
Our Story|Graviky Labs

Text:Yuki Tsuruda

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Yuki Tsuruda

ライター

鹿児島県在住のフリーライター。販売職や事務職を経験後、2020年5月からフリーランスのライターへ。執筆ジャンルは、ものづくりやSDGsなど。

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