
「気になる10代名鑑」の1217人目は、詫摩 一空さん (18)。10代の視点でプロダクトを開発する「ZERO BEAUTY」のリーダーとして、フェムテック分野に挑んでいます。失敗を分析し、挑戦し続けるストイックな姿勢を持つ詫摩さんに、活動を始めたきっかけやぶち当たった壁について聞きました。
詫摩一空を知る5つの質問

Q1.いま、いちばん力を入れている活動は?
「高校生が本当に欲しいと思う化粧品をかたちにするプロジェクト『ZERO BEAUTY』のリーダーとして活動しています。いまは、デリケートゾーン用ウェットシートの企画・開発中です。
このプロジェクトでは、10代の視点から、性教育やセルフケアの重要性を発信し、プロダクトを通じて誰もが自分の体を大切にできる社会を目指しています」

Q2.活動にあたってのファーストアクションは?
「高校生の力でできることは限られているからこそ、まずは協力してくれる大人を探しました。
実は、『ZERO BEAUTY』は学校内のプロジェクトとして始まったので、高校生が主体となってビジネスアイデアを考えていて。高校生の視点で商品開発をするというコンセプトには独自性がある一方で、事業を推進する段階では、商品に関する基礎知識やプロジェクトマネジメント能力がチーム全体で不足しているという壁にぶつかったんです。
そこで、専門的な知見を持つ大人の力がいまのチームには必要であると考えて。イベントに足を運んで登壇者に『1分だけお時間をください』と直談判することにしました。
こうしたアクションはすべて、プロジェクトを価値あるビジネスとして成立させたいと思っていたからできたことだったと思います」

Q3.活動をしている中で、印象的だった出来事は?
「通っている『ゼロ高等学院』の主宰を務める堀江貴文さんをはじめとする、多くのトップランナーとの出会いです。
経営者の人たちと接するなかで、自分との間にある圧倒的な経験値の差を痛感して。事業開発の知識や経験値、また挑戦の数など、その全てにおいて敵わないと思いました。 そこで、背中を追うために意識し始めたのが、単なる『運の良さ』に頼るのではなく、失敗を繰り返さないための分析力を磨くことです。
多くの成功者の輝きの裏側には、数多くの失敗があり、その失敗を学びへと変えた人たちが、成功者と呼ばれていくのだと思います。だからこそ、小さなミスを徹底的に分析し、そこから得た教訓を糧にPDCAを回し続けることこそが、成功への唯一の近道だと考えています」
Q4.活動するうえで、大切にしていることは?
「誰のためにしているのかを意識することです。
ZERO BEAUTYで初めて企画した男性用の化粧品の開発では、思うような成果を出せず途中で断念することになって。当初、男子高校生にはモテたいという大きな課題があると考えていました。そこで、『女子ウケ』がいい美容用品は何かを考え、ネイルケア商品を開発することにして。
男性用ネイルケア商品は、まだ世の中にはない新しい視点だと思っていたのですが、その独自性ばかりを求めすぎたあまり、『誰のためにしているのか』をいつの間にか意識できなくなってしまいました。相手意識を忘れてしまった結果、実際に男子高校生が抱えている悩みを解決するようなものをつくることはできませんでした。
製品開発の本質は、困っている人の悩みを解決することです。だからこそ、アイデアに溺れるのではなく、『誰のためにしているのか』を大切にするべきなのだと、いまでは思っています」
Q5.今後の展望は?
「正直にいうと、将来の夢はまだ明確ではありません。
いまのプロジェクトがどう社会に根付くのか、自分自身がどこへ向かうのか、まだ予測がつかないというのが本音です。 でも、先が見えないいまだからこそ、あらゆる経験を吸収したい。プロジェクトの枠に捉われず、おもしろそうなことには全部飛び込んでいける自分であり続けたいです。
将来が不透明だからこそ、挑み続ける。そんな生き方を貫きたいと思っています」

詫摩一空のプロフィール
年齢:18歳
出身地:広島県呉市→大阪府大阪市
所属:ゼロ高/ZERO BEAUTY project HLAB
趣味:筋トレ
特技:猪突猛進すること
Photo:Nanako Araie
Text:Taisei Sawamura






