
「気になる10代名鑑」1201人目は、heykazmaさん(15)。DJとして東京を拠点に活動している15歳です。現在は自身がクィアであることから、誰もが自分らしくいられる空間づくりを目指して、パーティーを主催するheykazmaさんに、DJの道を歩むことになったきっかけや将来の展望を聞きました。
heykazmaを知る5つの質問

Q1. いま、いちばん力を入れている活動は?
「東京を拠点に、DJ、作曲、イベントオーガナイズ、連載提供、モデルとして活動中です。
いまはクィアを自認していて、セクシャリティや国籍に関係なく誰も傷つかないパーティーを目指したり、友人が制作しているZINEに出演したりしています。最近だと、2025年6月にパーティーを主催しました。安全な空間になるよう、スタッフを配置したりトイレも男女共有にしたり、工夫をこらしました。
SNS上でアーティスト同士のコミュニティが出来上がっているのが面白いなと感じていて。SNSで知り合った人のパーティーに参加することも多いんですが、自分のホームが増えていく感覚です。パーティーは、自分を表現するだけでなく、学びながら過ごせる、大事な場所です」
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Q2. 活動を始めたきっかけは?
「DJとしての活動を始めるときは、まず両親に相談しました。
楽器店に行って実物を見たりネットで必要なものを調べたりして、最終的にDJコントローラーをクリスマスプレゼントとして購入してもらいました。以前、母親にDJをやりたいと伝えたときどう思ったのか聞いてみたら、『サッカーをしたいって言っていたらサッカーを習わせていたし、弓道をしたいって言っていたら弓道を習わせた。何かをしたいって思ったことを、とにかく思い切りさせてあげたかった』と言ってくれて。本当に嬉しかったです」
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Q3. 自身のクリエイティブに影響を与えたものは?
「いま世界には、戦争や差別、排外主義、生活の苦しさなど、人の心を弱らせる出来事がたくさんあります。そんな中でも音楽は、そっと寄り添い前を向く力をくれる存在だと思います。聴く人が少しでも救われたり楽しい気持ちになれたりする、『心の栄養剤』のような音楽や空間を作るために、創作活動を続けています。
特に、『WAIFU』というDJパーティー・メディアに影響を受けていて。クィアやフェミをテーマとしてどんな人でも自分らしくいられる空間づくりを目指しているメディアで、彼らのような先駆けのひとたちがいるからこそわたしたちクィアが自分らしさを出せるのだと感じています。9歳のときにVOGUEマガジンで『WAIFU』を初めて知り、特にもりたみどりさんに憧れましたね。
その時代その時代で闘ってきた先人たちがいるから、いま生きやすい社会のベースがあるんです」

Q4. 活動をしている中で、印象的だった出来事は?
「2020年にDJプレイの様子をInstagramに投稿したところ、ベルリンのDJであるWHY BEがそれをシェアしてくれたことです。ストーリーで『クレイジーなやつがいる』と共有してくれて。ベルリンは自分の好きなテクノの発祥の地で、そこの出身のアーティストに認知してもらえて、嬉しかったです。
この出来事をきっかけに、世界各国のアンダーグラウンドシーンを知るようになり、彼が運営する『Yegorka』というレーベルからリリースされている音源にも触れるようになりました。その経験を通して、自分が向き合う音楽や表現のジャンルが大きく広がりましたね」
Q5. 将来の展望は?
「空間作りの延長線上として、コンセプチュアルなフェスを国内で開催したいです。いまの日本は、クィアとかマイノリティが排除の対象になっています。そんな風潮にどんどんボイコットしていきたいですね。そのためにもなるべく早めにフェスを開催することが目標です。
将来は、誰もが自分らしくいられる社会を目指して、とにかくずっと音楽をやっていきたくて。わたしにしかできないことをやっていきたいんです。躊躇せずに何でも1回やってみようと思っています」

heykazmaのプロフィール
年齢:15歳
出身地:宮城県仙台市
所属:U/M/A/A Inc.
趣味:旅行・レコードDig
特技:なし
大切にしている言葉:己をかます
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Photo:Nanako Araie
Text:Haru Ninagawa






