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あの頃のワクワクを、未来のロボット好きへ。ロボコン出場経験から子どもたちの未来をつくる現役高専生起業家【らいあん・19歳】

あの頃のワクワクを、未来のロボット好きへ。ロボコン出場経験から子どもたちの未来をつくる現役高専生起業家【らいあん・19歳】

「気になる10代名鑑」の1199人目は、らいあんさん(19)。小学生のころからロボットを作り続け、現在はその経験を活かし、子ども向けのロボット教育に力を入れています。これまで、数々のロボットコンテストに挑戦してきた経験を活かし、起業を目指すらいあんさんに、ロボット開発に明け暮れたこれまでのこと、これからのヴィジョンについて聞いてみました。

らいあんを知る5つの質問

Q1.いま、力を入れていることは?

学生団体RobocreateProject(ロボプロ)の運営をしながら、ロボット分野でのスタートアップ起業を目指しています。

小学5年生の頃から、個人開発でロボットを作り続けてきて。ありがたいことにレスキューロボットや格闘ロボット、NHKロボコンなど、さまざまな大会で入賞しました。その経験を活かして、いまは競技というより、社会に価値を届けるサービスづくりや、組織づくりに取り組んでいるんです。

ロボプロは、『ロマン溢れるロボットを、もっと子どもたちに遊んでほしい、学んでほしい』という想いから始まった団体です。全国の高専生・大学生約30名といっしょに、ロボット・工作キットの開発・販売や、ロボット体験イベントを開催しています。

ロボット操縦体験イベントを主催したときには、子どもたちが夢中になってロボットを操作する姿が見られて。プレイヤー時代とはまた違って、組織の代表としてイベントを企画したからこその、大きな喜びを感じられた瞬間です

Q2.活動を始めたきっかけは?

「原点にあるのは、ロボット開発を続けてきた中で出会い、支えてくれた人たちの存在です。

ロボコンには、通常、10人以上のチームで出ることが多いです。ぼくはこれまで、ひとりの力でどれだけ勝てるか試したい一心で、あえてチームを組まずにロボット開発に取り組んできて。個人での活動にもかかわらず、多くの大人やスポンサーの方々が手を差し伸べてくれて、活動を続けられてきたことにすごく感謝しているんです。

なかでもロボット開発を始めた子どものころから関わり続けている、ロボット教室の社長の存在は大きいです。資金も実績も十分とは言えなかった当時のぼくのために、『スポンサーになってくれないか』と複数の会社に声をかけてくれたり、メディアに紹介してくれたりといった尽力があったおかげで、活動を続けてこられて。

これまでは挑戦する側として大いに支えられてきました。けれどこれからは、ぼく自身が支える側になりたいなって。次の世代が思いきり挑戦できる環境をつくるために、起業を通じて恩返しがしたいんです」

Q3.活動で大切にしていることは?

ひとつの正解を押し付けず、いろいろなやり方で『これやってみたい!』をかたちにすることを大切にしています。

高校生のころから、アルバイトで小学生向けのロボット教室の先生をやってきていて。いつも、カリキュラム通りに作らせるのではなく、『次回までに、何を作りたいか考えてきてね』と、その人がやってみたいことをどうやったら実現できるか、いっしょに考えるようにしています。ロボットを作る技術を教えるというより、子どもの創造力を刺激して、その子の自発的な成長を促すような感じです。

ぼく自身も子どもの頃に教室に参加しているとき、カリキュラムが終わったあとに先生から『次は何をやりたい?』『こうしたいなら、どうすればいいと思う?』と問いかけてもらった経験が参考なんです。答えがないものを考え抜く経験って、人生には大切ですよね。

そんなぼくが体験してきたものづくりの楽しさを、次の世代にそのまま手渡していきたいんです」

Q4.活動を通して、実現したいビジョンは?

被災地や災害現場で活躍するレスキューロボットを開発し、多くの人の命を救うことです。

小さいころのぼくは危険な現場に飛び込んで、人を助ける消防士に憧れていて。実際に、大規模火災のニュースで、建物に入った消防士の方が亡くなったという報道を見ると、いたたまれない気持ちになって……。

もしロボットが要救助者の位置を特定したり、消防士の代わりに人を助けられたりしたら、結果は変わっていたかもなって。レスキューロボットがあれば、助けられる側の命も、助ける側の命も守ることができるはずです」

Q5.将来の展望は?

まずは、ロボットづくりの楽しさと学び方をより多くの人に届けるオンラインスクールの実装から、事業に取り組んでいきます。そして、起業を成功させて、技術力と資金力、そして社会に影響を与えられる力を持った組織をつくりたいです。

技術面で多くの人を助けると同時に、ロボットとそのほかの事業の掛け合わせを通じて支援の輪も広げる、技術と事業の両方を通じて、社会に貢献できる人間になりたいと思っていて。エンジニアだけでなく経営者や研究者など様々分野の人と出会い、たくさん表に出ながら、人間としての器を広げていきたいです。

そのために、現役高専生起業家として、いまは目の前の事業づくりに全力で向き合っていきます」

らいあんのプロフィール

年齢:19歳
出身地:神奈川県
国立東京工業高等専門学校、学生団体RoboCreateProject(ロボプロ)代表
趣味:ロボット制作、アイデアを考えること、ドラマ、映画を見ること
特技:ロボット制作、バスケットボール
大切にしている言葉:失敗はコスト、成功はリターン

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Photo:Nanako Araie
Text:Taishi Murakami

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Taishi Murakami

ライター

ライター。2025年4月にSteenzへジョイン。大学生活の傍ら「気になる10代名鑑」をメインにインタビューから執筆まで記事制作を担当している。スタートアップ、建築、メディアまで多方面への関心を活かして活躍中。

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