
「気になる10代名鑑」1197人目は、田村浩太さん(18)。高校生による高校生のための文化祭イベント「青二祭」の実行委員として、資金調達や出演者選定など、複数の分野にわたって精力的に活動しています。かつて大スターを生み出した若者の登竜門的存在のフェスを盛り上げるべく、愚直に活動に励む田村さんに、活動をはじめたきっかけや将来の展望について詳しく聞いてみました。
田村浩太を知る5つの質問

Q1.いま、いちばん力を入れている活動は?
「3月に開催される、高校生による高校生のためのイベント『青二祭』の実行委員として、パフォーマンス班と渉外班の分野で活動しています。青二祭は、音楽、ラップ、漫才など、本当になんでもありなのですが、エンターテインメントの世界に本気で進みたいと思っている高校生たちが夢に近づけるようなステージをつくろうというのが、趣旨になっています。
パフォーマンス班では出演者のスカウトや選考を、渉外班では企業と交渉し、運営の資金調達をおこなっています。実は、実行委員は本来ひとつの班のみに所属するんです。ぼくは人と話すことが得意なので、はじめは渉外班で活動していました。ですが、やる気に充ち溢れすぎて、渉外の仕事が無い時間に他の班を手伝うようになって(笑)。広報にも少し参加したりしています」
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Q2.活動をはじめたきっかけは?
「昔から、何か自分で企画して行動を起こして人に影響を与えたいと思っていました。でも、学校の文化祭や体育祭は、先生の介入があって制限があったりして、思う存分に動けないと感じていて。そんなときに、友人から『青二祭』に誘ってもらったんです。高校生が、自分たちの力だけでイベントをつくり上げるというコンセプトに惹かれました。
はじめて参加したのは高校1年生のときですが、開催前に日本を離れることになって、最後まで見届けられなくて。3年生になって余裕ができて、もう一度挑戦してみようと思ったんです」

Q3.活動するうえで、大切にしていることは?
「とにかく、積極的に行動することですね。例えば、渉外班では、交渉を打診しても、実際にその場を設けてくれる企業は少ないのですが、まずメールを送らない限りは、100社のうちの1社に巡り合えることもないので。パフォーマンス班としても、才能の原石を見つけるためにSNSなどを活用して、熱意のある高校生にひとりでも多く巡り合えるようにと思っています。
活動のなかで、仕事の重みを感じることもあります。過去には、幾田りらさんが青二祭出場をきっかけに夢に大きく近づきました。審査によって自分たちで出演者を決定するため、判断によっては、世間に見つかるべき才能の原石を埋もれさせてしまうかもしれない可能性があります。だからこそ、自分の役割に責任をもって取り組んでいます」

Q4.影響を受けた人物は?
「魯迅です。
彼は医学を学んでいて日本に留学していたこともあったのですが、中国の社会情勢を憂いて、人の心を動かすためには文学が最適だと考えて。中国に帰って本を書くようになり、名作を多く生み出しました。
大変な思いをして医学を学んでいたはずなのに、人を助けるために利益を度外視して、分野を問わず行動するところが尊敬できると考えています。ぼく自身、中国と日本のハーフであり、医学の道を志していることもあって、より共感できるんだと思います」

Q5.将来の展望は?
「『青二祭』は、今回で27年目になります。これからも一貫して、本気でチャンスを掴みたいと思って活動している高校生のために、魅力的なステージを作ることを目標にしていきます。
ぼく個人としては、これから中国で本格的に医学を学ぶ予定なのですが、それと並行してSNSも始めていきたくて。日中のハーフとして、いまの日本は中国のイメージは昔のままで止まってしまっていると感じるので、中国の大学の生活や、街の様子を発信していきたいんです。自分が表に立って、みんなの偏見がなくなるように働きかけていきたいと考えています」
田村浩太のプロフィール
年齢:18歳
出身地:東京都目黒区
所属:第27回青二祭実行委員会、北京大学医学部
趣味:料理、旅行、散歩(伊能忠敬界隈)
特技:行動力お化け、人前で喋ること、親世代に好かれること
大切にしている言葉:「星星之火,可以燎原」(小さな行動が、時代を動かす。)
田村浩太のSNS
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Photo:Nanako Araie
Text:Yuzuki Nishikawa






