
「気になる10代名鑑」の1190人目は、津田あかりさん(19)。地元である秋田市の変化に違和感を覚えたことをきっかけに、社会や政治を自分ごとと考えるようになりました。日本の歴史や文化に向き合いながら、声を上げて行動する選択を続ける津田さんに、活動を始めたきっかけや、将来の展望について聞いてみました。
津田あかりを知る5つの質問

Q1. いま、いちばん力を入れている活動は?
「早稲田大学のインカレサークル『国策研究会(國策研究會)』に所属して、講演会への参加や企画運営、情報発信に力を入れています。
このサークルでは、日本の歴史や伝統、精神性を学びながら、同世代の学生がこれからの日本を真剣に議論できる場をつくることを目的としていて。まだ所属して半年ほどですが、イベントや勉強会にはできるだけ足を運び、学びを自分の言葉にして伝えることを大切にしています。
なかでも印象的なのが、日本の文芸評論家である浜崎洋介さんらが登壇した講演『三島由紀夫と陽明学』です。入会して間もない中で司会を任されて。情報収集をしているときは難しいと感じることもありましたが、三島由紀夫について調べていくうちに、その言葉が現代の日本にも通じていると気づいたんです。
講演会の後の二次会では、憧れでもあった浜崎先生と直接話す機会もあり、学ぶだけじゃなく、行動すると世界が近づくと実感しました」
昨日11月10日(月)、早稲田大学国策研究会主催の講演会「三島由紀夫と陽明学」を開催しました!
(続く) pic.twitter.com/ijvOnRszt1— 早稲田大学国策研究会【公式】 (@wkokusakuken) November 11, 2025
Q2. 活動を始めたきっかけは?
「活動を始めた原点は、地元である秋田市の変化に危機感を覚えたことです。
以前は栄えていると感じていた街が、駅前ですら少しずつ活気を失い、学校が閉校していく現実を目の当たりにしました。さらに、コロナ禍では、政治家の発言や決断ひとつで明日から学校に行けるかどうかが決まってしまう現実を経験して。その出来事から、社会や政治は決して遠い存在ではなく、自分たちの生活と直結していると実感しました。
若い世代が日本の歴史を知り、国に対する考え方や価値観を持ったうえで、主体的に社会に関わる必要があると思うようになったんです」

Q3. 活動にあたってのファーストアクションは?
「16歳の頃に地方新聞へ投書をしたことです。
秋田県内の高校生の大学進学実績が下がっているという記事を読み、『秋田に生まれたことで、挑戦の選択肢が狭まってしまうのはおかしい』と感じて、その思いを書きました。その中で、若者の努力不足ではなく、過疎化や人口流出といった地域構造の問題に目を向けてほしいこと、そして『この地域で育ってよかった』と思える社会を大人たちにつくってほしいと訴えました。
秋田魁新報や河北新報へ、合計3回投書をした結果、家族だけでなく、学校の先生や地域の人からもたくさん声をかけてもらえて。特に、市外に住む米農家さんからお手紙とお米をいただいたことは印象深くて、声を上げれば社会とつながれるのだと実感しました」
Q4. 活動するうえで、大切にしていることは?
「日本文化に触れる中で育まれてきた感覚や姿勢を大切にしています。
小学生の頃から箏を習っていて、弦が紡ぎ出す繊細な音色に、いまでも強く惹かれています。日本の音楽には、理由を説明しなくても心にすっと入ってくる、本能的な魅力があると感じています。
また、演奏会などで着物を着る機会も多く、所作や立ち振る舞いを意識する中で、日本の昔の人たちが大切にしてきた精神や美意識を学びました。急がず、丁寧に、一つひとつを大切にすること。その感覚は、いまの自分の生き方や考え方にも大きく影響しています。
だからこそ、日本文化は特別なものとしてではなく、小学校や中学校の頃から自然に触れられる環境が大切だと思っています」
先日、皇統を守る会チャンネル(@koutou1022 )の収録に伺いました。
葛城奈海先生(@katsuraginami )、佐波優子先生(@SanamiYuko )とご一緒させていただき、皇室を尊び、共同体を愛するということについて率直に語らせていただきました。
公開は少し先になるとのことですが、ぜひご期待ください。 pic.twitter.com/nGfg64IF0d— 藤井雄太 (@fujii_yuta2662) January 23, 2026
Q5. 将来の展望は?
「教育や地域活動を通して、世代を超えて日本に生まれてよかったと思える社会を取り戻したいです。
同世代を見ていて不安を感じるのは、社会や政治に対する無関心な空気が広がっているときです。『自分だけが稼げればいい』『自分のことだけ考えていればいい』という余裕のなさが、社会全体を弱くしているように感じることがあります。
一方で、日本に生まれたことは、宝くじに当たったようなものだとも思うんです。治安がよくて、思いやりを持って関われる国民性を持った国自体が、大きな希望だと感じています。だからこそ、その価値にみんなが気がつくことが大切だと思っています。
将来は、政治家として、地元・秋田をはじめとする地方の力を取り戻したいと考えています。崩れつつある共同体の中で、人々がゆるやかにつながり、世代を超えて楽しく生きられる社会をつくりたいです。お金だけでは測れない精神的な豊かさや、地方ならではの良さを大切にしながら、日本全体に活力を取り戻していきたいと考えています」

津田あかりのプロフィール
年齢:19歳
出身地:秋田県秋田市
所属:明治大学 政治経済学部 政治学科/早稲田大学国策研究会
趣味:かわいいものを身につけること、旅行
特技:人の良いところを見つけること
大切にしている言葉:知行合一
津田あかりのSNS
★X(旧Twitter)
1/12、会員2名で茂木誠先生の講演会に参加しました。
神話を「地理」から読み解くという視点がとても新鮮で、古代の地形や鉱物資源、地域のつながりが神話の成立にどう関わったのかを考える内容がとても面白く刺激的でした。 pic.twitter.com/f8FHsD9ZaV— 早稲田大学国策研究会【公式】 (@wkokusakuken) January 15, 2026
Photo:Nanako Araie
Text:Serina Hirano






