
「フェミニズム」という言葉に、あなたはどんなイメージを抱いていますか? 激しい議論が交わされるSNSのタイムラインを見て、少し距離を置いてしまいたくなることもあるかもしれません。
「もう、フェミニズムは必要ない?」 そんな問いが浮かぶポストフェミニズムの時代だからこそ、手にとってほしい一冊があります。平成生まれのフェミニスト4人が、日々の葛藤や揺れる想いを綴った交換日記風エッセイ集『秘密からはじまるフェミニズムー504号室の交換日記ー』が、2026年1月15日に発売されます。
共同著者の一人である江連千佳さんは、かつてSteenzの「あの人に聞く、私の10代」にも登場してくれたひとり。今回は、発売を目前に控えた本誌をエディターMがいち早くレビュー。今、私たちがこの本を読むべき理由をお伝えします。
出会いのきっかけは「504号室」での署名活動

本書の著者であるエレン、レイカ、アオイ、タヒョンの4人が出会ったのは、津田塾大学のキャンパス。しかし、そのきっかけは、単なるクラスメートとしてではありませんでした。
2023年、学内でトランスジェンダー学生の受け入れ反対運動が起こった際、彼女たちは「アライ(理解者・支援者)」として署名活動を立ち上げます。活動の拠点となったのは、千駄ヶ谷キャンパスの空き教室「504号室」。そこは、社会の不条理に抗うための、彼女たちだけの「作戦会議室」でした。
離れていても繋がっている、現代の「秘密基地」

騒動が落ち着き、卒業を迎えても、4人の絆が途切れることはありませんでした。全員が大学院進学を希望していたこともあり、504号室はいつしか、試験勉強から政治への憤りまで、あらゆる本音を分かち合う「秘密基地」へと変わっていったのです。
卒業後、彼女たちは日本、韓国、オーストリア、アイルランドと世界各地へ。離れ離れになっても、止まることのない性差別的なニュースや、日々直面する葛藤。それらを共有するために選んだのが、かつて少女たちが「秘密」を共有したツール、「交換日記」でした。
誰の視線にも縛られない、紙の上の「生きた言葉」

「私たちが女性として生きて抵抗していることは祝福されてしかるべき。でもハッピー能天気^^って感じでもない。漬け物食いながらシャワー浴びろって言われてるみたい、女はずっと行方不明。」 (本文より)
本書に並ぶのはSNSの短い投稿や、整えられた論説ではこぼれ落ちてしまうような、むき出しの言葉たちです。世界中に散らばった4人が、親密な距離感で綴る「ソーシャルでパーソナル」な言葉。それは、ディスプレイ越しでは決して味わえない、紙という媒体だからこそ体温を保ったまま届くメッセージです。
読み終えたとき、きっとあなたは確信するはず。 「フェミニズムは、いまもここで、生きている」のだと。
アイドル・和田彩花さんも共感!書店での取り扱いも順次開始
「SNSでは話せないけど、ここでは話せるフェミニズムがあってもいいよね? 504号室の扉を開けば、ここにも私の居場所があるような、そんな気がする。」
先日、Steenzでインタビューした元アンジュルムメンバー・和田彩花さんもコメントを寄せた一冊。
和田彩花さんの記事はこちら
現在、公式オンラインショップにて先行予約を受付中。また、全国のフェミニズムの書籍を扱う独立型書店を中心に、各書店での取り扱いも順次予定しています。取り扱い書店や予約に関する情報は、非営利株式会社ピロウの公式サイトよりご確認ください。
非営利株式会社ピロウ公式サイト:https://sleeptight-pillow.com/
予約はこちら(先行予約は1月14日まで):https://sleeptight-pillow.com/news/zine

◼︎書籍概要
書 名:秘密からはじまるフェミニズムー504号室の交換日記
著 者:江連千佳、西野麗華、大島碧生、鄭多賢
定 価:1,320円(本体1,200円+税)
発売日:2026年1月
頁 数:44ページ
ISBN. :978-4-9914396-0-5
発 行:非営利株式会社ピロウ







