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アメリカでの就活事情。Ai in New Jersey #08【Steenz Abroad】

アメリカでの就活事情。Ai in New Jersey #08【Steenz Abroad】

こんにちは。2025年8月からアメリカに留学しているAiです。冬のアメリカは就活シーズン真っ只中。クリスマスが徐々に近づいてきて、街も人も一年で最も忙しくなる時期です。今回は、そんなアメリカでの就活事情について、わたしの体験を交えながらお届けします!

皆さんはいつから就活を始めますか?

日本では基本的に3年生から就活のスタートダッシュを切ることが多いと思います。しかし、アメリカでは大学1年生からレジュメ(アメリカ版での履歴書)を書いたり、インターンシップをおこなうことが一般的です。

わたしは現在大学2年生なのですが、アメリカでの友人と話していると将来のことによく悩みます(汗)。大学入学当初から、どんな職種や業界があるのかを調べたり、会社の説明会やイベントにも参加したりしていました。しかし、2年生に入ってから徐々に就活のことから現実逃避するようになってしまいました……。そこで、自分の将来のことをしっかり考えようとボストンキャリアフォーラムへの参加を決意しました!!

ボストンキャリアフォーラム

ボストンキャリアフォーラムとは、海外で学ぶ日系バイリンガル人材を主な参加対象とした、世界最大級の就職イベントです。毎年冬にアメリカ・ボストンで開催され、3日間で約200社が参加します。

レジュメをつくり、参加企業を確認し、荷物もパッキングしていざ出陣……! と言いたいところですが、実際は空港に向かう直前まで課題に追われていました。タクシーの中でもパソコンと睨めっこした状態で、バタバタとした出発になりました……。

ボストン空港についてからは、緊張した空気を感じて、日本人やスーツを着た人を見かけるたびに、どこで誰に見られているか分からない焦りを感じました。このイベントに参加するために、多くの日本人留学生や、海外経験を持つ日本の大学に通う学生が集合します。ボストン空港や滞在したホテルでは、沢山の日本人に囲まれていたので、ついつい自分がアメリカにいることを忘れてしまうほどでした(笑)。日本であればホテルに日本人しかいないことは普通の光景なはずなのですが、いざアメリカでその状況になると、この中で一体誰が同じ会社に興味を持っているんだろう…と少しドキドキして気が休まりませんでした‼︎

ボストンキャリアフォーラムは朝から晩までのイベントを3日間行うので、正直体力的にも精神的にも疲れます! 特にずっとヒールを履いていたわたしは、足の筋肉痛やむくみが中々とれず、しばらくは疲労困憊という感じでした。

ボストンキャリアフォーラムは就活イベントではあるものの、必ずしも厳しい正装が求められているわけではありません。そのため、次に参加するときにはヒールがない靴や運動靴なども持っていこうと思います。また、3日間に及ぶイベントなので、休憩をしっかりとることが大事だと感じました!

ボストンキャリアフォーラムでの経験を通して、持って行くべき持ち物と気をつけた方がいい持ち物を共有したいと思います!

おすすめの持ち物
・アイロン(スーツの皺直し)
・靴の手入れセット(ブラッシングやペイント)
・しわがつかないシャツやトップス(女性であれば、オフィスカジュアルなトップスも持っていくとしわにならず便利です)
・カイロ(ボストンはとても寒いです泣)
・粘着クリーナー(これは本当に必須です!! 身だしなみを整えてくれます! ずっと「コロコロ」と呼んでいたので始めて正式名称を知りました‼︎ )
・日本食やお菓子(アメリカでは中々健康的な食事を食べれないので、心配な方は自分でスープの素などを持って行くことをおすすめします)

気をつけた方がいい持ち物
・マフラーやもふもふのコート(スーツに毛玉がついて本当に困りました)
・スーツケースや大きい持ち物(会場内ではほとんど手ぶらか手持ちバックひとつで移動するのがおすすめです。人もかなり多いので、大きい荷物は邪魔になります。荷物を預ける場所はありますが、当日並ぶこともあるので気をつけてください)

ボストンキャリアフォーラムへの参加を通して、いろんな企業や業種を知って行く中で、等身大の自分を保つことが大事だと感じました。多くの企業や優秀な学生に囲まれ、つい自分をよく見せなければ…企業の求める人物像にならなければ…と「優秀な人の型」に当てはめたくなる場面もありました。しかし、そうして作った自分で仮に入社できたとしても、それは本来の自分とのズレを抱えたまま働くことになり、長くは続かないのではないかと感じました。

本当に大切なのは、企業のイメージに合うかどうかではなく、自分の価値観や強みを素直に発揮できる環境か、自分が成長できるスタイルなのかを見極めることだと思いました!!

帰りのフライトでは、窓側に座っていたのですが、空から見るNYがあまりにも美しかったです。クリスマスが待ちきれない!!

Ai(渡邉亜衣)のプロフィール

北極に魅せられた国際活動家であり、音楽を軸に生きる表現者。17歳で訪れたグリーンランド最北のカナック村での経験をきっかけに、気候変動や地域社会への関心を深め、2023年にはドバイで開催された「COP28」に登壇し、現地の声を国際社会に届けた。音楽の分野では、国内外でライブを企画・出演しながら、社会との接点を模索。現在は国際バカロレアの知見を活かし塾講師として働く一方、大学で自らの活動をさらに深めている。

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Ai

2005年生まれ、神奈川県出身。立教大学 Global Liberal Arts Program 在学中。高校時代にはグローバルビジネスコンテストで世界一を受賞し、さらにグリーンランド最北のカナック村での体験をもとに、2023年にはドバイで開催された「COP28(国連気候変動枠組条約締約国会議)」に登壇するなど、国際的な舞台で活動を広げてきた。一方で、音楽分野では全国表彰の受賞や国内外でのライブ主催を行い、社会課題と音楽を結びつける表現に力を注いでいる。芯のある中音域とソウルフルな表現力を強みとし、演歌からゴスペルまで幅広いジャンルを歌いこなす。国際バカロレア(IB)資格保持者で、現在は留学生ライターとしても活動し、2025年夏からニュージャージーに留学している。

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