Teen's Snapshots

九州から「フランクに政治を語れる場所」を発信中。離島・北欧とたくさんのふるさとから得た目線を生かして【なかしー・19歳】

九州から「フランクに政治を語れる場所」を発信中。離島・北欧とたくさんのふるさとから得た目線を生かして【なかしー・19歳】

「気になる10代名鑑」の1170人目は、なかしーさん(19)。同世代にとって政治をより身近でわかりやすく伝えようとコミュニティ「政治のはじめ場所」を学生4人で立ち上げ、SNSを運営しています。高校時代から離島で地域おこしに関わったり、海外留学に行ったりとアクティブに活動してきたなかしーさんに、印象的だったことや今後の展望を聞いてみました。

なかしーの活動を知る5つの質問

Q1. プロフィールを教えてください。

今年の7月に九州の大学生4人で立ち上げた学生団体『政治のはじめ場所』に力を入れています。

インスタグラムを通じて、同世代の若者に向けた政治や選挙の情報を発信していて。今年の参院選のときには、友人が『なかしーの投稿、参考にしたよ!』と、投票証明書といっしょにインスタのストーリーにリンクを貼ってくれたんです。ささやかかもしれませんが、嬉しかったです。こういった輪を少しずつ広げていきたいんです。

これまでの経歴も少し変わっていて、たくさんのふるさとがあるんですよね。地元は福岡ですが、高1では、広島の離島で暮らす離島留学をしていました。高2では『トビタテ!留学JAPAN』を使ってスウェーデンにも行っています。フットワーク軽くどこへでも飛んでいくのがわたしのスタイルです!」

 

Q2. 活動を始めたきっかけはなんですか?

「中学時代は幕末にどっぷりハマっていたくらい、歴史が好きで。

高校生のころ日本史を勉強して、歴史の積み重ねがいまにつながっていて、これから歴史をつくるのは現代の政治なんだと、腑に落ちる感覚がありました。離島留学では、高校生でもまちの一員としてまちおこしやイベント参画に携わることもあり、より政治に興味を持つようにもなりましたね。

決定的だったのは、高3の探究学習です。『模擬選挙を使った高校生の投票率向上』というテーマに取り組み、全校生徒にアンケートを取ったのですが、そこでショックを受けたんです。

自分と違って、周りの同世代は驚くほど政治に興味がなかったり、情報の格差が激しかったりして。18歳で選挙権を持つ前に、もっと気軽に政治について知り、考えられる機会が日常に必要だと思いました。高校で感じた思いを引き継いで、いまの活動をしています」

 

Q3. 活動をしている中で、印象的だった出来事は?

スウェーデン留学は印象的でした。幸福度の高さや、最先端の育児支援などで注目されますが、若者も大切にしている全体的な空気感があったんですよね。

例えば図書館。日本だと子供用と大人用に分かれていることが多いですが、加えてスウェーデンではティーンエイジャー専用のスペースが同じくらいしっかり確保されているんです。そこがユースセンターを兼ねていて、若者が自由にゲームをしたり、イベントに参加したりできる。

現地の高校の社会の授業にも参加させてもらったのですが、扱っているトピックも社会的だし本格的で。難しいからと避けるのではなく、社会が若者に考えるきっかけを日常的に与えているんです。そんな空気感を日本でもつくれたらいいのになと思いました」

 

Q4. 活動の中で、悩みがあれば教えてください。

団体を運営するなかで、情報の届け方には常に悩んでいます。

とくに気をつかっているのは公平性です。参院選や知事選の際、各政党や候補者の情報をまとめましたが、情報の量に差が出ないよう徹底的に意識しました。公式サイトから情報を参照しますが、政党ごとにフォーマットが違うので、それをどう要約するかはメンバーと何度も議論します。

メンバー4人も、法学部から経営学部までバラバラですし、知識量もみんなで勉強中というスタンスです。『このなかの誰かひとりでもわからないことは、読者もわからない』という基準で、前提知識がなくても伝わる言葉選びにも、かなり時間をかけて考えています

Q5. 今後の展望は?

「半年ほど活動を続けてきて、インスタの発信も少しずつ安定してきました。これからはフォロワーを増やしながら、オンラインを飛び出して、もっとリアルイベント的な活動にも挑戦したいです。大学での模擬選挙や、政治についてざっくばらんに語り合う会など、文字通り『政治のはじめ場所』をリアルの場でつくっていきたいです。

個人的な夢は、高校時代を過ごした大崎上島の持続可能なまちづくりに関わること。地元の方もあったかく、時間がゆっくり流れていく感じが、やっぱり大好きなまちで。人口減少という課題を抱える大切な『ふるさと』が、これからも元気であり続けられる取り組みに携わりたい。

政治参画とまちづくりは相互に関係していると思っています。地域に関わるきっかけがあれば愛着が湧き、それが『この街に残りたい』という気持ちにつながるはずです。そんなまちづくりを担うひとりになれたら嬉しいです」

なかしーのプロフィール

年齢:19歳
出身:福岡県太宰府市、広島県大崎上島町
所属:長崎大学
趣味:読書、ランニング、旅
特技:くもんの日本地図パズルを目隠ししたままで完成させられる。(ピースを触るだけでどこの都道府県かわかる)
大切にしている言葉:You must be the change, you want to see in the world.

なかしーのSNS

 ★Instagram

★note

Photo:Nanako Araie
Text:Chihiro Bandome

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Chihiro Bandome

ライター

2003年生まれ、埼玉県出身。上智大学文学部新聞学科在学。自分の目で現場を見て、自分の言葉で人と話して、世界を知っていきたい。大学では、主にニュース記事の執筆を学んでいる。2023年より、ライターとして「気になる10代名鑑」のコンテンツ制作を担当。

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