
「気になる10代名鑑」の1162人目は、匠さん(18)。ライブもおこないながらSNSを主戦場に、自分だけの演奏動画を発信し、ベースのかっこよさを表現しつづけています。「ベーシストといえば、すぐに名前が上がるプレイヤーになりたいんです」と熱く語る匠さんに、活動のきっかけや今後の目標をくわしくきいてみました。

匠の活動を知る5つの質問
Q1. プロフィールを教えてください。
「中学1年生のときにベースを始めて、ベーシストとして活動しています。“ベーシスト”といったらすぐに名前が上がるほどに、いろいろなアーティストの音源やライブのベースを担当できるプレイヤーになるのが夢なんです。
そのためにも、特に最近はSNSでの発信活動にすごく力を入れていて、月1投稿をめざして日々音源や動画をアップしています。自分自身のことを知ってもらうには、いまの時代、やっぱりSNSを使わない手はないんじゃないかと。
音源に合わせて弾くときは、聞いてみて何か違うと感じたらリテイクを繰り返します。多い時では300回くらい撮り直すこともあり、納得が行くまでにこだわり続けています」
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Q2. 活動を始めたきっかけはなんですか?
「いちばんの理由は友だちがギターを始めたことです。
ちょっと不思議な話ですが、中1のときに昼寝をしていたら、バンドをやっている自分の姿を夢にみたことも縁に感じて、じゃあ自分はベースでいっしょにやろうと思ったんですよね。そこから初心者セットを買ってベースを始めました。最初はやっぱり難しいと感じましたが、それよりもどんどんできるようになるのが楽しくて学校から帰ったら毎日すぐにベースを触るぐらい、一気にのめり込んでいきました。
バンド活動も、ライブハウスで出会うひとに刺激もたくさん受けました。そんな経験を通して、『バンドマンのひとり』から『ベーシスト・匠』として自分の実力や表現も追求したいという思いが生まれて、いまに至ります」

Q3. 印象的だった出来事は?
「やっぱり、1年前くらいから本格的に始めたSNSやYouTubeでの投稿です。手間と工夫で、自分のベースが多くの人の目に留まると手応えを感じます。
SNSをみてみると、多くのベーシストの動画は手元だけにフォーカスしている画角でちょっとチルな感じ。そこで『同じようなものを出して埋もれるぐらいだったら、まずはひととは違う全身動画をつくってみよう』と考えました。この発想には、昔ニコニコ動画でユニークな動画を投稿していたベーシストのぴんはげさんにもインスピレーションを受けています。
ぼくの場合、曲にちなんで全身タイツのコスプレをすることも……。やっている最中は『何をしているんだ』って思うこともありますけどとにかく『なんだこれは!』って思ってほしくて(笑)。
でも、それが功を奏して、流行りの音源を使った動画が予想以上に伸びたんです。『カッコいいね』といったコメントももらえて、多くの人に自分のベースの音を知ってもらえることにつながりました」
Q4. 自分のクリエイティブに影響を与えたものは?
「『左ききのエレン』というマンガ作品で出会った言葉は大切にしていて。例えば、漫画クリエイターの言葉として出てくる『クソみたいな日にいいもの作るのがプロだ』『万全な日は来ない』といったセリフがすごくかっこいいんですよね。
何かをつくるプロであるならば、言い訳をせずにやることをやる。そんなクリエイターとしての態度とか仕事人の覚悟が伝わってきて、ぼくがベーシストとして音源を作るときやライブをするときにも常に意識していきたいと思っています」
Q5. 今後の展望は?
「『ベーシスト』といえば『匠』と思いつくような演奏者になりたいですし、ベースという楽器をたくさんの方にとって身近な存在にしたいと思っています。
個人名を出すなら、『ずとまよ』さんや『なとり』さんのような、決して曲のサポートだけではなくって主役級にハマるベースの低音が際立っている音楽を追求していきたいです。
また、もし影響力のあるプレイヤーになったなら、ダンスバトルやMCバトルのような実力試合の場をつくれたらいいなとも思います。みんな違っていいだけで終わらない、プレイヤー側が実力とスキルをぶつけ合って高め合える場。これを通してベースの存在感をもっとあげていきたいなと思うんです」

匠のプロフィール
年齢:18歳
出身:神奈川県川崎市
趣味:バレーボール、ビリヤード、麻雀
特技:モノづくり、映像編集
匠のSNS
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Photo:Nanako Araie
Text:Chihiro Bandome






