
世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする「Steenz Breaking News」。今日は、不用品の寄付についてご紹介します。
そろそろ始めたい大掃除
12月に入り、大掃除に取り掛かっている方も多いでしょう。いつの間にか溜まっているのはホコリや汚れだけでなく、本やゲームソフトなども同じ。こんなに買ったっけ? と思ってしまうこともしばしばですよね。そうしたものをいさぎよく手放すことも多いのではないでしょうか。
そんな自宅に眠っていたものたちをゴミにするのではなく、活用する方法があります。それは、NPOなどへの寄付。お金じゃなくてもできる寄付の形を、各団体がつくっていて、気軽に貢献できるようになっています。
ゲームソフトやブランドバッグも!子ども食堂の活動を支援
こども食堂の支援を行っている「認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ」では、自宅に眠っているさまざまなものの買い取りを通じて子ども食堂を支援する「モノ寄付」のキャンペーンをおこなっています。

買い取りの対象となるのは、本やDVD、CD、ゲーム機、ゲームソフトから、ブランドバッグやカメラ、貴金属まで幅広く、専門業者による買い取り金額が「むすびえ」に寄付されるという仕組みになっています。「むすびえ」は中間支援団体と呼ばれるNPO。直接子ども食堂を開催はしませんが、各地の子ども食堂を支える地域ネットワーク団体を支援しています。この寄付によって、たとえば、買い取り金額が1,000円になると、子ども食堂の5人分の食事に、5,000円になると子ども食堂1回分の開催費用にすることができます。
寄付の受付期間は2026年2月28日(土) まで。年内に終わらなかった大掃除でも大丈夫ですよ。
認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ:「「モノ寄付」冬のキャンペーン」
いまだ復興途上の石川県への寄付
石川県で活動している「公益財団法人ほくりくみらい基金」も、買い取り業者である(株)バリューブックスが運営している寄付の仕組み「チャリボン」を活用し、古本などの寄付を受け付けています。
本だけでなく、CD、DVD、ゲームソフトなどもOK。さらに、専用フォームからの申し込み、またはキャンペーンコードを入力すると、バリューブックスが買い取り金額に1,500円を上乗せして「ほくりくみらい基金」へ寄付します。この一定金額を上乗せした寄付のことをマッチングギフトと呼びます。個人がおこなう寄付以上の効果が出るため、積極的に関わっていきたいですね。

50,000円の寄付が集まると、石川県の地域課題の解決に取り組む市民活動団体が「ほくりくみらい基金」による研修プログラムを1回受けられる仕組みも。やみくもに活動しても効果が出にくい市民活動。課題の構造分析やファンドレイジングなどの専門知識を身につけ、団体の基盤強化を行うのも大切なことです。
2025年12月31日(水)までの申し込みが対象になります。
公益財団法人ほくりくみらい基金:「寄付金上乗せキャンペーン」
書損じハガキが飢餓に直面する人々の自立支援に
「認定NPO法人 ハンガー・フリー・ワールド」は、近年、世界で頻発している食料問題に取り組む国際協力NGOです。2026年5月31日(日)までの期間、「書損じハガキ回収キャンペーン」を実施しています。
書き間違えて使えなくなってしまったハガキや、余ってしまった年賀ハガキ、中途半端な金額で残っている切手のほか、商品券や未使用のテレホンカード、外国紙幣なども回収しています。自分の部屋だけでなく両親や祖父母にも聞いてみるのもいいかもしれませんね。

回収されたハガキや切手などは換金され、バングラデシュ、ベナン、ブルキナファソ、ウガンダ で飢餓に直面する人々のために使われます。農具を購入したり、鶏の飼育をするための資金となったりと、自立への助けになっていきます。
認定NPO法人 ハンガー・フリー・ワールド:「書損じハガキ回収キャンペーン」
大掃除が社会貢献につながるかも
いずれの団体においても、回収できる品物には条件があります。団体の公式サイトなどを確認し、該当している品物だけを送るようにしましょう。お部屋から不要な物がなくなり、それが誰かの役に立てるというのは一石二鳥。ゴミにする前に、寄付できないかチェックしてみてくださいね。
Text:Itsuki Tanaka






