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いまこそ縁の下の力持ちの存在を知ってほしい。「ダムのようなマルチプレイヤー」を目指す無類のダム好き高校生【山本真悠子・18歳】

いまこそ縁の下の力持ちの存在を知ってほしい。「ダムのようなマルチプレイヤー」を目指す無類のダム好き高校生【山本真悠子・18歳】

気になる10代名鑑」の1167人目は、山本真悠子さん(18)。誕生日にはダム巡りを家族にお願いするほどの、ダム好きな高校生です。自分のダム好きを知ってほしいという思いから始めた活動ですが、いまではその社会課題にも関心を広げて発信をする山本さんに、ダム好きになったきっかけや将来の展望を聞いてみました。

山本真悠子を知る5つの質問

Q1. いま、いちばん力を入れている活動は?

ダムの魅力と価値を社会に伝える活動に力を入れています。

ダムを陰の存在にとどめるのではなく、その価値に光をあて、社会に正しく伝えることが目標です。推しダムは、宮ケ瀬ダムで、これまで50基以上のダムを巡りました。ちなみに、小学校の卒業文集の内容は、『ダムのような人になりたい』でした(笑)。

具体的には、SNSでのダム情報の発信や高校でのダムツアーの開催などをしています。2025年の6月に1回目を開催したらそれがとても好評だったので、2回目を開催するべく、現在計画中です」

Q2. 活動を始めたきっかけは?

宮ケ瀬ダムに小学5年生の校外学習で訪れたとき、初めてダムに恋をしました。

インクルラインと呼ばれるケーブルカーに乗ったときに、あまり人気ではないダムの壁側に追いやられてしまって。最初はつまらなかったのですが、だんだん壁にミルフィーユのような層があるのが見えてきて、こんな大きな建築物も、わたしと同じ人間が一層一層つくってできていることに感動したんです。さらに、そこから出る膨大な水からわたしを守ってくれているなんて…….と惚れ惚れして。

そこから、中学時代はダム関連の書籍を買ってひたすらダムの勉強をして、高校3年生の5月にSNS発信を始めるようになりました。調べていく中で、使用開始から50年以上経過したインフラ設備が増える反面、公共事業関係費削減のために老朽化による改修費用の確保が難しいという問題の存在に気がついて。土木業界の人手不足も問題を抱えるいま、こうした将来の災害で老朽化が種となり、甚大な被害が発生する危険があります。

その事実を知ってもらうためにも、まずはダムなどのインフラ設備の存在をもっと身近に感じてもらう必要があると思ったんです」

Q3. 活動をしている中で、印象的だった出来事は?

自ら企画した宮ヶ瀬ダムツアーです。

宮ケ瀬ダムとその副ダムである石小屋ダムで、ガイドをしたり参加者とダムカレーを味わったり、6時間ほどのツアーを企画しました。

たとえば、ダムの解説パネルはすでにありますが、専門用語ばかりでとっつきにくいので、そこも自分なりの言葉で説明できるように準備しました。おかげさまで、第2弾を希望する声がたくさん寄せられたので、なるべく早く第2弾をお届けできるように頑張ります!

次は、ダムの内部見学ツアーをぜひ開催してみたいですね」

Q4. 活動を通して、実現したいビジョンは?

ダムをただのインフラではなく、多様なかたちで楽しめる存在として社会に広げることです。

そのひとつとして考えているのがダムの顔や個性を活かしたキャラクターづくりです全国に約2800基のダムがあるのですが、すべてかたちも目的も材料も違うんです。

あとは、ダムによる環境問題を訴える人たちの声も知っていく中で、ただ建設をやめるのではなく自然とダムと人間が共存できる社会になってほしいなと思うようになりました。

『ビーバーの作ったダムは生態系を維持する効果があり環境によい』というイギリスの研究結果を見て衝撃を受けたことがあって。人間とビーバーのつくるダムの機能をかけあわせてみようと、設計を試みたこともあるのですが、難しくて断念しました……。そこで、文系の自分にできるのは発信と表現だと気づいたので、まずはダムの魅力を広めることから、自分にできることをやっていきたいですね」

Q5. 将来の展望は?

将来は、ダムのソーシャルプロデューサーになりたいです。

国土交通省などの行政や地域とコラボしたダムツアーも、企画予定で。“ダム×〇〇”を大事に、親しみやすい存在としてのダムを発信していきたいですね。

例えば、わたしもクラシックバレエを習っているので、バレリーナなどを呼んでダムの中で踊ってみたり、仮面ライダーの聖地巡りでダムに訪れる人たちを巻き込んだツアーを企画したり……。将来への一歩として、ダムマイスターにも申請中です。

みんなが上へ上へと考える社会だからこそ、あえて足元で自分たちの生活の基盤になっているものを見て、それらを持続可能にしていくのは大事なことだと思います。ダムには、発電、廃棄物処理、洪水予防、下流の生態系維持など、本当にたくさんの目的があります。わたしもバレエのほかに、フランス語、舞台制作などいろんな活動をしてきたのですが、それらを活かしてダムのような幅広い分野で活躍できる人になるのが目標です」

山本真悠子のプロフィール

年齢:18歳
出身地:神奈川県横浜市
趣味:ダム巡り、旅行、舞台鑑賞、音楽を聴くこと
特技:表現すること
大切にしている言葉:心にダムを

山本真悠子のSNS

★Instagram

Photo:Nanako Araie
Text:Haru Ninagawa

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