
世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする「Steenz Breaking News」。今日は、環境や生きものを考えるための本をご紹介します。
温かいお茶を片手に読書はいかが?
すっかり寒くなり、お部屋で過ごすのが快適な季節になりました。毛布やブランケットにくるまって、本を読むのは至福のひととき。
今日は、最近発行された書籍の中から、環境や生きものについて考えることができる本をご紹介していきます。
自然と人との関係性を再定義する『植物哲学』
創業100年を超える植物専門店である東京生花株式会社の4代目である川原伸晃氏による『植物哲学─自然と人のよりよい付き合い方』(川原伸晃 著/講談社選書メチエ、2025年10月)。常に人と植物の関係を考えてきた川原氏は、植物との暮らしはよりよい生き方や、思考の実践であるとし、植物ブランド「REN(レン)」を立ち上げています。
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そうした実践に基づき「植物を通じて考えることは、自分と世界の関係を見直すこと」とし、「植物哲学」を提唱しています。対立構造にされがちな自然と人が、よりよく付き合っていくためにどうしたらいいのか。ぜひ読んで、考えてみて下さいね。
REN公式shop:『植物哲学 自然と人のよりよい付き合い方』
人気連載企画が書籍化 『先生!なぜその生きものに惚れたんですか?』
大学や学術・研究の魅力を発信するウェブメディア「ほとんど0円大学」の人気連載企画のひとつに、「珍獣図鑑」があります。生きものの研究者たちに深く迫るインタビューで、大学や学術・研究の魅力を知ることができます。

『先生!なぜその生きものに惚れたんですか?』(ほとんど0円大学 著/玄光社、2025年8月)
この連載を元にした書籍『先生!なぜその生きものに惚れたんですか?』(ほとんど0円大学 著/玄光社、2025年8月)が発行されました。取り上げられているのはウォンバット、カモノハシ、ナメクジ、ナマコなど、確かに「どうしてそれを?」と言いたくなってしまう生きものばかり。けれど、その魅力をよく知る先生から語られる熱量に、つい引き込まれますよ。
玄光社:『先生!なぜその生きものに惚れたんですか?』
SDGsってどうなってるの?がわかる 『SDGs白書2025 SDGsの先に描く未来』
2026年を迎えるにあたって、気になってくるのが、SDGsが目標としている2030年がより近づいてきたということ。今の日本のSDGsの活動と今後目指すべき未来について取り上げているのが、『SDGs白書2025 SDGsの先に描く未来』(SDGs白書編集委員会 編、インプレス、2025年10月)です。

『SDGs白書2025 SDGsの先に描く未来』(SDGs白書編集委員会 /インプレス、2025年10月)
慶應義塾大学SFC研究所xSDG・ラボやSDSN(持続可能な開発ソリューション・ネットワーク)などの専門家からなるSDGs白書編集委員会が編纂しており、日本政府がおこなったSDGsのレビューや、2030年以降を見据えて動き出した会議など、最新の動きを追っています。
インプレス:『SDGs白書2025 SDGsの先に描く未来』
ゆっくり本を読む時間を持とう!
忙しい年末年始ではありますが、1年を振り返りながら本を読むのに良いシーズンでもあります。ぜひ、温かいお茶を用意して、ゆっくりと本を読んでくださいね。来年の抱負になるような言葉と出会えるかもしれませんよ。
Text:Itsuki Tanaka






