
「気になる10代名鑑」の1140人目は、ぽげさん(17)。高校で演劇制作から身体表現まで、舞台に関することを複合的に学んでいます。日々演劇に夢中な生活を送るぽげさんに、そのきっかけから将来の目標までを詳しく聞いてみました。
ぽげを知る5つの質問

Q1.プロフィールを教えてください
「神奈川総合高校学校舞台芸術科に通う、ぽげといいます。
幼いころから演劇やダンスに興味を持っていて、自分で脚本執筆から演出までをおこなって演劇上演したり、演者として演劇の大会に出たり、いろいろな手法で舞台芸術を学んでいます。いまは、高校演劇の県大会と、学校の授業内でおこなわれるコンテンポラリーダンスの発表会に向けて練習をしている最中です。
どちらも自分自身や仲間たちと向き合い、悩んだり喧嘩したりもしますが、目標に向かってまっすぐ努力を重ねる日々です」
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Q2.活動を始めたきっかけは?
「幼いころから舞台に触れる機会が多かったなと思います。
祖母に連れられて、劇団四季の『ライオンキング』や宝塚歌劇団の舞台を観にいったことがとくに印象的です。そこから舞台に興味を持ち始め、演劇やダンス、落語などに触れていまの自分がいますね」

Q3.活動をしている中で、印象的だった出来事は?
「中学生のときに、高校演劇の県大会を観たことです。あのときの衝撃がなかったら、いまの学校には通っていなかったと思います。
もともと小中高一貫の学校に通っていて、そのまま進学すると思っていたのですが、その劇を見て、こんなにも自分の見ていた世界は狭かったんだ、とすごくショックを受けて。そこから、中学3年生になってから外部受験をすることに決めました。
最初は母にも大学まで待てばいいんじゃないかと反対されていて、受験をする人は周囲の友達にはいないですし、加えて学校のサポートもほとんどないので、孤独な戦いだったなと思います。
それでも、舞台芸術科のワークショップに参加して、どうしてもここに入りたいという気持ちが強くなっていって。とくに、演劇概論という授業での『何をもって演劇は演劇といえるのか』という答えのない問いを考えるカリキュラムが印象的です。それ以外にもコンテンポラリーダンスや身体表現など、自分がそれまで学んできたダンスや演劇とは全く違うものを吸収したワークショップでした」
Q4.自身のクリエイティブに影響を与えたものは?
「『ディズニー』です。
幼いころから習っていたダンスの先生の娘さんがディズニーリゾートのダンサーで、その人を見に行くためにたくさんディズニーリゾートに行き、世界観に触れて育ってきました。そして、ディズニーの映画も数えきれないほど観てきました。
いまでも本当に好きで、定期的に遊びにいきます。パレードやショーをよくみるのですが、体の使い方や、衣装など、演者としても裏方としても学ぶことしかありません。演技や体の動きがディズニーっぽいねと友達に言われることもあって、やっぱり自分の生きるベースや、表現のベースはディズニーにあるなと思います」

Q5.将来の展望は?
「ずっと演者としての演劇に興味があったのですが、いまの学校で舞台技術を学んでいくなかで、ひとつの舞台が出来上がるまでのその時間も楽しくて、裏方として表現者を支える側になりたいと思うようになりました。
具体的には、アートマネジメントをしたいと考えています。文化の保護をしたり、表現者が活動をしやすいように企画制作をおこなったり、一言で表すのが難しいお仕事なのですが、周囲のひとも、自分も、ひとつの作品を通して幸せになれるような仕事をしたいなと思っています!」

ぽげのプロフィール
年齢:17歳
出身地:神奈川県
所属:県立神奈川総合高校舞台芸術科、M&D、NEXT ACT、軽音楽部、デザイン部、かなそうジャー
趣味:睡眠、ディズニー、音楽鑑賞
特技:考えること
大切にしている言葉:いまの自分以外になりたい自分はいない
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Photo:Nanako Araie
Text:Manami Tanaka






