
「気になる10代名鑑」の1147人目は、はるか502さん(19)。専門学校で基礎から作品づくりを学びながら、子ども向けのギャグ漫画制作に取り組んでいます。コロコロコミックでのデビューを目指し、日常にちょっとした元気を届けたいと語るはるか502さんに、活動のきっかけや今後の展望について聞いてみました。
はるか502を知る5つの質問

Q1. いま、いちばん力を入れている活動は?
「漫画家デビューを目指した漫画制作です。専門学校日本デザイナー学院の総合漫画創作専攻に入り、背景の練習やデジタルイラスト、背景テクニックなど、基礎からしっかり学んでいます。
この夏、学校に小学館の編集部の方が来て、作品を直接見てもらえる機会がありました。先日、そのとき紹介してもらった『コロコロコミック 次世代マンガGP』の中の国民的マスコットキャラ賞に、思い切って4ページの漫画を応募したんです。はじめてコンテストに出す緊張もありましたが、『もっと描きたい!』という気持ちがますます強くなって。
これからも挑戦してみたい賞がいろいろあるので、いつか自分の漫画がコロコロに載ることを目指して、日々漫画をたくさん描いています」
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Q2. 活動を始めたきっかけは?
「漫画に興味をもつようになったのは、小学4年生の頃に『コロコロコミック』にハマったことがきっかけです。漫画を読むだけではなく、自然とキャラクターの模写もするようになって。特にドラえもんは、いまでもよく描いています。
さらに小学5年生のとき、むぎわらしんたろう先生の『ドラえもん物語』を読んでからは、漫画そのものだけでなく、漫画家を支える側の仕事にも興味を持つようになりました。この頃は、『漫画家になりたい』というよりも、アシスタントという職業に強く惹かれていた時期でしたね。
中学に入ってから読んだ『ドラベース』では、キャラクターの個性やその情熱に影響を受けて、漫画の世界がより身近に感じられるようになりました。ここから『将来、漫画の仕事に関わりたい』という気持ちが少しずつ固まっていったと思います」

Q3. どんなことをテーマに活動をおこなっていますか?
「根っこには、コロコロコミックとドラえもんへの愛があります。なので、作品づくりでも『子ども向けの楽しい世界』を大切にしています。特にマスコット系のキャラクターが大好きで、まずは自分の好きな要素を大切にしつつキャラクターを作り、そこから漫画の物語を考えていきます。
ギャグ漫画が好きなので、読んだ人が笑顔になれる表情や動き、キャラクター同士の掛け合いを大切にしていて。『日常では絶対起きないようなことなのに、なぜか笑ってしまう』『ついツッコミたくなる』タイプのギャグにも惹かれていて、自分の作品にもそういうテンションを入れたいと思っています」
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Q4. 活動をしている中で、印象的だった出来事は?
「印象に残っている出来事のひとつは、中学の友達から『漫画家に向いてるんじゃない?』と言われたことです。それまではアシスタントの仕事に憧れが強かったのですが、その一言で、自分が描く側に立つイメージが少しずつ湧くようになりました。
もうひとつ忘れられないのは、昨年のむぎわらしんたろう先生のサイン会。先生に、思い切って『アシスタントになりたいです!』と伝えてみたところ、笑顔で『まずはコロコロの賞に応募してみて。ぼく、審査員やってるから』と声をかけてくれたんです。
実際にその賞へ応募するために4ページ漫画を描いてみたところ、思っていた以上に、自分のキャラを動かすことの楽しさを感じることができて。先生との出会いがきっかけとなり、漫画家への道を本気で目指すようになりました」
Q5. 将来の展望は?
「いまのいちばんの目標は、コロコロコミックでデビューすること。大好きな動物キャラで、全力で笑わせにいくギャグ漫画を描きたいです。昔から誰かを笑わせるのが好きで、笑ってもらえると達成感が湧きます。だから、自分の漫画で読んでくれた人が元気になったり、落ち込んでいる時でも『ふふっ』と笑ってしまうような、そんな作品をつくっていきたいです。
ネームやコマ割りなど、まだまだ勉強すべきことは山積みですが、キャラの魅力と行動を活かしたストーリーづくりを続けながら、いつかコロコロで自分の世界を届けたいです」

はるか502のプロフィール
年齢:19歳
出身地:東京都江東区
所属:専門学校日本デザイナー学院 総合マンガ創作専攻 マンガ科
趣味:キャラクター制作
特技:動物や人外を描くこと
大切にしている言葉:好きなことをしていきていく
はるか502のSNS
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Photo:Nanako Araie
Text:前田 満月






