Teenage Realities

呪術回線からご当地キャラまで。「ラブブ」だけじゃない、10代が本当に好きなキャラは?【10代リアルVOICE】

呪術回線からご当地キャラまで。「ラブブ」だけじゃない、10代が本当に好きなキャラは?【10代リアルVOICE】

タイムリーな話題から、カルチャー、さらには社会問題まで、さまざまなテーマについて、リアルな10代の声を聞くシリーズ10代リアルVOICE

今回は、「キャラクター」について。2025年Z世代を風靡した「ラブブ」以外にも、愛すべきキャラクターはたくさん。リアルに好きなキャラクターやその思いについて、思う存分語ってもらいました。

1. 中原さん「失敗を重ねて前に進む。キャラクターから教わること」

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のボランティアとして、アフガニスタンで活動するなど、数多くのボランティアに取り組んでいる17歳の中原さん。

アイアンマンが好きです!最初は、軍事ビジネスで成功した超お金持ちとして登場しますが、シリーズを通してアベンジャーズのリーダー的存在になっていく姿に惹かれました。

ずっと成功し続けているように見えるけれど、実はヒーローキャラクターの中で最も多く失敗しているキャラクターだと思います。象徴的なスーツも、作品ごとに失敗や欠点を踏まえて改良されていっていて、その過程を見るのがすごく好きなんです。

彼を見ていると、成功者って失敗を隠しているわけじゃなく、乗り越えてきた人なんだと感じます。アイアンマンは、自分にとって指針となるイメージ像のひとりです」

「伝わらないもどかしさ」を乗り越えて。アフガニスタンでUNHCRボランティアに参加した高校生【中原・17歳】
「伝わらないもどかしさ」を乗り越えて。アフガニスタンでUNHCRボランティアに参加した高校生【中原・17歳】
「気になる10代名鑑」の1100人目は、中原さん(17)。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のボランティアとして、アフガニスタンで活動するなど、たくさんのボランティアに取り組んでいます。アフガニスタンの経験から、言語 […]
https://steenz.jp/48364/

2. 篠田曉さん「見た目も、中身も、推せる。ご当地マスコット」

中学1年生のときに、旅行先へ持って行った古いデジカメをきっかけに、街中で目に留まった日常を、スナップ写真として切り取る活動を続けている14歳の篠田さん。

名古屋テレビ放送(メ〜テレ)の公式マスコットキャラクター『ウルフィ』が好きです。

羊の皮を被った狼のキャラクターで、たまに耳を動かします。個人的にはテレビ局のマスコットキャラクターの中では1番可愛いのではないかと思っています。とくに、目がウルウルしているところや、羊の皮の背中側にチャックが付いているところが好きです」

理屈じゃない、心に響く写真を。コンデジからフィルム、一眼まで、のびのびとシャッターを切る中学生写真家【篠田曉・14歳】
理屈じゃない、心に響く写真を。コンデジからフィルム、一眼まで、のびのびとシャッターを切る中学生写真家【篠田曉・14歳】
「気になる10代名鑑」の1093人目は、 篠田曉 しのだあかつきさん(14)。中学1年生のときに、旅行先へ持って行った古いデジカメをきっかけに、街中で目に留まった日常を、スナップ写真として切り取る活動を続けています。将来 […]
https://steenz.jp/48717/

3. 浅井柊香さん「静かでも芯があるような、正しさの形」

フィリピンで目にした貧困問題の現状に衝撃を受け、グローバルユース国連大使として2024年11月まで活動し、貧困の正しい知識を伝えていくべく活動する16歳の浅井さん。

好きなキャラクターは、呪術廻戦の伏黒恵です

冷静で無口だけれど、内には強い正義感と優しさを持っているところが好きです。完璧ではなく、ときに不器用なかたちでしか人を助けられない姿が、とても人間らしくて惹かれます。自分の理想と現実の間で葛藤しながらも、信念を貫こうとするところがかっこいいです。

伏黒を見ていると、正しさは誰かに押しつけるものではなく、自分の中で見つけていくものだと感じます。彼のように静かでも芯のある人になりたいと思い、日常の中でも少しずつ自分の考えを大事にするようになりました」

火を灯して勉強するカンボジアの子に衝撃を受けて…貧困問題の正しい知識を広める高校生【浅井柊香・16歳】
火を灯して勉強するカンボジアの子に衝撃を受けて…貧困問題の正しい知識を広める高校生【浅井柊香・16歳】
「気になる10代名鑑」の1111人目は、浅井柊香さん(16)。フィリピンで目にした貧困問題の現状に衝撃を受け、グローバルユース国連大使として2024年11月まで活動していました。貧困の正しい知識を伝えていきたいと話す浅井 […]
https://steenz.jp/48859/

4. たはりーさん「自分の信念を貫く強さに憧れる」

小さい頃から算数が得意で、YouTubeを通して勉強の楽しさを発信している19歳のたはりーさん。

自分なりの芯や判断基準をしっかり持って、それを曲げない強さのあるキャラクターに魅力を感じます

特にとあるキャラクターの『自分の生き方に執着する』というセリフが好きで。何かを選ぶときや決めるときは、自分の直感や考えを大切にしようと思うようになりました。

そして、一度選んだものに対しては、自分が納得できるまでやりきりたいとも感じています。いまの社会では、何となく過ごしていると流されてしまうことも多いけれど、そんな中でも自分が大切にしたいことにこだわりを持ち続けていきたいです」

数学を通して、「わからないことに向き合う」大切さを伝えたい。数学の入試問題をYouTube配信する大学生【たはりー・19歳】
数学を通して、「わからないことに向き合う」大切さを伝えたい。数学の入試問題をYouTube配信する大学生【たはりー・19歳】
「気になる10代名鑑」の1104人目は、たはりーさん(19)。小さい頃から算数が得意で、YouTubeを通して勉強の楽しさを発信している大学生です。大学の2次試験では、数学の得点率が9割を超えたというたはりーさんに、数学 […]
https://steenz.jp/48296/

5. 大津里穂さん「タコピーのように素直でまっすぐな心を大切に。」

アフリカ・ルワンダでの留学経験をきっかけに、途上国への楽器寄贈や平和教育の普及、政策提言まで幅広く活動を続けている16歳の大津さん。

最近印象に残っているキャラクターは『タコピーの原罪』のタコ型宇宙人・タコピーです。

人間社会の当たり前や善悪の基準がわからない、幼い子供のようにまっすぐで優しいキャラクター。人間をハッピーにしようとするけど、うまくいかずに傷つけてしまう不器用さ。それでも諦めずに『わかんないっぴ』と言いながら考え、無力感と向き合い行動し続ける姿が愛おしいです。

大人になるにつれ社会の厳しさに直面し、どうすればいいかわからなくなるわたしたちに、タコピーは不完全でも目の前の幸せを大切にすることを思い出させてくれます。タコピーのような不条理な世界を大きく変えることはできなくても、素直でまっすぐな心を大切に一歩ずつ進んでいきたいです」

音楽は誰も阻害しないものだから。ルワンダ留学を機にたどり着いた平和教育の答えは音楽【大津里穂・16歳】
音楽は誰も阻害しないものだから。ルワンダ留学を機にたどり着いた平和教育の答えは音楽【大津里穂・16歳】
「気になる10代名鑑」の1103人目は、大津里穂さん(16)。アフリカ・ルワンダでの留学経験をきっかけに、途上国への楽器寄贈や平和教育の普及、政策提言まで幅広く活動を続けています。NPOなどさまざまな機関と連携しながら、 […]
https://steenz.jp/48280/

6. JOETAROさん「看板キャラクター『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』がヒーロー」

グラフィティアーティストの傍ら、モデル、DJなど幅広く活動している、19歳のJOETAROさん

セガゲームスの看板キャラクター『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』が僕にとってのヒーローです。

音速で街を駆け巡り、困っている人を助ける姿はまさに王道のヒーロー像。ビジュアルやクールな雰囲気には、和製キャラクターでありながら、どこかアメリカンな魅力があって、憧れています。

ソニックシリーズは、僕の人生においてまるでバイブルのような存在。彼のように、スマートで自由に生きたいと思っています」

タモリやみうらじゅんみたいな「文化人」を目指して。パンクを体現するグラフィティアーティスト【JOETARO・19歳】
タモリやみうらじゅんみたいな「文化人」を目指して。パンクを体現するグラフィティアーティスト【JOETARO・19歳】
「気になる10代名鑑」の1106人目は、JOETAROさん(19)。グラフィティアーティストの傍ら、モデル、DJなど幅広く活動しています。中学2年生のときに観た『トレインスポッティング』に大きく影響を受けたというJOET […]
https://steenz.jp/49165/

7. 井上ららさん「ムーミンの愛らしさが大好きです」

同世代の複雑な心境を音楽にのせて表現するシンガーソングライター・19歳の井上ららさん

わたしは、ムーミンが大好きです。

何を考えているかわからない、ほんわかした雰囲気。そして、ちょっとおっちょこちょいなのが魅力的です」

大人になっても、子ども心は忘れたくない。ミュージックカフェ経営に向かって夢を追うシンガーソングライター【井上らら・19歳】
大人になっても、子ども心は忘れたくない。ミュージックカフェ経営に向かって夢を追うシンガーソングライター【井上らら・19歳】
「気になる10代名鑑」の1114人目は、井上ららさん(19)。同世代の複雑な心境を音楽にのせて表現するシンガーソングライターです。将来は、オランダを訪れて発想にいたったという、地域のコミュニティとしてのミュージックカフェ […]
https://steenz.jp/48861/

8. 松本 敬さん「研究活動にも通じる『おさるのジョージ』」

生物部に所属した中学生のころから、高尾山に住むムササビ研究に身を捧げてきた19歳の松本さん

好きなキャラクターは、おさるのジョージです。

両親が買ってくれた絵本『ひとまねこざる』からはじまり、2008年からレギュラー放送がはじまったEテレのテレビアニメは、続けて放送される『ひつじのショーン』も含めて毎回欠かせずに観ていました。

ジョージの魅力は英題のCurious Georgeにあるように、好奇心が強くて、知りたがり屋であるところです。そんなジョージの背中を見て育ってきたので、身の回りの事象をそのまま受け流すのではなく、気になったことには『なぜ』を繰り返して、その疑問の解決のためには、たとえ向こう見ずでもとりあえず行動するという、探究心と実行力を学んだ気がします。

この精神は研究活動をするようになって、本当に大いに生きています」

青春をムササビに捧げて通った高尾山の100晩。森林保全にも視野を広げるフィールドワーカー【松本 敬・19歳】
青春をムササビに捧げて通った高尾山の100晩。森林保全にも視野を広げるフィールドワーカー【松本 敬・19歳】
「気になる10代名鑑」の1113人目は、松本 敬さん(19)。生物部に所属した中学生のころから、高尾山に住むムササビ研究に身を捧げてきました。「鳴かず飛ばすのフィールドワークの日々は大変でした」と語る松本さんに、活動のき […]
https://steenz.jp/49712/

アイアンマンのようなメジャーなキャラクターから、ご当地キャラクターまで。好きなキャラクターには、自身の価値観や理想が映し出されているようです。これからも、「10代リアルVOICE」では、世の中を自分ごととして捉えるティーンの視点を伝えていきます。

Photo:Nanako Araie
Text:Serina Hirano

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Serina Hirano

ライター/ディレクター

10代名鑑ディレクター兼ライターとして、2024年1月にSteenzへjoin。東京と伊豆の二拠点で活動中。インタビューを中心とした記事をはじめ、学生、スタートアップ企業、まちづくりの現場まで多方面で活躍。

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