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アルミ缶をメダルにリサイクル!2025年世界水泳のサステナブルな取り組みとは【Steenz Breaking News】

アルミ缶をメダルにリサイクル!2025年世界水泳のサステナブルな取り組みとは【Steenz Breaking News】

世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする、「Steenz Breaking News」。今日は、2025年の世界水泳選手権でおこなわれているサステナブルな取り組みについてご紹介します。

今夏は「世界水泳」が開催

7月も間近に迫り、いよいよ夏本番。マリンスポーツに最適な季節の到来です。今年は、2年に一度の奇数年におこなわれる「世界水泳選手権」と「世界水泳マスターズ選手権」が同時に開催されます。両大会の同時開催は初の試みのため、いつも以上に盛り上がるのではないでしょうか。

世界水泳選手権」は、各国・地域の代表選手が出場する大会です。一方、「世界水泳マスターズ選手権」は、水球のみ30歳以上、そのほかの競技は25歳以上という年齢制限があるのみで、誰でも参加できます。どちらも2025年はシンガポールで開催され、主要会場は「世界水泳選手権アリーナ(WHCアリーナ)」とシンガポール・スポーツ・ハブ内の「OCBCアクアティックセンター」です。

ちなみに、世界水泳選手権は2025年7月11日~8月3日に、世界水泳マスターズ選手権はシンガポールの建国記念日(8月9日)を除いた、7月26日~8月22日におこなわれる予定です。

大会では、子どもたちが集めたアルミ缶をメダルに!

本大会では、各選手の活躍だけでなく、大会の組織委員会が新たに導入したサステナブルな取り組み「Trash to Treasure(ゴミを宝物に)」も注目を集めています。これは、大会で授与される5,000個のメダルを、ゴミとして捨てられるはずだったアルミ缶から作るというもの。原材料となるアルミ缶は、5カ所の幼稚園と8校の小学校、3校の中学校の園児・生徒たちが回収し、その数は約10万個にものぼったといいます。

集められたアルミ缶は、地元の家具メーカー「ipse ipsa ipsum」が加工を担当。洗浄した上で、製錬という金属から不純物を取り除く工程などを経て、メダルに作り替えます。ちなみに、メダル1枚(約150グラム)につき、20個ほどのアルミ缶が使用されるそうです。

メダルが選手たちの胸にかけられている姿を見られる日が楽しみですね。競技とあわせて、こちらにも注目していきましょう。

サステナブルな取り組みは、2023年の福岡大会でも。

実は、前回の「世界水泳選手権2023福岡大会」でも、サステナブルな取り組みがおこなわれました。それが、ペットボトルキャップを再利用してつくられたごみ箱「拾い箱」です。

このごみ箱は日本財団が推進する海洋ごみ対策プロジェクト『海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE』の一環で製作され、オープンウォータースイミングやハイダイビング競技がおこなわれた「シーサイドももち海浜公園(福岡市早良区)」に設置されました。

さらに当時、この拾い箱を活用した「1人1ごみ運動」も実施。この運動は、来場者一人につきごみをひとつ拾ってもらい、会場(海)のごみ削減を目指すというもので、海がきれいになると選手のパフォーマンス向上にもつながると考えたことから、実施に至ったそうです。

今年の世界水泳は、競技以外にも注目してみて!

いよいよ7月から始まる、世界水泳選手権と世界水泳マスターズ選手権。選手たちの熱い戦いに加えて、サステナブルな取り組みにもぜひ注目してみてくださいね。

Reference:
世界水泳2025日本代表発表!パリ2024メダリスト競泳唯一の松下知之や飛込史上初の玉井陸斗ら42名|国際オリンピック委員会
世界水泳選手権2023福岡大会の会場に拾い箱を設置しました!|日本財団
世界水泳選手権2023福岡大会及び世界マスターズ水泳選手権2023九州大会の開催結果報告について|市民局世界水泳担当
Trash to Treasure: Singapore 2025 turns recycled aluminium into World Aquatics Championships medals|World Aquatics
‘Trash to Treasure’ initiative highlights sustainability efforts at World Aquatics Championships – Singapore 2025|World Aquatics
50 Days to Go! Singapore Gears Up to Host Southeast Asia’s First World Aquatics Championships|World Aquatics
Trash to treasure: Singapore turns aluminium waste into glory for World Aquatics Championships 2025|AL CIRCLE

Image:PRTIMES

Text:Yuki Tsuruda

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Yuki Tsuruda

ライター

鹿児島県在住のフリーライター。販売職や事務職を経験後、2020年5月からフリーランスのライターへ。執筆ジャンルは、ものづくりやSDGsなど。

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