Steenz Breaking News

7月7日は七夕。星空へ思いを馳せるイベントをチェック!【Steenz Breaking News】

7月7日は七夕。星空へ思いを馳せるイベントをチェック!【Steenz Breaking News】

世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする「Steenz Breaking News」。今日は、七夕にちなみ、プラネタリウムなどでおこなわれているイベントについてご紹介します。

七夕といえば天の川!星に関するイベントが多数開催

7月7日は七夕。「織姫と彦星が、年に一度だけ逢瀬を重ねる」というロマンチックな伝説のある日です。

七夕といえば、天の川を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。夜空に輝く無数の星が、大きな川のように見える天の川。七夕の日に一度は見てみたいものの、7月は天候に恵まれず、見えないことが多いものです。

それもそのはず。そもそも天の川が見やすいとされる本来の七夕は、現在の暦で8月にあたる時期におこなわれていた行事でした。旧暦の7月7日は、今年は8月29日(金)になるそう。この日であれば、梅雨の影響を受けませんし、月も早い時間に沈むので、天の川が見やすいですよね。こうした旧暦の七夕は「伝統的七夕」と呼ばれることもあります。

そんな七夕や天の川にちなみ、最近、星に関する話題があふれています。プラネタリウムなどでおこなわれている、天体をテーマにしたイベントをチェックしましょう。

谷川俊太郎さんの詩と共に、世界の夜を体感する「夜はやさしい」

東京・お台場にある日本科学未来館。科学に関するさまざまな展示がおこなわれている博物館です。東京近郊の方なら、遠足などで一度は行ったことがあるかもしれません。同館6階にある「ドームシアター」では、リアルで美しい星空を各種プログラムと共に眺めることができます。

2025年7月2日(水)から12月27日(土)の期間におこなわれるのは、「夜はやさしい」というプログラム。詩人の谷川俊太郎さんが自ら手がけた唯一のプラネタリウム作品で、2009年から約7年間にわたり上映されていたものの再上映です。

約1,000万個の恒星を投影できるプラネタリウム投影機「MEGASTAR-Ⅱ cosmos (メガスターツー コスモス)」によって、世界の6つの地域(アジア、ヨーロッパ、アフリカ、南アメリカ、北アメリカ、オーストラリア)の夜の様子が映し出されます。

場内に流れるのは、フィールドレコーディングで収録された各地のリアルな環境音です。谷川さんが自選した、書下ろしを含む詩と共に、世界の星空を旅できる同プログラム。臨場感たっぷりな映像と音で、太古から人々が星の下で過ごしてきた「夜」を深く感じられる作品となっています。地球と宇宙の広がり、そして、その中の自分の存在をリアルな星空の中で体感してみてください。

常設展にプラスしてドームシアター鑑賞料金が必要となります(要事前予約)。

日本科学未来館「夜はやさしい」:https://www.miraikan.jst.go.jp/news/general/202506024066.html

東京の上空で星空体験!「メガスター」と撮影できるフォトスポットも登場

東京・六本木ヒルズ森タワー52階にある展望台「東京シティビュー」では、2025年6月20日(金)〜9月7日(日)の期間中、夏イベント『天空の星まつり』が開催されています。海抜250mの高さにある同展望台が、七夕・星空・宇宙をテーマにした装飾を施され、空と交じり合ったような感覚を味わえます。

七夕にちなんだ笹飾りや、世界最高峰のプラネタリウム「メガスター」による天の川フォトスポットなど、スマホ片手に写真を撮って回りたくなる展示がたくさん。展望台からは星空と東京の夜景をセットで見ることができ、東京シティビューならではの絶景を楽しむことができます。

六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー:https://tcv.roppongihills.com/jp/news/2025/06/8029/index.html

ブラックホールをどうやって観測する?見えない天体を見るために

極限時空・ブラックホールと重力波

関西圏の方にはお馴染みの科学博物館「大阪市立科学館」では、2025年7月19日(土)から8月31日(日)の期間、企画展『極限時空・ブラックホールと重力波』が開催されます。非常に強い重力があるために光さえも抜け出せず、観測することが難しかったブラックホールをテーマとした展示です。

長い間、不可能だと思われていたブラックホールの観測。実は近年、着実に進歩を遂げています。例えば、2015年には、ブラックホール同士が合体する際に生じる重力波が初観測され、2017年には、M87銀河の中心に位置する超巨大ブラックホールの「影(シャドウ)」が史上初めて撮影されました。

特異点シアター(イメージ)

企画展の中では、そうしたブラックホールや重力波などの謎と、それに迫る科学技術、世界中の研究者の取り組みについて取り上げています。なお、この企画展は、台湾の國立自然科學博物館で制作された展示を、日本の研究者の協力を得て国内向けにアレンジしたものだそうです。

遠い宇宙を手元に手繰り寄せる研究の一端を覗いてみましょう。

大阪市立科学館:https://www.sci-museum.jp/

星空を眺めてみよう

七夕の季節は、各地でさまざまな切り口の展示やイベントが催されています。それらはきっと、星空や天体をより身近に感じるきっかけとなるはずです。いろいろなイベントに足を運び、帰り道には星空を見上げて、宇宙や天体の不思議さと奥深さに思いを馳せてみませんか?

image:日本科学未来館

SNS Share

Twitterのアイコン

Twitter

Facebookのアイコン

Facebook

LINEのアイコン

LINE

Teruko Ichioka

ライター・編集

フリーライター。好奇心の強さは誰にも負けない平成生まれ。得意領域もスタートアップ、ビジネス、アイドルと振れ幅が広い。

View More