
今回の”Hao in UGANDA”は、ウガンダに住むわたしが休みの日にどう過ごすかを紹介します。
ウガンダの休日というと、首都カンパラで最も人気の過ごし方は「パーティー」です。ウガンダ人はパーティーも踊ることもお酒も大好きで、わたしも友人とクラブで開かれているテクノイベントやハウスパーティーによく行きます。大衆に人気なアフロビーツと異なってテクノ音楽はアンダーグラウンドにカテゴライズされるため、毎週クラブで会う人は限られています。
他には、友人がビクトリア湖でボートパーティーを開くこともあり、ボートを貸し切って夕焼けを見ながら過ごす時間は、「なんて美しい国にいるのだろう」と改めてウガンダの壮大な自然にうっとりします。ボートの貸し切りといっても、ローカルなボートからパーティー向けのボートまで多種類。湖やナイル川の近くに住んでいるウガンダ人の中で、休日のアクティビティとしてボートを貸し切った経験のある人は多くいます。
朝まで遊んだ次の日は、友人とプールのあるレストランでのんびりしたり、家で映画を見たりします。日本だと街を散策したりショッピングをしたりという選択肢がありますが、ウガンダでは治安の不安もあるし、外はとても騒がしいので、休日にのんびり街を歩くという過ごし方は選択肢にありません。
ただ休日といっても「母なる大地のアフリカで、ここでしかできないことを存分に。ウガンダ在住の私は何をしている?」で紹介した通り、クラブイベントや音楽関係の仕事やストリートチルドレンの支援をする友人のNGOの手伝いで終わることも多く、平日に休みをとることもあります。
その場合は、友人の家に泊まりに行ったりエチオピアコーヒーを飲んだり、ただただのんびり過ごしています。友人といっても仕事も住んでいる家もさまざまなので、ダンスを教えてくれたり、マリオカートに誘ってくれたり、ベビーシッターを任されたり。
そして、長期休暇があればたいてい、ウガンダの大自然に触れにいきます。わたしのお気に入りはバスで16時間くらいの場所にあるウガンダ西部で、山の中のツリーハウスでのんびりしたり、山登りをしたり。
せっかくの自然に触れる機会でも、スマホがあれば写真を撮ることに夢中になってしまうので、なるべく電子機器の充電を切って、存分にお散歩やお絵描き、木登り、村の子供たちと遊び尽くします。子供たちは、おもちゃがないけど、廃材やゴミから遊び道具を作っていて、調べたらすぐに答えが出てくる環境にいるわたしとは違い、想像力の豊かさに感心させられます。
日本で娯楽というと、お買い物にしても映画館にしても「娯楽を購入する」必要があり、娯楽は資本主義の中に存在している印象をわたしは持っています。スマホを見れば、あふれんばかりの広告から娯楽を選んで購入するため、たとえば「スマホも何もない状況で遊んでください」と言われても、何をしていいか戸惑ってしまいます。。
しかし、ウガンダで暮らしていると、自然や自分の身の回りにあるものそして技術だけで、いかに楽しめるのかということに気付かされます。以前、人類学の本を読んでいるときに「アフリカ南部の狩猟最終民族であるサン族の子供は、遊ぶことで生きる術を学ぶ」と書かれており、この部分は実体験を通して納得しました。。だからこそ、広告やメディアから情報を得て遊び方を知るのではなく、自分たちで遊び方を生み出す過程にこそ学びがたくさん詰まっているのではないかと思います。
次回は「アフリカのフェスでどんな仕事をしているの?1日を紹介!」をお届けします。