
若手俳優の発掘・育成プロジェクト『私の卒業』。誰もが経験する「卒業」をテーマに、仲間との別れ、未来への希望を胸に抱くドラマを、オリジナルの映画として制作してきました。その第6期となる『80年後のあなたへ』が公開。今回も、1300名以上の応募者の中から選ばれたキャストに、『Steenz』が単独インタビューを実施。第5弾は、 野崎珠愛 さんをフィーチャーします。
今作『80年後のあなたへ』で、元気で活発な野球部のマネージャー、馬場美智子役を演じた野崎さん。撮影地の愛知が地元の野崎さんに、今回の作品への想いや、芸能界に入ったきっかけをお聞きしました。
同じ志を持つ仲間に囲まれ、大きな成長を実感できたプロジェクトでした
—いちばん最初に脚本を読んだときの感想を教えてください
「わたしは愛知出身なので、犬山城とか、知ってる場所がロケ地になっていて、すごく嬉しかったです。
馴染みある場所でお芝居ができる! っていうワクワク感を強く感じました。何役になっても、全力で頑張ろうと思える、素敵な台本でした」
—今回、野崎さんが演じた馬場美智子という役は、活発に高校生活を楽しむ役柄でしたが、ご自身との共通点はありましたか?
「学校で明るく楽しく、キャピキャピ過ごしているところは似ていました! だけど、わたしは美智子ほど物事をズバッと指摘できない性格で。男子にもはっきり指摘できる美智子になりきるのがけっこう難しかったです。
学校で似た性格の子をじっくり観察したり、TikTokで“マネージャーあるある”をたくさん調べたりして、どんどん演技に取り入れていました」
—この作品は、平和がひとつのテーマになっていましたが、それについてはどのように感じましたか?
「わたしもこの作品に出演することが決まってから、戦争について調べたのですが、こんなに悲惨なことが起きたのに、まだ海外では戦争をしている国があるんだと思って、とても悲しくなりました。
名古屋でこんなに人が亡くなっているって知らなかったし、この作
—今回のプロジェクトに参加しての感想を教えてください。
「大変なこともたくさんあったけど、大きく成長できた期間でした。周りの子たちが必死で頑張っていたから、自分ももっと全力を出そうって思わされたし、みんな同じ志を持つ子たちだったからこそ、やり抜くことができました。
実際、撮影期間が終わって、久しぶりに演技のレッスンに行ったら、先生から『すごく成長したね!』と褒めてもらえたんです」
—今回のプロジェクトに参加して、変化したお芝居に対しての気持ちはありますか?
「もし間違った演技をしても、正しく導いてくれる仲間がいるから、恐れずに自分が正解だと思う演技でぶつかってみるのが大切なんだなって考えるようになりました。
今までは『正解の演技をしなきゃ、うまくやらなきゃ』って気持ちがものすごく強くて。それももちろん大切なことだけど、自分なりに台本を読み込んで、真剣に考えたものを、素直にやってみて、周りからのフィードバックをもらうことが成長に繋がるんじゃないかと思えるようになりました」
—ワークショップで大変だったことを教えてください。
「知らない人たちの前で演技をするのが、最初はものすごく怖かったです。最初は『自分の演技、どう思われてるんだろう?』って怖くなって、全力で演技ができなかったんです。
だけど、みんなに話しかけてもらったり、プロデューサーの方たちからアドバイスをもらううちに、だんだん緊張もほぐれていって、堂々と演じられるようになりました」
—長い期間一緒に過ごした、共演メンバーへの想いがあれば教えてください
「ほんとうにたくさんのお兄ちゃん、お姉ちゃんができたような感覚でした。
ワークショップ中はたくさん泣いていたし、撮影が始まってからも母と離れて暮らすのが心細くて。そんなときにいつもみんなが一緒にいてくれて、励ましてくれました。
撮影が終わってしまうことが悲しすぎて、最終日にはみんなに号泣しながら手紙を配りました(笑)LINEで長文で返信してくれる子もいて、今でもときどき読み返しています」
応援してくれる友人や家族の気持ちに応えたい
—そもそも、この世界に入ったきっかけはなんだったんですか?
「わたしのお姉ちゃんが芸能界で活動していた影響で、一歳半から始めたんです。最初は『だれかの憧れになりたい!』って気持ちから、モデルをやっていたんですけど、途中から演技のレッスンも受けるようになって。
レッスンをしてくれていた先生が、すごく褒めてくれるタイプの先生で(笑)。わたしは褒められると嬉しくなって『もっとがんばろう!』と思うタイプなので、どんどんお芝居が好きになっていったんです」
—芸能界で、大変なことはありますか?
「やっぱり学業との両立で悩むことは多いです。学校の行事にも、ちゃんと出席したいなって思うこともあって。
だけど、家族も友達も応援してくれているから、やり抜きたいと思っています。今回のワークショップに参加していたときも、友達が『珠愛ならできる!』と背中を叩いて送り出してくれたり、家族が会場まで送り迎えしてくれたり、たくさんの人が力になってくれました。そうやって応援してくれる人たちの気持ちに応えたいんです」
—俳優としての目標を教えてください。
「もっともっとたくさんの作品に出て、憧れてもらえる存在になりたいです。
憧れの今田美桜さんみたいに、悪役からヒロイン、バラエティまで、なんでもこなせる俳優さんが目標。そのためにも、高い演技力が必要とされるホラーにも出演したいと考えています。
『この子、演技もできておもしろいなんてすごい!』と思ってもらえる俳優さんになれるよう、毎日努力を積み重ねたいです」
私の卒業-第6期-『80年後のあなたへ』概要
■公開日
2025年5月16日(金)全国ロードショー
■あらすじ
平和の日が制定できたが、果たしてこれで終わりで良いのだろうか? と考えを巡らせる生徒会長の女の子。
その彼女に想いを抱き、代々続く有松絞りの実家の跡を継ぐ決意をした男の子。
戦争時は疎開先として、戦争の被害にあっていない街、犬山市。
その犬山市に住み、訳あって心を閉ざしている女の子と、矢場とんが大好きな陽気な元野球部員との恋物語。お婆ちゃんからもらった大切なメガネをかけた女の子が、イメチェンをはかる成長物語。
夢を語れずにラジオ局でアルバイトしている大学生の女の子とディレクターの恋。
そんな7人の人物を軸に、戦後80年という節目に、この先の未来に残したいものは何か、という問いに向き合っていき、それぞれが一歩前に踏み出していく青春群像劇。
■予告編
■作品情報
私の卒業 -第6期- 『80年後のあなたへ 』
【私の卒業プロジェクト第6期 出演者】
渡邉このみ 中川翼 向井怜衣 岩崎碧 滝口芽里衣 皆瀬翔 村上なずな 寺島季咲 沢田京海 平田風果 千葉青八 鈴木夢 國分瑠真 瀧澤僚太 櫻井亜蓮 内山優花 野崎珠愛 Hitomi 山本藍 平川丈 川口飛雄我 斎藤さらら 松岡拳紀介
脚本・プロデュース:髙石明彦 音楽:平野真奈
監督:北川瞳 プロデューサー:宮﨑和明
主題歌:乃紫 「透明の楽譜」 (MR8/MIJ Quality Records)
製作:深川辰巳 浦出高史 飯田義典 服部徹
撮影:小野貴宏 映像:佐藤隆彦 照明:後藤史兆 録音:金子徹 美術:小林大輔 編集:伊豆光沙 選曲:泉清二
スタイリスト:上田摩耶 ヘアメイク:駒水友紀 磯﨑智香 音響効果:荒川翔太郎 制作担当:松橋典生
協賛:矢場とん コロナワールド 菅公学生服
企画・制作・配給:THE ICON ◎私の卒業第6期製作委員会2025
公式ホームページ https://watasotsu.com/
公式X https://x.com/sotsupro
公式Instagram https://www.instagram.com/sotsupro/
公式TikTok https://www.tiktok.com/@watasotsu
野崎珠愛のプロフィール
名前:のざきじゅな
年齢:15歳
誕生日:2009年10月20日
出身地:愛知県
特技:料理
この投稿をInstagramで見る
Photo:Kaori Someya
Text:Kanon Yoshizumi