若手俳優の発掘・育成プロジェクト『私の卒業』。誰もが経験する「卒業」をテーマに、仲間との別れ、未来への希望を胸に抱くドラマを、オリジナルの映画として制作してきました。その第6期となる『80年後のあなたへ』が公開。今回も、1300名以上の応募者の中から選ばれたキャストに、『Steenz』が単独インタビューを実施。第6弾は、鈴木夢さんをフィーチャーします。
今作『80年後のあなたへ』で、友人の前島優里に寄り添う心優しいキャラクター、杉本千里を演じた鈴木夢さん。撮影での共演者とのエピソードや、今後の目標についてお聞きしました。
現場での振る舞いも学ぶことができたプロジェクトでした
―今回、鈴木さんが演じられた「杉本千里」という役柄は、メインキャストである前島優里に寄り添うようなキャラクターでした。自分と重なるところはありましたか？
「けっこうありました。人に積極的に話しかけるけど、弾ける感じではないところとか、人に寄り添おうとするところとか。ワークショップ中にこの役柄が追加になった時も、自分と重なって、『この役いいな！』と直感で惹かれました。
だけど、優里ちゃんに『コンタクトにしてみたら？』とすすめるシーンは、普段、わたし自身がアドバイスをもらう側だから、すこし難しかったです。会話の流れで自然に出た言葉なんだと考えて、できるだけリラックスして演じました」
―撮影の中で思い出になっているエピソードはありますか？
「選べないくらいたくさんあります（笑）。夜ホテルの部屋に何人かで集まって、みんなとお芝居の話をしたり、プライベートの悩みを話しあったり。本当に修学旅行みたいでした。『寂しくなって家族に電話したくならないかな？』と思っていたのですが、みんなと過ごす時間が楽しすぎて、一度もなかったです。
年齢はバラバラなのに、男女仲がよくて、本当に家族みたいな存在でした」
―長いワークショップや撮影期間中に、仲間から受けた刺激を教えてください。
「たくさんあるんですけど、特に心に残っているのは、生徒会のシーンを集中的に撮影していたときのことです。みんなすごい集中力で、現場がピリピリする瞬間もあったんですけど、キャスト同士助け合って乗り越えました。
また、岩崎碧くんの演技に対する向き合い方も印象に残ってます。滞在しているホテルでもずっと演技の練習をして、最後まで自分の実力を磨こうとする姿勢に、とても刺激を受けました」
―長期間にわたるワークショップで、大変だったことはありましたか？
「役が決まるまでの時間は、気持ちが落ち着かず、大変でした。自分の配役がわからないまま、2024年の年越しを迎えたので、すごくうずうずして過ごしました（笑）。
千里役が決まったときは嬉しい気持ちが大きかったです。1対1のお芝居が多いキャラクターだったから、演じられたらすごく楽しそうだなって思ってたんです」
―ワークショップで得た学びがあれば教えてください。
「協調性とか、現場での立ち居振る舞いとか、ものすごく磨かれたんじゃないかなと思っています。ひとりひとりがそういったことに気配りをすることで、たくさんのキャストがいても、自然体で楽しく過ごせました。
また、お芝居についても、映り方とか、音声やカメラの仕組みにも詳しくなったと思います。映像の中で演技をする経験があまりなかったので、本当にたくさんの学びを得られました」
演技の幅や歌の技術を磨いて、将来はディズニー声優になりたい
―そもそも、お芝居をやりたいと思ったのはなぜですか？
「もともと小さなころから芸能活動はしていたのですが、スイッチが入ったのは小学校5年生くらいのとき。ミュージカルを観て、歌と踊りで感情を表現する楽しさに気づいたんです。
その後、Mrs. GREEN APPLEさんのMVに出演したとき、表現の楽しさにさらにハマって。それまで以上に歌とダンスに力を入れるようになりました。歌とダンスで感情を深く表現するためには、お芝居も重要だということにも気付いて、徐々に映像での演技に力が入り始めました」
―ズバリ、お芝居の楽しさとは？
「自分じゃない人になりきれるところだと思います。
私自身、とても好奇心旺盛な性格なので、医者とか宇宙飛行士とか、いろいろな夢を持っていたんです。俳優という職業を通して、いろいろな夢を叶えられるのは、とても魅力的だなと感じています」
―俳優として、目標はありますか？
「直近の目標は舞台に出ることです。今年は舞台にも出演して、経験を積んで演技の幅を広げたいです。
将来はディズニー声優になることが目標。ディズニー声優は、歌も演技も、ものすごくうまくないとなれないものだと思います。今の自分のスキルをどんどん磨いて、憧れの上白石萌音さんのような舞台からバラエティまでなんでもこなせる俳優さんになりたいです」
私の卒業－第6期－『80年後のあなたへ』概要
■公開日
2025年5月16日(金)全国ロードショー
■あらすじ
平和の日が制定できたが、果たしてこれで終わりで良いのだろうか? と考えを巡らせる生徒会長の女の子。
その彼女に想いを抱き、代々続く有松絞りの実家の跡を継ぐ決意をした男の子。
戦争時は疎開先として、戦争の被害にあっていない街、犬山市。
その犬山市に住み、訳あって心を閉ざしている女の子と、矢場とんが大好きな陽気な元野球部員との恋物語。お婆ちゃんからもらった大切なメガネをかけた女の子が、イメチェンをはかる成長物語。
夢を語れずにラジオ局でアルバイトしている大学生の女の子とディレクターの恋。
そんな7人の人物を軸に、戦後80年という節目に、この先の未来に残したいものは何か、という問いに向き合っていき、それぞれが一歩前に踏み出していく青春群像劇。
■予告編
■作品情報
私の卒業 -第6期- 『80年後のあなたへ 』
【私の卒業プロジェクト第6期 出演者】
渡邉このみ 中川翼 向井怜衣 岩崎碧 滝口芽里衣 皆瀬翔 村上なずな 寺島季咲 沢田京海 平田風果 千葉青八 鈴木夢 國分瑠真 瀧澤僚太 櫻井亜蓮 内山優花 野崎珠愛 Hitomi 山本藍 平川丈 川口飛雄我 斎藤さらら 松岡拳紀介
脚本・プロデュース：髙石明彦 音楽：平野真奈
監督：北川瞳 プロデューサー：宮﨑和明
主題歌：乃紫 「透明の楽譜」 (MR8/MIJ Quality Records)
製作：深川辰巳 浦出高史 飯田義典 服部徹
撮影：小野貴宏 映像：佐藤隆彦 照明：後藤史兆 録音：金子徹 美術：小林大輔 編集：伊豆光沙 選曲：泉清二
スタイリスト：上田摩耶 ヘアメイク：駒水友紀 磯﨑智香 音響効果：荒川翔太郎 制作担当：松橋典生
協賛：矢場とん コロナワールド 菅公学生服
企画・制作・配給：THE ICON ◎私の卒業第６期製作委員会2025
公式ホームページ https://watasotsu.com/
公式X https://x.com/sotsupro
公式Instagram https://www.instagram.com/sotsupro/
公式TikTok https://www.tiktok.com/@watasotsu
鈴木夢のプロフィール
名前：すずきゆめ
年齢：18歳
誕生日：2006年9月30日
出身地：東京都
特技：歌、ダンス、箏
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Photo:Kaori Someya
Text：Kanon Yoshizumi
