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大学内で防災意識を高めたい。生協でカップ麺の福袋販売を計画中の大学生【大藏丈由樹・19歳】

大学内で防災意識を高めたい。生協でカップ麺の福袋販売を計画中の大学生【大藏丈由樹・19歳】

「気になる10代名鑑」の1001人目は、大藏丈由樹おおくらたけゆきさん(19)法政大学多摩キャンパスの生協内で、学生の防災意識向上を促進するために、カップ麺の福袋販売を計画しています。特定の団体に所属せず、少数精鋭で活動している大藏さんに、アクションを起こしたきっかけや、将来の展望について詳しく聞いてみました。

大藏丈由樹を知る5つの質問

Q1.プロフィールを教えてください。

スの協で、賞味期限が迫ったカップ麺の売を計画しています。いまは、生協と交渉中の段階ですが、徐々に実現に向けてかたちができあがってきている状況です。

食品は、廃棄するにもコストがかかります。それは、生協にとってもかなりの赤字になっているようで……。僕たちの活動は、袋の中に防災意識を高めるPRのチラシを入れて、本来捨てるはずだったカップ麺をるものになります。関わる全員がお得に、楽しく防災について考えられないか。そんな仕組みを考えています

Q2.活動をはじめたきっかけは?

大学内の講義がきっかけですチームで、地域における災害対策を考えて発表するというかなりざっくりとしたテーマでした。

僕たちはいろいろと考えた結果、大学も地域のひとつと捉え、大学内で災害対策をするために自分たちにできることはないか、学生一人ひとりの意識に変化をもたらすには何が必要かを考えたんです。

非常食に注目したのは、したひとがいたから。当時の話を聞いていると、所では、1き、1日21す。それが3〜4日続いて、辛かったと言っていましたそこから、災害時の食の大切さを重視し、対策を考えていきました。

発表会では最終審査まで残ったんです。その際に、学生が行うプロジェクトを支援する法政大学公認の組織・SICに、プロジェクト化してみないかと声をかけられて。僕たちとしても、約5か月構想してきた発表だったので、ここで終わらせるのはもったいないと思って、本格的に活動を開始しました

Q3.活動にあたってのファーストアクションは?

大学内限定で災害対策を考えようと決めてから、まずは学生に対してアンケートを実施しました。

アンケートでは、乾パンをいっしょに食べてもらい、味の感想をもらうついでに、アンケートにも答えてくださいというスタンスを取ったことです。僕たちがト回答を得られるだけでなく、学生もパンを食べられるというWin-Winになるよう意識しました。そうすると、回答の質において他のチームとの差別化ができたんです。

それらを踏まえて、ローリングストックを推奨するようなアイデアを思いついて。これは、非常食を買って食べてを繰り返すことで、常に備蓄食品を更新していくという考え方です。福袋で買いだめすれば、家にカップ麺が常にある状態になる。売り手も買い手もローコストで学生の防災意識を高めることができる機会になるだろうで、袋の案に決まりました

Q4.活動をしている中で、印象的だった出来事は?

いま生協と『交渉』の段階ですが、相手方への活動説明や今後の活動展望を話すなかで、これまで交流のなかったひととの接点が増え、活動に厚みが増して。さらに、準備を通じてチームメンバーともより親密になったと思います。

少し遡りますが、自分自身が変わるきっかけになったと思うのは、 高校生のときに担任の先生に『自分のことを積極的にもっと周りに発信していくべきだ』と言われたことです。

もともと、の考えを周りに話すようななくて。特にコミュニケーションに困っていたわけではなかったのですが、あるときその様子をれて言われたのがこの言葉です。シンプルなことだけど、心の穴が埋まった感覚がして。この出来事がなければ、いまこうしてインタビューを受けていることもないんじゃないかなと思ってます

Q5.将来の展望は?

この活動を通して、学生の防災意識を高めていきたいです。ったら、『え、れ?』か。そのときに、僕たちり、るチラシったりして、つなげていきたい

将来は、海外に携わる環境で働きたいです。中学2年生のときシンガポールやマレーシアに旅行に行ったことをきっかけに、異文化交流の面白さに気付いて。親の勧めもあり、高校生のときにはアメリカに2週間半、カナダに1年間留学しました。現地のひととの出会いが刺激になり、そこでの勉強も頑張れたので、本当にいい経験になりました。今年の夏は、アジア圏での留学を考えています。常に新しい価値観を吸収し、知らない文化に触れていきたいです」

大藏丈由樹のプロフィール

年齢:19歳
出身地:愛知県名古屋市
所属:法政大学
趣味:野球観戦
特技:スキー
大切にしている言葉:自分を信じて

Photo:Nanako Araie
Text:Yuzuki Nishikawa

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