
世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする「Steenz Breaking News」。今日は、産業機械メーカーのヤンマーホールディングス株式会社が製作・プロデュースを手がけたアニメ『未ル わたしのみらい』についてご紹介します。
産業機械メーカーがアニメを製作・プロデュース
日々の暮らしの中で見かける機会が増えているロボット。気がつけば、街では掃除や警備、配膳を担うロボットが多数活躍しています。
そんな中、ロボットと人間の新たな関係性について描いたアニメ『未ル わたしのみらい』が2025年4月2日(水)からスタートします。( MBS 毎週水曜日26:30~、TOKYO MX 毎週木曜日22:00~)
このアニメの特徴は、大きく2つあります。1つ目は、アニメに登場するロボットは戦うために作られたという設定のものが多い中で、主要キャラクターの「MIRU(ミル)」というロボットは一切戦わないこと。2つ目は、産業機械メーカーのヤンマーホールディングスがスポンサードするだけでなく、製作・プロデュースもおこなっていることです。
「未来は自分たちの手でつくれる」それぞれの場所で共に育つ人とロボット
ロボット「MIRU(ミル)」が作られたのは、遠い未来という設定です。
「人と自然の対峙と調和」をテーマに描かれ、「スペースデブリを回収する宇宙飛行士が対峙する危険」、「熱帯雨林ツアーガイドとワシに迫る違法採掘」、「ピアニストを目指す主人公が悩む表現とAI」……など、オムニバス形式の全5話のストーリーになっています。
その時々の課題や困難に立ち向かいながら、人は生きています。アニメの中では、そんな人々に寄り添う存在としてロボット「MIRU」が描かれているそう。また、「MIRU」自身も完璧な存在ではなく、人々に出会いながら成長していく姿が描かれるとのことで、これまでのロボットアニメにはないテイストのストーリーに期待が高まります。
制作チームには、『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編』『シティーハンター』など有名な作品を手がけたアニメプロデューサー植田益朗さんを起用。声優陣も、数々のアニメ作品や吹き替え作品に出演している山寺宏一さん、『Free!』の竜ヶ崎怜役などを務めた平川大輔さん、『進撃の巨人』ハンジ・ゾエ役などで有名な朴璐美さんといった豪華な布陣です。
ロボットのデザインはヤンマーのデザイン部が担当!
そして、今作の何よりの注目ポイントは、ロボットのデザイン。
普段はヤンマーの農業機械や建設機械などをデザインしているデザイン部が、「MIRU」のデザイン原案とディレクションを担当しています。デザイン部では、常に製品が使われる場面をイメージしながら、人に寄り添うデザインを行っているそう。そうした姿勢を継承して描かれた「MIRU」の造形は、“ロボットは人のためにある”というヤンマーの理念を反映しています。人に寄り添う有機的なフォルムと、力強く機能的なアタッチメントが両立したデザインとなっており、要チェックです。
一際目を引く大迫力のロボット。@Yanmarofficial のデザイン室に原案を、井口佑さん @hukutuuprunes にコンセプトアートをご担当いただきました。
ロボットは人のためにあると考え、人に寄り添う有機的なフォルムと力強く機能的なアタッチメントを両立させるデザインです。#未ル #miruanime #AX2023 pic.twitter.com/vaU162Z7iD
— TVアニメ『未ル わたしのみらい』公式|2025年4月2日(水)より放送開始! (@miruanime_info) July 2, 2023
なぜヤンマーはアニメを製作したのか?
今回、ヤンマーがアニメの製作・プロデュースに全面的に関わったのは、同社の“人の可能性を信じ、人の挑戦を後押しする”という創業時から受け継がれている「HANASAKA(ハナサカ)」の価値観を世の中にさらに浸透させていくためだといいます。
農業から建設、小型船舶、エネルギーと、幅広いジャンルで機械やロボットを生産・提供しているヤンマー。今回のアニメで描かれるロボットと人間の未来は、「HANASAKA」に基づいたヤンマーの未来なのかもしれません。
ロボットと成長していく未来とは?
ヤンマーホールディングスが描く未来を、これからの世界を作る世代に届けたい。そんな想いが詰め込まれた、アニメ『未ル わたしのみらい』。これからのロボットのあり方だけでなく、企業のブランディングのあり方としても注目の作品です。テレビ放映だけでなく各動画サイトへも配信されるので、普段利用している動画サイトをチェックしてみてくださいね。
Text:Itsuki Tanaka