Teen's Snapshots

「踊れる音楽」が作りたい。DTMでも生のバンドサウンドにこだわる大学生アーティスト【Akira・19歳】

「踊れる音楽」が作りたい。DTMでも生のバンドサウンドにこだわる大学生アーティスト【Akira・19歳】

気になる10代名鑑」の920人目はAkiraさん(19)。パソコンを使った楽曲制作、通称DTM(デスクトップ・ミュージック)で曲づくりをおこなっています。いつかライブハウスで、自分の曲で観客が自由に踊る光景が見たいと話すAkiraさんに、活動にいたるまでの経験や憧れの存在について聞いてみました。

Akiraを知る5つの質問

Q1いま、いちばん力を入れている活動は?

「DTMで曲を作り、インターネットで発信することです。

YouTubeやInstagram、Xで動画をアップしたり、音楽配信サービスで曲を配信したりしています。最終的な目標としてはリアルライブを開催したいんですが、ソロの活動なので、それぞれの楽器のメンバーを集めなきゃいけないのが、なかなかハードルが高くて……。

ライブという目標に行きつくまでの手段として、いまはいろんな人に聴いてもらえることを目指して、インターネット上で発信しています。」

Q2活動を始めたきっかけは?

「楽器そのものは中学2年生のとき、コピーバンドのギターから始めました。本当はベースがやりたかったんですが、すでにベースの子が居たから……とまずはギターを選びました。

曲作りは音楽好きな両親の影響と、Suchmosというバンドに出会ったことが大きいかなと思います。両親は、いわゆるサブカル好きで、生活の中に音楽があることが当たり前の家でした。父の趣味であるヒップホップの曲のサンプリング元まで辿ると、本当にいろんなジャンルの音楽に出会えました。

そんななかで、自発的に聴くようになったのがSuchmosでした。小6のときに出会ってて、漠然と自分がやりたいことはこういう音楽なのかもしれないと意識し始めました。中2のとき父とSuchmosの横浜スタジアムのワンマライブを見に行ったんですが、3万人の観客が自分の好きなバンドの曲で、自由に踊っている様子を目の当たりにして.……こういうことができたらいいなと感じたのを覚えています

Q3どんなことをテーマに活動をおこなっていますか?

どんな曲調の時でも、一貫して『踊れるかどうか』は創作の軸になっていると思います。ある程度かたちになる曲は、トラックの段階で自分で聴いていて無意識に体が動くようなものばかりですね。

Suchmosのライブで感じた、『自由に踊れるライブ』への憧れもありますし、自分の好きなバンドが影響を受けたアーティストをたどると、ブラックミュージックに行きつくことが多くて。ブラックミュージックと踊る行為は文化的に密接しているというのも大きいのかなと思っています。

あとは、打ち込みばかりにならないように、自分で楽器を弾いています。やっぱり生のバンドサウンドが好きだし、楽曲づくりのハードルがどんどん下がるなかで、生楽器感は他の人と差別化できる要素なんじゃないかなと思っていて。ギター、ベース、たまにキーボードを弾きつつ、ドラムも最初から打ち込むんじゃなくて、パソコンのキーボードで自分で叩いたものを編集しています」

 

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Q4活動をしている中で、印象的だった出来事は?

受験が終わって時間があったので、昨年あたりから音楽レーベルが主催するオーディションやコンテストに応募するようになったんですけど、改めてひとと比べられるってしんどいんだなと痛感しました。

ずっと、運動や勉強で比べられても一番にはなれないっていうのがあって、比べられることを避けてきました。バスケ部に入ってみたけどすぐに辞めるってこともあったくらいで。これから自分はいろいろな世代のひとたちと比べられにいくんだと思うと、とても険しい道を行こうとしてるのかもしれないなと感じました。

ただ、音楽って必ずしも点数をつけたり、勝敗を決めたりする必要はないものだとも思います、誰かと比べて自分がどうかっていう視点ではなく、自分の理想が実現できているかどうかは強く意識するようにしています」

 

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Q5将来の展望は?

もっとたくさんの人に自分の曲を聴いてもらって、大きな会場でライブをしたいなと思っています。実は数ヶ月前に友達がバンドを組まないかって声をかけてくれて、今年からバンド活動もすることになりました。

その友達が、『ライブに来る観客のノリ方をもっと自由に変えてやりたい』みたいな話をしていて、自分が目指してる『自由に踊れる音楽』に通じるものがあるなと思ったんです。

『音楽活動を通して、社会を変革したい』みたいな大きな野望はないんですけど、死ぬまでに、自分の作った曲と自分の演奏で、大勢の人が自由に踊っている景色を見たいです。みんなで同じ手の振り方をするような、型にハマったノリ方じゃなくて、もっと好きなように踊っていいんだと伝えられたらと思います」

Akiraのプロフィール

年齢:19歳
出身地:埼玉県
趣味:お笑い鑑賞
特技:ギター

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Photo:Nanako Araie
Text:Manami Tanaka

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Yukiho Wakao

エディター

2001年生まれ、法政大学在学中。学内にて地域とカルチャーを軸に集まる学生団体を立ち上げ、多数の企画を実施。また、2つの会社でメディアディレクションやブランディングを修行中。それらの経験を生かし、「Steenz Breaking News」の編集サポートや新規企画を担当。

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