Teenage Realities

10代が気になるのは「トランプ・ガザ情勢」「中高生の政策提言」。注目の時事問題を4人のティーンに聞く【10代リアルVOICE】

10代が気になるのは「トランプ・ガザ情勢」「中高生の政策提言」。注目の時事問題を4人のティーンに聞く【10代リアルVOICE】

タイムリーな話題からカルチャー、さらには社会問題まで、さまざまなテーマについて、リアルな10代の声を聞くシリーズ10代リアルVOICE

今回は、多様な時代を生きる10代が「最近気になった時事問題」について。現実に起こる出来事をどのように受け止めて、何を感じているのでしょうか。興味関心があったニュースについて、4人のティーンに聞きました。

1. 颯空さん「埼玉県八潮市の道路陥没事故」

路上ライバーをサポートするイベントの企画・運営をしながら、自身もシンガーソングライターをめざして活動中の19歳。

1月28日(火)に埼玉県八潮市で起きた道路陥没の事故です。

ニュースを見たときはとても衝撃を受けました。事故から1か月経ったいまでも安否がわからないひとがいる中で、『人生は何が起こるかわからない』ということを痛感させられて……。自分も1日1日を悔いのないよう全力で頑張らないといけないと改めて感じました」

誰かを救う音楽を。路上ライバーを応援しながら自身も歌う大学生シンガーソングライター【颯空・19歳】
誰かを救う音楽を。路上ライバーを応援しながら自身も歌う大学生シンガーソングライター【颯空・19歳】
「気になる10代名鑑」の869人目は、颯空そあらさん(19)。路上ライバーをサポートするイベントの企画・運営をしながら、自身もシンガーソングライターをめざしています。「人生の壁にぶつかって悩んでいる人を救える曲を作りたい […]
https://steenz.jp/36271/

2. 友結さん「ガサ地区のリゾート計画と多様性の課題」

ギフテッド研究に取り組み、子どものころから否定されない教育環境の実現をめざして活動中の19歳。

アメリカがガザ地区を買収し、リゾート地にする計画です

ガザの住民は、いまだに人権が十分に保護されていない状況でもあり、今回のアメリカ資本の進出でさらに外部からの脅威にさらされるのではないかと心配になりました。他にもトランプ大統領がトランスジェンダー選手の入国を虚偽申告として禁止するというニュースも、多様性を認められていない気がして、心苦しくなりました。

大統領は選挙で選ばれた国民の代表です。一人ひとりが、世の中をより良い方向へ導くリーダーは誰なのかを見極めて、一票を投じる責任をがあると改めて感じました」

大学の研究室でギフテッド研究の論文を執筆。当事者の視点からの支援を模索する中学生【友結・15歳】
大学の研究室でギフテッド研究の論文を執筆。当事者の視点からの支援を模索する中学生【友結・15歳】
「気になる10代名鑑」の886人目は、友結ゆいさん(15)。ギフテッド研究に取り組み、子どものころから否定されないような教育環境の実現をめざして、活動しています。将来は医師として子どもたちに寄り添い、可能性を広げる支援を […]
https://steenz.jp/36695/

3. 岡部真央さん「炭素資源に関する環境技術の進歩と可能性」

生活や自然界を構成する分子のひとつ「炭素」の研究をおこなっている16歳。

「環境技術の進歩に関する報道です。

新たな研究により炭素資源を循環させる新しい触媒技術が開発されました。炭素が結合する特性を活かし、二酸化炭素が効率的に固定化される技術です。これにより、産業界では温暖化対策への新たな一歩として期待が高まっています。

わたし自身、環境問題に深く関心を持っています。持続可能な未来に向けて、いままさに技術革新が起きていることに感銘を受けました。科学の進歩が社会全体に影響を与え、今後の技術展開にも興味が湧くような、嬉しいニュースだったと感じています」

嫌われ者の「炭素」で人と地球を救いたい!大学研究室でウェアラブル端末を開発する高校生【岡部真央・16歳】
嫌われ者の「炭素」で人と地球を救いたい!大学研究室でウェアラブル端末を開発する高校生【岡部真央・16歳】
「気になる10代名鑑」の899人目は、岡部真央さん(16)。生活や自然界を構成する分子のひとつ「炭素」の研究をおこなっています。炭素でできた「カーボンナノチューブ」の特性を活かし、ウェアラブル端末の開発にも力を入れる岡部 […]
https://steenz.jp/37983/

4. 卯木遥奈さん「学生による教育改革の取り組み」

中学時代の経験をきっかけに、教育問題をテーマにした弁論活動に取り組んでいる19歳。

2月26日(水)に、中高生が中心となって活動している「Students Changing Education」(SCE)が学生の声を教育政策に反映させようと記者会見を行ったというニュースです。

わたしも、教員や教育現場に対して不信感を抱いた時期があり、弁論活動を行い自分の意見を提示してきました。ですが、個人で活動することは限界があると感じています。学校も出身地も異なる中高生たちが協力し、教育機関や教育者に意見を届けようとする姿に感銘を受けました。

自分が理想とする教育の在り方であると感じています」

7分間で思いを伝える。教育問題をテーマに弁論活動に取り組む大学生【卯木遥奈・19歳】
7分間で思いを伝える。教育問題をテーマに弁論活動に取り組む大学生【卯木遥奈・19歳】
「気になる10代名鑑」の895人目は、卯木遥奈うきはるなさん(19)。中学時代の経験をきっかけに、教育問題をテーマにした弁論活動に取り組んでいます。悩みを抱える子どもたちが豊かに学べる環境を作っていきたいと語る卯木さんに […]
https://steenz.jp/37258/

トランプやガザ関連の国際ニュースから、サイエンスの希望的な話題、同世代の政策提言まで多岐にわたるニュースが挙がりました。
みなさんも気になったニュースはありましたか? これからも10代の関心ごとや、彼らのリアルな視点と声をお伝えしていきます。

Photo:Nanako Araie
Text:Serina Hirano

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Serina Hirano

エディター/ライター

東京と静岡の二拠点生活。リアルを懸命に生きている若者を応援するため、パラレルワーカーとして活躍中。インタビュー記事を基点とし、学生やスターアップ企業、まちづくりの領域まで幅広く活動しています。ライター兼ディレクターとして、2024年からsteenzに携わる。

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