Teen's Snapshots

道で出会った韓国人とプリを撮ってみた。ZINEで「自分たちがしたい19のこと」を発信【Keito・19歳】

道で出会った韓国人とプリを撮ってみた。ZINEで「自分たちがしたい19のこと」を発信【Keito・19歳】

「気になる10代名鑑」の903人目は、Keitoさん(19) 親友とともにZINE作りに情熱を注ぎ、自分たちが新しいことに挑戦する様子を残しています。ギャルメイクに挑戦したり、道端で出会った韓国人とプリを撮ったりと自由な発想でZINE製作を楽しむ Keitoさんに、活動で大切にしていることや未来の展望について、話を聞きました。

Keitoを知るための5つの質問

Q1. いま、力を入れていることは?

親友と一緒に、個人で出版する紙媒体であるZINEを作っています。先日、浅草で行われたZINEフェスで『19things』というタイトルのZINEを販売しました。

このZINEは、19個の新しいことに挑戦することで、『自分が安心できる場所から飛び出して、新たな自分や世界に出会うぞ!』というメッセージを込めています。たとえば、ギャルメイクに挑戦してみたり、オリジナルの体育祭Tシャツをデザインして作ったり、友達をモデルにフォトシューティングをしたり……。自分たちが『ちょっと気になる』と思ったことにどんどん挑戦し、その過程をZINEに詰め込みました。常に新しい世界と出会えて、どんどん自分自身が変わっていく感覚です」

Q2. 活動を始めたきっかけは?

「一緒にZINEを作っている親友が、今発売されているティーン向けの雑誌に違和感を覚えて、ZINE作りに取り組んでいたことがきっかけです。わたしも10代のうちに普通のメディアではできない挑戦をしてみたいと思って、親友を誘ってふたりでZINEづくりを始めました。会議をしてどんなZINEを作りたいか決めたらすぐ、勢いでZINEフェスに申し込みました!」

Q3.どんなことをテーマに創作活動を行っていますか?

「読んでもらう人に楽しんでもらいたいという気持ちはもちろんですが、それ以上に、わたしたち自身が心から楽しいと思える創作活動を追求しています。

利益や読み手のことばかりを考えると、どうしても売れるものやウケがいいものを意識してしまい、本当にやりたいことが制限されてしまう気がします。それよりも、自分たちが純粋にワクワクすることを大切にしたい。例えば『これってほかのひとにとって面白いのかな?』と不安になったとしても、わたしたち自身が面白いと思うなら、それを形にする。それがZINEという自由な表現方法の魅力だと思っています

Q4. 活動の中で、印象的だった出会いがあれば教えてください。

「『知らない人に話しかけて一緒にプリクラをとる』というZINEの企画で、ゲームセンターで韓国人の方々に思い切って話しかけて企画を成功させたことです!

知らない方に道端で話しかけるのも勇気が入りますが、それだけではすぐに会話も終わってしまうと思います。でも、プリクラを撮ったことで、プリ機の狭い空間で一緒にポーズをとったり、落書きでは韓国で流行っている言葉を添えてくれたりと、とても楽しい交流の時間になったと思います。

おかげで、『知らない人にでも声をかけたらきっとプリクラを撮ってくれるかも』という自信も芽生えました(笑)」

Q5. 将来の展望は?

社会問題への気づきを与えられるようなコンテンツを作りたいと思っています。中学生のとき、『82年生まれ、キム・ジヨン』という本を読んでから、韓国だけでなく日本にもいまだに男女格差が存在することに気づきました。この本がきっかけとなって、ジェンダーについて深く学びたいと思ったので、大学では社会学を専攻しました。

さらに、ジェンダー平等において先進的な台湾の留学を控えているため、その学びも活かしていきたい。わたし自身がこの本を読んで学びを得たように、誰かがアクションを起こしたくなるようなコンテンツを届けられたらいいなと思います

Keitoのプロフィール

年齢:19歳
出身地:東京
所属:上智大学
趣味:ドラマ鑑賞
特技:ネイルをすること
大切にしている言葉:勇気は一瞬、後悔は一生

KeitoのSNS

★Instagram

  


Photo:Nanako Araie
Text:Honori Kukimoto

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Honori Kukimoto

ライター

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