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デザインの力でプラモデルをもっと身近に!文化祭やSNSで魅力を広める高校生アンバサダー【shintaro・18歳】

デザインの力でプラモデルをもっと身近に!文化祭やSNSで魅力を広める高校生アンバサダー【shintaro・18歳】

「気になる10代名鑑」の906人目は、shintaroさん(18)。プラモデルメーカーのアンバサダーとして、学校やSNSで魅力を広める活動に励んでいます。プラモデル文化が続いていく社会を作るため、新たな観点からアプローチを始めたshintaroさんに、活動のきっかけや将来の展望を伺いました。

shintaroを知る5つの質問

Q1. いま、いちばん力を入れている活動は?

プラモデルをもっと多くの人に知ってもらいたくて、魅力を広める活動をしています。プラモデルは、箱を開けた瞬間からワクワクが広がっていて、手間や失敗を乗り越えながら完成させる過程に物語が詰まっているんです。

高校2年生のとき、ミニカーやフィギュアなどを手掛けるプラモデルメーカー『株式会社青島文化教材社』のアンバサダーに任命されました。学校や企業に企画書を提出して、学校の文化祭で無料の組み立て体験会を開催したり、SNSでレビューを発信したりしています。

大人の趣味というイメージが強いプラモデルですが、若い世代にも興味を持ってもらいたくて。文化祭では、学校関係者以外の来場者も受け入れているので、子どもから大人まで幅広い層が体験してくれます。プラモデルを知らない人たちが、実際に触れてみることで興味を持ち、魅力を感じてもらえることがすごく嬉しいです」

Q2. 活動を始めたきっかけは?

最初にプラモデルに触れたのは、小学3年生のころです。両親が乗っていた車を作りたかったのですが、最初はうまくいかなくて。受験もあっていちど離れたんですけど、中学生になって再びプラモデルの魅力に引き込まれました。

プラモデル業界について調べていると、ユーザーの多くが40〜50代などであることを知ったんです。このままでは業界が衰退してしまうのではないかと危機感を抱いて、若い世代に向けた商品を開発したいと思うようになりました。

例えば、プラモデルのパーツが並んでいるランナーという枠をインテリアとして飾ったり、何か別の形に置き換えたりすることで、プラモデルに触れるきっかけを作れるんじゃないかなって。これまでに、ハート型のインテリアにもなるプラモデルなども制作しました。デザインという新たな観点からプラモデルにアプローチしたくて、4月からは美大に進学します」

 

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Q3. 活動をする中で、印象的だった出会いは?

プラモデル制作のプロである『プロモデラー』の、コジマ大隊長さんや、かさばる兄さんとの出会いです。

Xのスペースに参加させてもらったのをきっかけに展示会に参加することになって、コミュニティが広がりました。プラモデルのヤスリがけをしながら、スペースで話をさせてもらうこともあります。SNSで同じ趣味を持つ仲間と語り合えたり、実際に展示会や制作会で出会えたりすると嬉しいですね。

趣味はひとりで楽しむものではなく、人とのつながりを生むこともあるんだと実感しました」

Q4. 最近、新しく始めた挑戦はありますか?

プラモデルをより多くの人に知ってもらうために、SNSでの発信を始めました。

TikTokやInstagramを活用して、プラモデルの魅力を伝えるショート動画や投稿を作成しています。初心者でも作れる商品を紹介したり、制作過程を動画で記録したりと、フォーマットを工夫しながら発信しています」

Q5. 将来の展望は?

デザインという新しい視点で、商品開発をしていきたいです。インテリアとして楽しめるプラモデルや、日常生活に落とし込めるようなデザインの商品があれば、もっといろんな層に届くんじゃないかなって。

あと、ものづくりを楽しめる空間や、子どもたちが一緒に制作できる開放的な場を作ることも目標のひとつです。老若男女問わず、プラモデルの楽しさをもっと多くの人に伝えていきたいと思っています。

脱プラスチックの流れが進む社会で、環境問題と向き合っているメーカーもあります。そうした取り組みも知ってもらいながら、プラモデル文化がずっと続いていく社会を作っていきたいです」

shintaroのプロフィール

年齢:18歳
出身地:奈良県奈良市
所属:奈良女子大学附属中等教育学校
趣味:プラモデル、ジオラマ
特技:ものづくり、プレゼン
大切にしている言葉:一意奮闘

shintaroのSNS

★Instagram

Photo:Nanako Araie
Text:Serina Hirano

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Serina Hirano

エディター/ライター

東京と静岡の二拠点生活。リアルを懸命に生きている若者を応援するため、パラレルワーカーとして活躍中。インタビュー記事を基点とし、学生やスターアップ企業、まちづくりの領域まで幅広く活動しています。ライター兼ディレクターとして、2024年からsteenzに携わる。

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