Steenz Breaking News

古着でデザインコンテスト、不用品でクラファンも。古本だけじゃないブックオフの取り組み【Steenz Breaking News】

古着でデザインコンテスト、不用品でクラファンも。古本だけじゃないブックオフの取り組み【Steenz Breaking News】

世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする「Steenz Breaking News」。今日は、ブックオフの進めるさまざまなサーキュラーエコノミーの活動についてご紹介します。

古本の販売だけじゃない!古着を使ったデザインコンテスト

古本や古着販売などで業界をリードする、ブックオフグループホールディングス株式会社(以下:ブックオフ)。全国に約900店舗を展開する「BOOK OFF」では中古の本やゲーム、CD、店舗によっては衣類などの取り扱いもあり、利用したことがある方も多いはず。古着や古本など、中古品をうまく活用することは、消費者として手軽に取り組めるサステナブルな行動のひとつでもあります。

そんな馴染み深い存在のブックオフですが、実は店舗での古着・古本などの売買以外にも、企業として循環型社会への取り組みをおこなっています。そのひとつが、アップサイクルデザインコンテスト『Reclothes Cup(リクロースカップ)』です。

これは、衣類ロスの解決を目指す同社がブックオフの店頭で販売されている古着をテーマに、自由な発想で創作される作品を「デザイン部門」・「販売部門」の2部門で募集、表彰するもの。2024年12月1日(日)に最終審査が行われた『Reclothes Cup 2024』では、高校生以上の学生を対象としたデザイン部門で5名が、学生から一般を対象とした販売部門では4名が受賞する結果となりました。

古着を生かした唯一無二の作品たちからは、リユースを楽しく続けるヒントを得られそうです。

小・中学校ではリユースプログラムを実施

「学校ブックオフ」と題して、小・中学生向けの取り組みも行うブックオフ。ご紹介する3つのプログラムは、これまでに累計約9,000人以上の児童が総合学習として体験しています。

「へんしんマイバック!~モノを大切にしよう~」では、不要になったTシャツを使って行うマイバックづくりを通し、リユースを体験します。「査定体験~本の価値が決まるまで~」は、ブックオフの査定をロールプレイングしたり、値がつかない本がリサイクルされている仕組みなどを学ぶコースです。そして「店舗体験ブックオフチャレンジ!~地球環境を守るために~」では、「仕入れ」「広報」「営業」「経理」など、リユースショップを開くためにどのような仕事が必要なのかを子どもたちが自ら企画し、リユースや働くことの大切さを学ぶことができます。

実際に手を動かしたり、チームワークで取り組むことで次世代へリユースの輪が広がっていきそうですね!

リユース×クラファンで社会貢献も

そしてブックオフでは、読み終えた本など不用品の査定額を寄付金として充てるクラウドファンディング「キモチと。」にも取り組んでいます。通常のクラウドファウンディングのように、支援したいプログラムを選んだら、クレジットカードなどを入力する代わりに、売りたい不用品を梱包して配送します。査定された金額を、ブックオフが支援先に寄付するという流れです。

リユースに貢献しながら、寄付にも参加できる手軽さがポイントで、寄付先はパレスチナ・ガザ地区への支援や社会的養護施設の職員支援など、さまざまなジャンルの団体やプロジェクトから選ぶことができます。

サービス開始から5年となった2024年には、寄付総額4.5億円を突破したと言います。今後の動向にも注目ですね。

サーキュラーエコノミーの「輪」の一員になろう

サーキュラーエコノミーの認知度は日に日々高まっているものの、いざ自分が取り組む側となるとまだまだハードルが高く感じる人もいるかもしれません。身近な企業のサステナビリティあふれる取り組み事例から、参加したいものを見つけてみてはいかがでしょうか。

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Kagari

ライター/エシカル・コンシェルジュ

フリーのライター/エシカル・コンシェルジュ。学生時代、100本以上のドキュメンタリー映画を通して、世界各国の社会問題を知る。事務職を経て独立後、ソーシャルグッドに関連する記事を執筆。都会暮らしからはじめるエシカルな暮らしを実践中。 Twitter:@ka_ga_r_i Instagram:@kagari_ethicallifejapan

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