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福岡と東京、時にはアメリカでもダンスを磨く。プロダンサーになった後の未来も描く高校生【朱璃・17歳】

福岡と東京、時にはアメリカでもダンスを磨く。プロダンサーになった後の未来も描く高校生【朱璃・17歳】

「気になる10代名鑑」の887人目は、朱璃さん(17)。プロダンサーをめざし、東京と福岡で活動の幅を広げています。将来的には、ダンサー志望者を支えるサポート体制の構築を目標に掲げる朱璃さんに、活動を始めたきっかけなど根掘り葉掘り聞いてみました。

朱璃を知る5つの質問

Q1. いま、力を入れていることは?

東京と福岡を行き来しながら、ダンスに取り組んでいます。プロダンサーをめざしていて、将来のために活動の幅を広げていきたくて。特に、自分が育った街とは異なる場所で、ダンスに関わる新たな可能性を探ることに力を入れています。

昨年9月には留学制度を活用して、1か月間アメリカへ留学しました。アメリカでのダンスレッスンを通じて多くの刺激を受けて、『福岡だけでなく、日本の最先端である東京でもダンスを学びたい!』と強く思うようになって、高校1年の12月に上京。さらなる成長をめざして、日々挑戦を続けています」

 

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Q2. 活動を始めたきっかけは?

「最初のきっかけは、ダンスを見るのが好きな母が、ダンススクールに入れてくれたことです。小学2年生から本格的にダンスを始めたんですが、ダンサーの松井英理さんと出会ったことが大きな転機となりました。小学4年生のときに誘っていただいた松井さんの自主公演で、年齢も経歴も異なる12人のダンサーと一緒に公演を作り上げた経験は、本当に楽しく、充実した時間でした。

実は、上京後しばらくの間、自分が何のためにダンスをしているのか分からなくなり、迷いを感じていて。けど、今年の3月におこなわれる松井さんの第7回目の自主公演のリハーサルを通して、改めてダンスの楽しさに気づき、『自分はやっぱりダンスがしたいんだ』という思いを再確認しました。この経験が、現在の東京と福岡を行き来して活動するきっかけになっています」

Q3.自身のクリエイティブに影響を与えたものは?

「師匠とも呼べる松井英理さんが作ってくださった『大人の掟』というソロ作品です。お母さんに言われて子役をしている子どもにフォーカスを当てたもので、子どもが感じている本音を表現した約5分の作品でした。

この作品をやらせていただいたことで、自分が昔、子役をしていた経験も重なって、それまで『いい子ちゃん』でいようとしていた自分に気がついて。“こんな表現をしてもいいんだ”と、殻を破ることができたんです」

Q4. 活動を通して、実現したいビジョンは?

「舞台のリハーサルで出会った中学生から、将来の選択に迷っていると相談されたことがあったんです。わたしはダンサーの特待制度がある通信制高校に通っているのですが『ダンサーという職業への具体的なナビがもっと整備されていれば、親を安心させたり、大人から安定していないと言われることも減るのに』と、強く感じました。

わたし自身も、ダンスを仕事にするための道筋や方法を知りたくて、自分で調べたり先輩に尋ねたりしていましたが、『自分で動いて見つけるしかない』というのが現実でした。ただ、その“動き方”がわからない人も多いのが現状です。後輩たちと関わる中で、自分がダンサーとして食べていけるようになったら、その経験を活かしてダンスを仕事にするサポートもできる人になりたい、という新たな目標が生まれました

 

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Q5. 将来の展望は?

仕事としてのダンスと、自分が本当に表現したいものが必ずしも一致しないこともありますが、観てくれた人を辛い悩みや過去から解放させてあげられるような表現ができればと思っています。実際に、自分が重いテーマの作品を踊った際に、観客の方が泣いてくださったという話を聞いたとき、『泣く』という行為には浄化作用があって、観る人にも、そして表現する私自身にも救いを与えるのだと気づきました。

プレイヤーとして引退した後は、ダンサー志望の人たちをプロへ導くサポート体制をつくりたいと考えています。ダンサーが活躍するには、スキルだけでなく、自己プロデュースなどの能力も非常に重要です。目標設定の手助けや仕事の紹介など、プロとして活躍するために必要なサポートを提供し、ダンサーたちが安定した道を歩める環境を整えたいです」

朱璃のプロフィール

年齢:17歳
出身地:東京都品川区
所属:一ツ葉高等学校
趣味:トレーニング
特技:大食い
大切にしている言葉:猪突猛進

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Photo:Nanako Araie
Text:Honori Kukimoto

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Honori Kukimoto

ライター

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