
「気になる10代名鑑」の879人目は、一之瀬友香さん(19)。大学の学食に植物由来の食品を使用したプラントベースメニューを導入する活動や、海洋プラスチック問題に関するワークショップを運営するなど、食と環境問題をテーマに活動しています。ニュージーランド留学中にムスリムの友達と出会ったのが活動のきっかけだという友香さんに、活動についてあれこれ聞いてみました。
一之瀬友香を知る5つの質問
Q1. いま、いちばん力を入れている活動は?
「『成城大学エシカル研究会』という団体で、植物性由来の食品だけを使用したプラントベースメニューを大学の学食に導入する活動を行っています。すでに学食ではプラントベースのメニューも導入されているのですが、種類が少なく、毎日提供されている訳ではなくて。なので、ムスリムやアレルギーの人など、食に制限があっても、毎日自由にメニューを選べる環境作りに力を入れています。
あとは、狛江市が主催しているイベントで、プラントベースのアイスクリームを販売したり、海洋プラスチックを活用したキーホルダー作りのワークショップを開催したりと、学生や子どもたちが楽しく環境問題などを学べる場作りも行っています」
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Q2. 活動を始めたきっかけは?
「ニュージーランドに留学したときに、ムスリムの友達ができて。そこで、宗教上の理由で、食べられるものが制限されている人がいることを知ったんです。それから、食やライフスタイルに関することに興味を持ちはじめました。日本に帰ると、なかなか食の多様性に触れる機会がなかったのですが、あるとき成城大学の学食でプラントベースのビビンバが販売されているのを見て、身近なことなんだと気がついて。もっと知りたい、何かできることをしたいと思って、『成城大学エシカル研究会』に入会しました。
そこから本格的に勉強をはじめました。ベジタリアンやヴィーガン、ハラルなど、それぞれ食べられるものと食べられないものの違いもわかるようになってきて、日本にはまだあまりない、食への配慮にも気づくようになったんです。いまは、ムスリムの友達や、留学生がいつ大学に来ても食事を楽しめるような空間を作りたくて活動をしています」
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Q3. 活動をする中でつらかったことは?
「小さいころから、何ごともポジティブに考える性格なので、これまで活動の中で『つらい!』と感じたことはあまりないんです。もちろん、乗り越えなければいけない壁はたくさんあったけど、悩むよりもどうしたら前に進めるかを考える方が性に合っていて、解決策を見つけるのが楽しくて。
来年度からは研究会の代表をつとめるので、設立2年目のまだ新しい団体をどう成長させていくかがいまの課題です。特に、メンバーがもっと必要なので、次は『部員集め』という新たな挑戦に向き合おうと思っています」
Q4. 最近、新しく始めた挑戦はありますか?
「言語を学ぶのが大好きで、これまでニュージーランドや、カナダ、オーストラリアでのインターンや留学を通じて英語を猛勉強してきました。最近は、数ヶ月前に行った香港でのインターンをきっかけに、本格的に中国語の勉強を始めたんです。そのほかにも、日本にインターンに来る研修生の滞在中のサポートやイベントの企画と運営もしていて、やりたいことが多すぎて日々忙しいですが、とても充実した学生生活を過ごせています」
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Q5. 将来の展望は?
「まだ具体的な職業は決めていませんが、将来は日本と海外の架け橋になるような人になりたいです。これまで海外5ヶ国に滞在して、毎回その国にしかない魅力に感動して日本へ帰ってきて。同時に、海外から日本をみたことで、日本にしかない特徴も肌で感じることができたので、それぞれの魅力を取り入れて、社会がよりよくなるような活動をしたいです。
力を入れている環境問題や社会貢献などの活動は将来に直結するかはわからないけど、社会のためにやるべきことだと思っているので、いまは目の前の活動を頑張っていきたいです」
一之瀬友香のプロフィール
現在の年齢:19歳
出身地:東京都
所属:成城大学エシカル研究会、成城大学ピアサポーター、IAESTE
趣味:旅行、散歩、写真を撮ること
特技:適応能力
大切にしている言葉:十人十色
一之瀬友香のSNS
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Photo:Nanako Araie
Text:Mizuki Maeda