「気になる10代名鑑」の872人目は、上柳政太さん(19)。高校時代にラグビーで全国大会を経験し、スポーツの持つ価値を実感したことで、現在は「スポーツの価値と可能性を最大化し、スポーツ人材が社会で活躍できる世の中」をめざして活動しています。自身のスポーツ経験が原動力になっているという上柳さんに、活動についてのあれこれを聞いてみました。
上柳政太を知る5つの質問
Q1. いま、力を入れていることは?
「スポーツに力を入れていた学生が、社会に出ても活躍できるような世の中を作るため、活動しています。
昨年度までは、コロナの影響で中止となった甲子園を3年越しに開催する『あの夏を取り戻せプロジェクト』の運営をしていました。
無事に大会を開催することができた達成感から、スポーツの可能性や価値、スポーツ人材がもっと世の中で活躍するにはどうしたらいいか考えるようになって。現在は、アマチュアや学生スポーツの動画配信と制作、メディアなども運営する運動通信社で、インターンに参加しています。また、スポーツを頑張っている学生が、その経験を就活にも活かせたらいいなと思って、スポーツ×ビジネスのイベントや、スポーツサークルと就活をかけ合わせたイベントなどの運営もしています」
Q2. 活動を始めたきっかけは?
「高校時代は、ラグビーで全国をめざして練習に没頭していたんです。高校2年からはスタメンとして起用してもらって、ラグビーの聖地・花園(全国大会)を懸けた県予選決勝に2度、全国大会にも1度出場することができました。
チームのために体を張って、本気で戦う経験は、人生でも数少ない特別なもの。競技を続けて、プロをめざすような道ではなくても、必ず社会で生きる力になると考えています。
大学入学後に参加した『あの夏を取り戻せプロジェクト』では、運営陣と事務局が全員、何かしらのスポーツの経験者だったんです。プロジェクトの運営にも、それぞれのスポーツ経験が活きているのを目の当たりにして。スポーツの価値や可能性をさらに実感すると同時に、スポーツで得た経験を持つ人たちがもっと社会で活躍できる仕組みを作りたいと思うようになりました」
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Q3. どんなことをテーマに活動をおこなっていますか?
「これまで競技に全力を注いできた学生が、スポーツから離れても、自分の可能性を最大限発揮できる環境を作れたら、と考えていて。たとえば、いま特に力を入れているスポーツサークル×企業の就活イベントでは、スポーツに励む学生と、彼らを採用したい企業の架け橋になって、スポーツ経験者が培った力を就職活動に生かせるような場を提供していきたいです。
僕自身、スポーツで成長できたという過去もあって、スポーツには人を成長させる大きな可能性があり、価値あるものだと考えています。だからこそ、その価値を最大化させて、より多くの人に届けて、世の中に浸透させたいんです」
Q3.影響を受けた人物は?
「高校時代の監督たちですね。
高校3年間で毎年監督が変わったんですけど、教え方や重視するポイントがそれぞれ違っていました。でも、共通していたのは“選手ファースト”という考え方で、僕たち選手をとても尊重してくれて、課題に向き合う姿勢や、自分たちで考えて行動する環境を作ってくれたんです。そういう環境のおかげで、選手同士も自然と尊重し合えるようになって、課題を共有しあうなど、チーム全体で成長しようとする雰囲気が生まれました。
高校でのラグビー生活は、間違いなく僕の原動力のひとつになっています。この経験や、選手として感じたことを財産にして、これからもぶれることなく社会に貢献していきたいです」
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Q5. 将来の展望は?
「現在の活動で掲げている『スポーツの価値と可能性を最大化させ、スポーツ人材が社会で活躍できる世の中にする』テーマを実現させることと、いま共に活動するメンバーと、ずっとこの活動を続けられたらいいなと考えています。
一緒に活動しているだけですごく楽しくて。全員が同じ学部出身で、過去にスポーツに全力で取り組んできたという共通点があるので、自然と目標に向かって全力で向き合えていると感じます。これからもその熱量を大切にしていきたいです」
上柳政太のプロフィール
年齢:19歳
出身地:静岡県富士市
所属:武蔵野大学アントレプレナーシップ学部
趣味:ラグビー、マリンスポーツ、サウナ
特技:テレアポ
大切にしている言葉:成し遂げる、継続は力なり
上柳政太のSNS
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開催まであと2週間。
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— Shota Ueyanagi (@Shota841812270) November 14, 2023
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Photo:Nanako Araie
Text:Honori Kukimoto