「気になる10代名鑑」の842人目は、田中真心さん(19歳)。自然豊かな沖縄で育ち、現在は東京でオーガニックレストランにつとめながら、食材を活かした料理を研究しています。どんな境遇の人でも食事を楽しめる空間を作りたいという田中さんに、活動を始めたきっかけや、将来の展望について聞いてみました。
田中真心を知る5つの質問
Q1. プロフィールを教えてください。
「東京にあるオーガニックレストラン『ape cucina naturale』で、食材を活かした調理の勉強をしています。
アトピーがひどかったとき、学校の給食で周りと同じものが食べられず辛かった時期があって。アレルギーやヴィーガンの人、宗教上の理由で食事に制限がある人など、すべての人が楽しく食事ができる場を提供したいと思って、週に6日、レストランで実際に料理を作りながら、調理の勉強をしています」
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Q2. 活動を始めたきっかけは?
「薬を使わずに、食事でアトピーが改善した経験があって。自分の体は、自分が食べたものでできているんだって実感したんです。それから、食事や料理に興味をもつようになって。どんな人でも、外食で安心して食べられる料理を研究したい、と考えるようになりました。
あとは、千葉県いすみ市にある『ブラウンズフィールド』という場所で2ヶ月間、農業を体験したことも、活動を始めたきっかけのひとつ。有機野菜の美味しさに驚いて、オーガニックの材料を使った料理に惹かれました。
調理師学校には通っていないので、隙間時間に料理の基本がまとめられたDVDを観て、次の日の出勤で実践しながら、勉強をしています」
Q3. 自身のクリエイティブに影響を与えたものは?
「漁師の父と毎年夏休みにキャンプをして、その日食べる魚や貝を、沖まで自分で獲りに行ったことです。“いまここにあるもの”で料理をつくる楽しさを知りました。
新鮮な食材は、臭みがなくて、扱っているときも心地がいいんです。なので、働く場所も、自然な環境で育ったものを扱っているレストランに決めました」
Q4. 最近、新しく始めた挑戦はありますか?
「休みの日に、ヨガをしたり、サウナに行ったり、やりたいことなどをノートにまとめることです。
地元の石垣島から上京してひとり暮らしをする中で、レストランで料理の勉強もし始めたので、最初は仕事に行くだけで疲れてしまって。自炊もできなくて、心の余裕がなくなってしまっていたんです。
でも、忙しい中でもしっかり自分の時間を作ることで、仕事で大変なことがあっても、前向きに取り組めるようになりました」
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Q5. 将来の展望は?
「人それぞれ、食べ慣れている味や、食の習慣がありますよね。だからこそ、どんな境遇の人でも、気兼ねなく食事を楽しめる空間を提供したいです。
いま働いているレストランは、とても理想的。塩分量などのリクエストにも柔軟に答えて、食事を楽しんでもらえるんです。『月1回お店に来るの日が楽しみ』と、お客さんに言ってもらえたことも嬉しくて。
直感で動くタイプなので、将来何をしているかはまだ分かりません。でも、東京で調理の経験を積んで、いつか活動のきっかけになった『ブラウンズフィールド』でも、調理スタッフとして活躍できたらいいな、と考えています」
田中真心のプロフィール
現在の年齢:19歳
出身地:石垣島
所属:JUNP〜全国プラントベース大学ネットワーク〜ape cucina naturale、スローフードユースネットワーク東京
趣味:旅行、料理、自然の中を散歩すること、アロマ
特技:笑う事、人と話すこと、書道
大切にしている言葉:変化を楽しみ、その時の出会いを大事にすること
田中真心のSNS
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Photo:Nanako Araie
Text:Mizuki Maeda