Teen's Snapshots

テーマは“救済のピンク” ヘッドドレスを中心に、ドーリーなオリジナルアイテムを制作。【ドキ・19歳】

テーマは“救済のピンク” ヘッドドレスを中心に、ドーリーなオリジナルアイテムを制作。【ドキ・19歳】

「気になる10代名鑑」の836人目は、ドキさん(19)。ヘッドドレスを中心に、ロマンティックなアクセサリーや小物、衣装を制作・販売し、「ドキドキする着せ替えシール帳」をコンセプトにSNSでも発信しています。「わたしの未完成な“かわいい”に、共感してくれる人たちと生きていきたい」と語るドキさんに、創作活動のテーマや、将来の目標について聞いてみました。

ドキを知る5つの質問

Q1. いま、力を入れて取り組んでいることは何ですか?

ヘッドドレスを中心に、ハンドメイドの衣装や小物を作って、販売しています。

ヘッドドレスは、特にたくさんのバリエーションのものをつくっていて、オーダーを受けて作ることもあります。もともとはお洋服をメインに制作をしていたんですが、ヘッドドレスをつくってみたら、みんなからの評判が良くて。たくさん作れて楽しいのもあって、ヘッドドレスを中心に制作するようになったんです。

購入してくれた人が、好きなアーティストに会えるとても大切な機会のライブに着けて行ってくれたり、着けてみた写真を送ってくれたりすることが、本当に嬉しくてたまらないんですよね。

最近は、制作物を載せるSNSの更新にも力を入れています。作品の写真を、キラキラのシールみたいに加工して『心がドキドキする着せ替えシール帳』をコンセプトに、運用しています。

最初は、周りの子のレベルの高さを気にしてしまって、あまり発信はしていなかったんです。でも、発信してみると、だんだん見てくれる人も増えてきて。一生関係ないままだったかもしれない人たちとのつながりもたくさんできるので、積極的に発信することを意識していますね」

Q2. 活動を始めたきっかけは?

「本格的に服をつくりはじめたのは、実はけっこう最近なんです。高校3年生のときに、体育祭で衣装リーダーになったことがきっかけでした。そこからどんどんお洋服づくりに夢中になって、テキスタイルをつくる学科への進学を決めました。

創作活動の原点は、絵を描くのが好きだったこと。いとこの影響で、小さいころからずっと絵を描いていました。友達と一緒にいるときも、家族で旅行しているときでも、ずっとお絵かき帳に絵を描いているような子どもだったんです。

絵をとおして創作の楽しさを知って、そこからずっと、何かしらの形で創作をしています」

Q3. どんなことをテーマにして、創作活動をおこなっていますか?

「作品のテーマは『救済のピンク』です。

ただのピンクじゃなくて、血脈みたいな赤とか、痣みたいな青混じりの黒と一緒にしたような、ちょっと毒々しいピンクが好きですね。自分で好みのピンクに染めた布を使うこともあります。

もともと、わたしは容姿にコンプレックスがあって。どれだけ努力をしても、自分をかわいいと思えなかったんです。そんなわたしにとって、ピンクは“正義の色”。自分をかわいいと思えなくても、劣っていると感じてしまっても、ピンクを身につければ、自分を肯定してあげられるような、救われるような気がしていて。

ピンクは誰だって身につけていい。そんな思いも込めて、ピンクによる『救済』をテーマに制作するようになりました

Q4.活動を続けている中で、印象的だった「出来事」はなんですか?

大学の友達が誘ってくれて、今年の8月に、6人で『少女、助走、序章。』という、『少女性』をテーマにしたグループ展をおこなったことです。

はじめての展示会だったんですが、一緒に展示をつくりあげたメンバーたちとの出会いが、わたし自身にとっても、わたしの創作活動にとっても、すごく大きなものになりました。

それから、ハンドメイドアイテムの販売も、このグループ展がきっかけではじめたんです。この機会がなかったら出会えなかった人たちとお話できて、わたしの作品を手に取ってくれたことが嬉しくて。グループ展で購入してくれた人のことは、ひとりひとり、いまでも鮮明に思い出せます」

Q5. 将来の目標は何ですか?

自分の作品を、アイドルやアーティストの方に着てもらうことが目標です。大森靖子ちゃんが大好きなので、いつか衣装で関わりたいです!

それから、将来は自分の好きなこと一本で、生活をしていくことがいちばんの理想です。将来、どこかの企業に就職することになったとしても、創作活動はずっと続けていきたいですね。

ずっと、わたしの未完成な『かわいい』に共感してくれる人たちと生きていけたらいいなって思っています」

ドキのプロフィール

年齢:19歳
出身地:埼玉県川越市
所属:東京造形大学、トビタテ留学JAPAN7期生
趣味:歌うこと、ダンス、洋服作り
特技:歌うこと
大切にしている言葉:なるようになる!

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@idontkillyou_u_ 愛☆ヘドレ作った❕❕❕❕ #ハンドメイド #ヘッドドレス #ヘドレ #ヘッドドレス手作り ♬ Ai To U – Mega Shinnosuke

 

Photo:Nanako Araie
Text:Mao Kawasaki

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Mao Kawasaki

ライター

2003年生まれ、新潟県出身。文化服装学院 インダストリアルマーチャンダイジング科 在学中。Steenzには2023年11月より参加。学生ライターとして「気になる10代名鑑」のインタビュー記事執筆を担当している。

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