Teen's Snapshots

地元・霧島に本格的なエンタメを届けたい。地域に根差してオリジナルの舞台作品をプロデュース【佐藤幸大・19歳】

地元・霧島に本格的なエンタメを届けたい。地域に根差してオリジナルの舞台作品をプロデュース【佐藤幸大・19歳】

「気になる10代名鑑」の839人目は、佐藤幸大さん(19)。地元・鹿児島県で、演者・作り手の両面で、地域に密着しながら舞台芸術を浸透させようとさまざまな挑戦をしています。「魔法使いになるという夢が、舞台なら叶うんです」と熱く語ってくれた佐藤さんに、活動のきっかけや、今後の目標を聞いてみました。

佐藤幸大を知る5つの質問

Q1.プロフィールを教えてください。

ぼくの地元、鹿児島県霧島市を拠点に、脚本・演出・制作・出演を担うオリジナル舞台の制作をしています。

キャストとして演じるうちに、舞台全体に関わって世界観をイチから作ってみたいと思うようになって。昨年は、クラウドファンディングで151万円を達成して、裏方も演者も10代を中心とした初の単独自主公演を開催しました。

いまは、自分のオリジナルコンテンツをつくってみたいと思って『メラクと3つの魔法』という絵本を制作して、11月頭にAmazonから出版されました。絵本を入口に、ぼくの活動をもっと多くの人に知ってもらえるきっかけになったら嬉しいなと。同時に、2025年に鹿児島県霧島市で舞台化する”ミュージカル「メラクと3つの魔法」プロジェクト”を進行させています」

 

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Q2.活動を始めたきっかけは?

小学校6年生のときに、市民ミュージカルをしていた母に勧められて、参加したことです。もともと人見知りな子どもだったのですが、初めて舞台に立ったとき、なんともいえない高揚感と、自分が変わったような感覚があったんです。小さい役でしたが、どんなことも舞台の上だったら不可能も可能になるんだと、魔法のような力を感じました。

メインキャストも経験するうちに、舞台の道を極めたいと思うようになって。高校を中退して、フリーで活動する道を選びました」

Q3. 活動の中で、悩みがあれば教えてください。

自分が10代で、社会経験が少ないということもあって、会場の確保や資金調達など、すべてをひとりでおこなうのはすごく大変だなと実感して。同じ熱量で、一緒に夢を叶えてくれる仲間がもっとほしいなと思います。

高校1年生のとき、博多座で『LesMiserables』を生で見たことが、自分のモチベーションにもなったことがありました。本格的なエンタメには、心を動かす力があるんですよね。ぼくも、いまの活動を通して人の心を動かして、活動の輪を広げていきたいです」

Q4. 影響を受けた人物は?

振付師のSHOJIN先生です。鹿児島でのワークショップに未経験ながら飛び込んでから、ずっとお世話になっています。発声を褒めていただいて、MCの仕事や、ショー制作などに携わるチャンスをもらえて。おかげで、可能性を伸ばせる経験が積めています。

鹿児島では決して見ることのできなかった、第一線の制作現場を体験させていただき、自己満足でないお客様ファーストであるエンターテインメントの真髄を学びました」

 

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Q5.将来の展望は?

一流のエンタメを、どこでも気軽に触れられるように環境を整えていきたいです。

自分で舞台を公演したとき、観にきてくれた地元の人たちの中には涙を流して感想を伝えてくださる方もいて、純粋に楽しんでくれたのが印象的でした。でも、地方であればあるほど、中心の市街に大きな劇場や映画館が集中していて、足がなければエンタメに触れること自体が難しくて。そんな現状を解決していきたいと思っています。

いま、さまざまな業種の方が舞台エンタメに興味を持ってくださっていて、もっと楽しく、大きなこともできそうでワクワクしています。いつか、霧島に劇場をつくって、自分の公演をしてみたいです」

佐藤幸大のプロフィール

年齢:19歳
出身:鹿児島県霧島市
所属:ORI人 代表、SHOJIN ENTERTAINMENT LABO
趣味:人と対話すること、エンタメに触れること
特技:物事を俯瞰すること、空気をプラスに運ぶ言葉選び、「なんとかする」力
大切にしている言葉:「白黒の世界に彩りを」

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@realsatokodai 【1分で分かる】 ◾︎メラクと3つの魔法 visual animation🎞️ . . ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 絵本“メラクと3つの魔法”が魔法で動き出した?! 本編に登場するビジュアルを使用した、 アニメーションショートムービーをお届け。 1分であなたもメラクワールドの虜になる。 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 絵本販売中!!🪄︎︎ 作 佐藤幸大 〈こんな人へ〉 ◾︎夢や目標に向かって頑張っている人 ◾︎自分の道に迷っている人、次の1歩が怖い人 ◾︎地元や仲間との絆を大切にしたい人 ◾︎ファンタジーが好きで冒険や魔法にワクワクする人 ◾︎大人だけど、心の中に「子ども心」を持っている人 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 〈あらすじ〉 “魔法は全てを自分の思い通りにする力じゃない。 自分の声を聞くための力なんだ。” 足並みを揃えて働くことが正義とされる「ギア王国」で、 魔法の物語に憧れ続ける主人公メラクはひとりぼっち。 ギア王国の周りは深い深ーい「おしまいの森」に囲まれて、 子どもの頃から“森に入っちゃいけない”と教えられる。 メラクはおしまいの森の中で、 大昔ギア王国に住んでいたと話す魔女に出会う。 「3回だけ好きな魔法が使える」という魔法を 魔女から授かったメラク。 ずっと憧れ続けた魔法を手に入れたメラクは 何を願い、何を叶えていくのか。 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ Amazonにて販売中🎫 ¥1,650(税込) 🔎メラクと3つの魔法 で検索!!! ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 1人でも多くの人に届いてほしい。 自分用に、周りの大事な人へのプレゼント用に。 手に取ってみてくださいね。 現在2025年12月公演予定の ミュージカル「メラクと3つの魔法」制作中! ┈┈┈┈┈┈┈┈┈ #絵本 #animetion #鹿児島 #picturebook #メラクと3つの魔法 #佐藤幸大 ♬ オリジナル楽曲 – 佐藤幸大/鹿児島のエンタメ王子


Photo:Nanako Araie
Text:Chihiro Bandome

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Chihiro Bandome

ライター

2003年生まれ、埼玉県出身。上智大学文学部新聞学科在学。自分の目で現場を見て、自分の言葉で人と話して、世界を知っていきたい。大学では、主にニュース記事の執筆を学んでいる。2023年より、ライターとして「気になる10代名鑑」のコンテンツ制作を担当。

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