世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする「Steenz Breaking News」。今日は、芸術の秋にチェックしておきたい展覧会をご紹介します。
芸術の秋、ちょっとお出かけしてみない?
9月は秋なのか、それともまだ夏なのか、議論が分かれそうな昨今。それでも少しずつ涼しくなり、お出かけに適した日も増えてきました。「スポーツの秋」や「食欲の秋」などさまざまある中で、今日は「芸術の秋」にピッタリのお出かけスポットをチェックしていきましょう。
既成概念から解放される「五感のとびらをひらく旅」
2024年9月14日(土)から10月1日(火)まで、「ダイアログ・ダイバーシティミュージアム 対話の森」(東京・竹芝)にて、体験型鑑賞展『ウェルフェアトリップ 五感のとびらをひらく旅』が開催されています。
これまでに真っ暗闇の中で、視覚以外から得られる情報で、日常生活のさまざまな場面を体験する『ダイアログ・イン・ザ・ダーク』など、互いを認め、助けあう社会を実現するためのフラッグシッププロジェクトを開催してきた、一般社団法人ダイアローグ・ジャパン・ソサエティが新たに開催するのがこのイベント。『ウェルフェアトリップ—福祉の場をめぐる小さな旅—』(アノニマ・スタジオ)の著者・羽塚順子氏とのコラボ企画となっています。
「障がいのある人たちの手仕事と、たわむれる。」をテーマに、天井から吊るす大掛かりな和紙作品や長さ15mの神楽の大蛇に、触れたり、香ったり。五感を使って鑑賞していく展示を通して、全国の障害者施設のクラフトパーソンたちの作品と出会うことができます。
自分の五感を使うことで、先入観や既成概念から距離を置き、障がいの有無にかかわらず、個人がもつ才能や可能性に気がつくことができる展示になっています。「旅の始まり」から「旅の終わり」までの8つの部屋をめぐり、ゆるやかに五感をひらいていきましょう。
最先端のピクセルアートが勢ぞろいする「SHIBUYA PIXEL ART 2024 ~Bit Valley, Bit Flowers~」
#ShibuyaPixelArt2024 9月21日(土)〜9月29日(日)で開催決定!🎉
今年のシブピクは過去最多!総勢100名以上のピクセルアーティスト&ライブパフォーマーが集結👾
テーマ『BIT VALLEY, BIT FLOWERS』のもと、7会場・全10本のプログラムで、渋谷から世界に色とりどりの「ピクセルアート」を届けます!
— SHIBUYA PIXEL ART|9/21〜9/29 シブピク2024開催! (@ShibuyaPixelArt) August 22, 2024
2017年から毎年開催されている世界最大規模のピクセルアートの祭典「SHIBUYA PIXEL ART」。2024年は9月21日(土)~2024年9月29日(日)の9日間、『Tokyo Game Show』の開催に合わせておこなわれます。渋谷・原宿周辺の7会場で、100名以上のピクセルアーティストが参加し、全10本のプログラムが実施されます。
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企画展やフェア、トークショーや音楽ライブなど、会場によって期間や実施内容はさまざま。
Shibuya Sakura Stage(404 Not Found/404 Park)では、9月27日(金)、ピクセルアートの学校 第4ステージ 「インディーゲーム制作で広がる世界〜ゲーム制作の入口から出口まで〜」(要受講チケット)が開催されます。
また、東急プラザ表参道「オモカド」5F(LOCUL)では、「笑いで“笑顔の花”を咲かせる」をテーマにした、笑いを誘うピクセルアート✕エンターテイメント作品が公開され、グッズや作品が展示販売されます。
シンプルな「点」が作り出す、独特で深い世界を楽しんでください。
100種類以上の作品を展示する「北斎の植物図鑑」
誰もが一度は耳にしたことがあるであろう、江戸時代を代表する浮世絵師、葛飾北斎。富士山を描いた「富岳三十六景」が有名ですが、それ以外にも、ありとあらゆる自然を描いた作品を残しています。
晩年に何度か滞在したという長野県小布施町の「北斎館」にて、2024年9月4日(水)から11月10日(日)までの期間、企画展「北斎の植物図鑑」が開催されます。
小布施は古くから「巴錦」という菊の栽培がおこなわれてきた地。それを見た北斎は、「菊」という作品の中に巴錦を描いています。豪華絢爛ながら、繊細かつ力強い筆を見て取ることができます。
本展では、北斎の画集『北斎漫画』をはじめとするさまざまな作品から、植物が描かれたものを100種類以上ピックアップ。植物の特徴をありありと記した、現代の図鑑にも通じるような精密な絵が残されています。絵を描くことは、よく見ることから始まるのだと思わされる作品ばかりです。
アートを観るのにピッタリな季節!
単純に、作品を見るだけでなく、その奥にある自分の五感の動きや、心の動きにも触れられる、さまざまな展覧会。ぜひお出かけして、ゆっくりと眺めてくださいね。
Text:Itsuki Tanaka