タイムリーな話題から、カルチャー、さらには社会問題まで、さまざまなテーマについて、リアルな10代の声を聞くシリーズ「10代リアルVOICE」。
今回のテーマは「移動時間の活用法」について。電車内でスマホゲームをしている10代の姿はあまり見かけないように思いますが、通学やお出かけの移動時間をどう過ごしているのでしょうか。勉強に取り組んでいるのか、睡眠やゲームの時間にしているのか、今回は、4名のティーンに移動時間の使い方について聞いてみました。
1. 村上太栞さん「受験生なので、電車で『教科書7回通読勉強法』を試しています」
「最近は、電車での移動時間に世界史の教科書を読んでいます。
受験を控えているので、教科書を7回読む『教科書7回通読勉強法』を通学時間に検証しているんです。世界史の勉強は特に、電車での移動時間にぴったり。スキマ時間も、効果的に使いたいです。
通学には、自転車も使っています。車通りの少ない早朝は、自転車を漕ぎながら全力で歌を歌っているんです。風に吹かれながら歌を歌うのは本当に気持ちがいいし、リラックスできる時間のひとつです」
2. Miyabimaruさん「寝てしまうこともありますが、スマホで漫画を読んだり、課題をしたりしています」
「普段は、電車で通学しています。前日の睡眠時間が5時間未満だと、どうしても眠たくなってしまって……。電車の中で、ついウトウトして寝てしまうことも、しばしばあります。
起きているときは、スマホで漫画を読んで気分転換したり、課題を進めたりしています。なるべく、移動時間は効率的に使いたいです」
3. 春原崇寿さん「音楽やYouTubeを楽しんだり、勉強したり、有効的に使っています」
「いつもは、音楽を聴いたり、YouTubeを見たりしています。
テスト期間は、電車に乗っている時間も無駄にしたくないので、英語の勉強をすることもあります。ビジネスコンテストの原稿やパワーポイントを作ることもありますね。
ただ、身体が疲れているときは、すぐに寝ちゃいます。単語の勉強をしていると、ついつい寝落ちしてしまうんですよね」
4. 小磯由衣さん「電車で勉強していると、ついウトウトしてしまうので、音楽を聴いて寝落ちを防止しています」
「通学時間の電車内では、正直、寝てしまっていることが多いです。
短い時間でもできそうな学校の課題は、提出日の朝に電車で終わらせることもあります。家で取り組むと、無駄にダラダラして長時間かかってしまうんです。電車でのスキマ時間を活用しています。
テスト前は、移動中も暗記などをするようにしていますが、結局スマホを見たり、途中で寝落ちしてしまったり……。寝落ち防止と集中力アップのために、電車で勉強するときは音楽が必須です」
移動中、つい寝てしまうという声もありましたが、テストの勉強や課題、資料作成など、有効的に活用している10代が多いようです。音楽を聴いたり、漫画を読んだりと、自分なりのリラックス時間にもしているようでした。学校だけでなく、課外活動やアルバイト、インターンなど、社会人も顔負けなほど忙しい、いまの10代。移動中などのスキマ時間をうまく使う姿勢に、これからも注目していきたいですね。
Photo:Nanako Araie
Text:Serina Hirano