タイムリーな話題から、カルチャー、さらには社会問題まで、さまざまなテーマについて、リアルな10代の声を聞くシリーズ「10代リアルVOICE」。
今回のテーマは「外国語の学習方法」について。英語だけでなく、韓国語や中国語、フランス語など、外国語を学ぶことはもはや当たり前となっている現代において、多くの10代も、語学学習に情熱を注いでいるようです。いまの10代は、どんな言語をチョイスして、どのように学習に励んでいるのか、自分に合ったとっておきの勉強法があるのでしょうか。今回は、5人のティーンに習得中の外国語や学習方法を聞いてみました。
1. 村上太栞さん「Podcastと言語交換アプリを活用しながら、英検準一級を取得しました!」
「英語と韓国語の習得をめざして勉強しています。1日10分と、少しの時間でも言語に触れるように意識しています。『言語は1日やらないと3日分遅れる』という言葉を大切にしていて、短い時間でも勉強に取り組み継続していくことが大切だと思っています。
英語も韓国語も独学で、アプリとPodcastを活用しています。アプリは、ネイティブの話し手とマッチングをして、オンラインでチャットや通話をしながら実践的に言語を使っていく言語交換アプリを使っています。
Podcastは、『Ted Talk』をよく聴いています。普段よく見かけるゲーム感覚の言語習得アプリは、実践的じゃなく選択式なので、ある程度推測できてしまうところがあまり合っていないと感じていて。Podcastで『生きた』表現を学び、それを少しでも自分で使ってみる。その繰り返しが大切だと思っています!
ちなみに、この勉強方法で英検準一級をとることができました」
2. 小磯由衣さん「大好きなK-POPのコンテンツに毎日触れていたら、いつの間にか上達していました!」
「K-POPが大好きで、小学6年生のころから韓国語を勉強しています。去年は、韓国語能力試験TOPIKの最上級である6級を取得することができました!
とはいえ、机に向かって思い切り勉強したのは、勉強し始めのころや資格試験の前だけです。だから、普段は勉強していません。その代わりに大好きなK-POPの音楽やコンテンツに毎日のように触れています!
最初に基本的な単語と文法を覚えてから、コンテンツに触れる中で、よく出てくる言葉や単語について調べることを習慣にしていました。そしたら、気がついたら上達していました」
3. Miyabimaruさん「すぐに答えられるようになるまで勉強することを習慣にしていました」
「単純な用語を習得したいと思ったときは、単語帳や熟語帳の言葉を1日の中で決まった数だけ覚えて、何回も繰り返しながら勉強していました。
単語帳や言語の勉強本を読むだけで満足せず、すぐに答えられるようになるまで勉強することを習慣にするのがいいと思っています。その日のうちに何度も復習することで、さらに言語が身につく気がします」
4. 髙橋日和さん「英語の文章をたくさん読むために、ゲームのテキストを英語に変更しています」
「いまは、英語の勉強をしています。わたしはとにかく、英語の文章をたくさん読むことが言語力の向上にいちばん役立つと考えています。
だから、英字新聞を読んだり、好きなゲームをするときに言語を英語に変えてみたり、なるべく普段からたくさんの英語に触れるようにしています。いつか習得したい言語は、韓国語と中国語、それからラテン語です」
5. 春原崇寿さん「SNSを英語で見るようにして、スラングを身につけられるようにしています!」
「いま勉強している外国語は英語です。短期留学をした経験もあるので、外国語の勉強をするっていう意欲は高めだと思っています。特に、TOEICの勉強をしていて、『abceed』というアプリを使って、電子上だけで勉強を完結させるようにしています。だいたい一週間に2、3回くらいちょこちょことやっていますね。
あとは普段、XやInstagram、TikTokなどを見るときは英語にしていて、スラングなどネイティブの方がよく使う表現に、日常的に触れるようにしています。ネイティブの文法や発音が簡単に聞けて、リラックスしながら英語を学べるところがとても良い勉強法だなと思っています」
英語に加えて、韓国語の言語を習得していると回答した10代が多く、アプリやPodcastを活用しながら、自分に合わせた学習方法で外国語を習得していることがわかりました。スマホのテキストやSNSを日本語から外国語に変更したり、好きな音楽を聴いたりと、日常生活のなかで身近に触れるようにしているようです。自分に合った、効率よく学べる方法を見つけていきたいですね。
Photo:Nanako Araie
Text:Serina Hirano