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大好きな日本舞踊を世界に広めたい!パリ・オペラ座での公演を夢見る高校生【志賀遥香・17歳】

大好きな日本舞踊を世界に広めたい!パリ・オペラ座での公演を夢見る高校生【志賀遥香・17歳】

「気になる10代名鑑」の796人目は、志賀遥香さん(17)。小学生のころから日本舞踊を始め、16歳のときに名取試験に合格するなど、本格的に活動しています。日本舞踊を世界へ広めること、そして再興していくことが活動のテーマだと話す志賀さんに、活動についてあれこれ聞いてみました。

志賀遥香を知る5つの質問

Q1. プロフィールを教えてください。

小学生のときに日本舞踊を習い始めて、約10年ほど続けています。昨年、名取試験に合格することができ、『藤間初乃香』という活動名をいただきました。これでやっとスタートラインに立つことができたかなという感じです。

わたしはもともと飽き性で、ひとつのことを長く続けるのは得意じゃなかったんです。でも、日本舞踊を習い始めるときに、『やるからにはきちんと極めて、日本舞踊が自分の軸になるようにしよう』って父と約束して。それがあったから、ここまで続けて来られたし、これからもずっと続けていきたいと思っています」

Q2. 活動を始めたきっかけは?

祖母が日本舞踊をやっていて、小さいときに、その舞台を観たことがきっかけです。すごく集中して観ていたみたいで。それもあって、母の勧めで体験してみたら、一瞬で日本舞踊の虜になってしまいました。

小さいころは着物を着て、昔のお姫様みたいになれるのが楽しくてやっていたんです。でも、続けていくにつれて、日本舞踊の言葉を使わず、踊りだけで気持ちや景色を表現することができるところに惹かれていきました」

Q3. どんなことをテーマに活動をおこなっていますか?

日本舞踊を海外に広めること、そして再興していくことです。

海外に広めたいというのは、小学生のころからの夢で。そう思ったきっかけは、高学年で英語の学習が始まったときに、その楽しさに気付いて、日本舞踊と英語を掛け合わせて何かできないかなって思ったこと。そして、先輩の藤間礼太さんが、映像と日本舞踊を掛け合わせて海外に広めていく活動をしていて、それに憧れたことです。

再興したいという思いは、自分が活動する中で、日本舞踊がだんだん衰退していっていると実感して、自然と生まれてきました。例えば、同世代の友達が、日本舞踊のことをまったく知らなかったり、かつらや和傘を制作して下さるお店がなくなりつつあったり……。このままだと、文化がなくなってしまうんじゃないかっていう危機感をもっています」

Q4. 最近、新しく始めた挑戦は?

夏休みを利用して、韓国に3週間ほど、留学に行きました。

日本舞踊のルーツである雅楽は、中国や韓国の伝統舞踊と、日本の文化が合わさってできたものなんです。だから、韓国の舞踊を知ることで、自分の日本舞踊がもっと深まるし、逆に日本舞踊について知ってもらう機会にもなると思って、留学を決めました。

『トビタテ!留学JAPAN』という制度を利用したのですが、他のトビタテ生も、それぞれ自分の“好き”を追求し続けていて。その姿にとても刺激を受けて、活動のモチベーションにもなりました」

Q5. 将来の夢は?

パリのオペラ座で公演することと、スタンフォード大学で日本舞踊の講義することが夢です。人とコミュニケーションを取るのが好きなので、日本にいながら発信をしていくというよりか、自分が海外を飛び回って、日本舞踊を広めていきたくて。

他にも、J-POPと日本舞踊を掛け合わせた発信をしていくことにも興味があります。いま、卒論でもこのテーマについて研究しているんですけど、この活動を通じて、よりたくさんの人に関心をもってもらえたらなって思っています」

志賀遥香のプロフィール

年齢:17歳
出身地:東京都杉並区
所属:中央大学付属高等学校、日本舞踊 紫派藤間流、トビタテ留学JAPAN第9期生
趣味:映画鑑賞、スポーツ観戦
特技:日本舞踊
大切にしている言葉:稽古は強かれ、常識はなかれ(世阿弥)

Photo:Nanako Araie
Text:Fuka Hagai

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Fuka Hagai

ライター

2003年生まれ、愛知県出身。立教大学社会学部メディア社会学科 在学中。Steenzには2024年より参加し、学生ライターとして「気になる10代名鑑」のインタビュー記事制作に携わる。

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