「気になる10代名鑑」の802人目は、山口迅太朗さん(18)。幼いころからギターに触れ、高校生になってからベースを始め、現在もバンドでベースを担当しています。服飾の専門学校でファッションを学びながら音楽活動に注力しているという山口さんに、活動のこだわりや将来の展望について、聞いてみました。
山口迅太朗を知る5つの質問
Q1. プロフィールを教えてください。
「『GOLDEN WEEK』という3ピースバンドでベースを担当しています。
小さいとき、知り合いのギターが家にあって、それを演奏していたのですが、高校2年生のとき、同じ高校の友達と文化祭のライブに向けてバンドを結成して。メンバーに誰もベースをやる人がいなかったので、自分がベースを始めました。
高校を卒業して、もう一度バンドをやろうとLINEで声をかけて、『GOLDEN WEEK』を結成しました。いまは楽曲制作や個人での練習が主な活動で、夏から秋にかけてのオーディション・ライブに向けて頑張っていて、『The Global Playground Audition』という、タイや台湾のフェスに出ることができるチャンスに繋がるオーディションを第一目標にしています。
また、東京モード学園でファッションについて勉強していて。バンドの活動の中でグッズ制作やメンバーの衣装の用意・作成も担当しています」
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Q2. 活動を始めたきっかけは?
「そもそもは高校の文化祭のためのバンドだったんです。メンバーの中の3人が東京にいたので、『このチャンスを逃したらだめだ!』って思いました。高校のときは、メンバーは5人だったんですけど、『GOLDEN WEEK』の二人がいれば、前にいたメンバーの分まで賄ってくれるって確信してました。
と言いつつ、単に僕が寂しがり屋で、東京に出てきて知り合いが少ないときに、昔の友達と一緒に何かやりたいっていう気持ちも大きかったんですけど。(笑)
ギターのかいじは武蔵野美術大学、ドラムのゆきのじょうは武蔵野音楽大学と、全員が違う分野の学校に通って、それでひとつのバンドもやっているって、本当にすごいことだと思ってます」
Q3. 活動するうえで、大切にしていることは?
「音楽で自分の居場所をつくることです。
僕はファッションも音楽と同じくらい好きなんですが、やっぱりこれから先、ファッションを仕事にするとなると力が入っちゃうというか。お金が関わると、一気に自由じゃなくなってしまうように感じていて。
でも反対に、音楽はお金を理由にやるわけじゃない。だからこそ自由だし、自分の居場所にできると思ったんです。
どちらも自己表現のひとつで、すごく似ているものだと思ってます。ライブのときに、音楽に合わせて衣装選んだり、作ったりとかもしていきたいですね」
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Q4. 活動をする中で、悩みはありますか?
「僕は、メンバーのふたりに比べて、いま担当しているベースを始める時期が遅かったので、ふたりについていきたいと思ってます。技術面で差があることは苦しいことだと思われがちなんですけど、僕は近くに目標とする人がいることが楽しいし、ありがたいなって感じてます。お互いに切磋琢磨できるし、音楽でわからないことは、聞けば教えてくれるし。
いまは、メンバーのふたりと肩を並べるくらい上達することをめざして、一生懸命音楽をやるのが楽しいです」
Q5. 将来の展望は?
「個人としても、バンドのメンバーとしても、ずっと芸術を追っていたいって思っています。
バンド活動をやるうえで、楽曲はもちろん、ミュージックビデオ、ライブとかの衣装とか、動画制作とか、デザインとか、そういう創作や表現って、どんどん必要になってくるじゃないですか。
僕が学んでいるファッションに関する分野でも、影響受けたり、逆に与えられたりするし。そんなふうに、芸術をいまみたいにずっと追っていたい。そんな人になりたいと思っています」
山口迅太朗のプロフィール
年齢:18歳
出身地:福井県坂井市丸岡町
所属:東京モード学園、GOLDEN WEEK
趣味:音楽を聴くこと
山口迅太朗のSNS
Photo:Eri Miura
Text:koyuki Michishita