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学校や地域が変われば社会が変わる!身近なところから民主主義を実践する高校生アクティビスト【伊藤竹蔵・18歳】

学校や地域が変われば社会が変わる!身近なところから民主主義を実践する高校生アクティビスト【伊藤竹蔵・18歳】

気になる10代名鑑の758人目は、伊藤竹蔵さん(18)。学校改革を通して社会をよくしていく活動団体に所属したり、選挙の在り方に疑問をもったことをきっかけに、選挙をよりよいものにするプロジェクトを自ら立ち上げたりと、さまざまな活動をしています。いずれは地域の政治に関わる仕事がしたいというビジョンをもつ伊藤さんに、活動にかける思いや将来の展望について、話を聞きました。

伊藤竹蔵を知る5つの質問

Q1. いま、力を入れていることは?

『we are no longer sheep』という学生団体に所属していて、学校の民主主義をつくるための活動をしています。具体的にいうと、校則についてみんなで考える場をつくる活動がメインです。昨年11月には、イベントも開催しました。

また、団体での活動とは別に、自分ひとりで『柏プロジェクト』を立ち上げて、自分の住む地域の政治について、アクションを起こしています。もともとは高校の探究の課題として始めたのですが、先生などまわりの大人のサポートを受けながら、続けています。

みんなで意見を出し合って、これまでの慣例やルールを見直して、社会をよりよいものにしたい。そんな思いで、活動をしています」

 

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Q2. 活動を始めたきっかけは?

中学1年生のときに、地元でおこなわれた選挙の様子を見て、いろいろな疑問が湧いてきたんです。大人が一生懸命にやっているのに、すごく曖昧なもののように感じてしまって。

それから、政治や選挙への興味が大きくなりました。実際、選挙権をもっている大人にインタビューしてみると、投票する基準が不明確だったり、ただ投票をしただけで達成感を感じてしまって、その後のことを考えないなどといった課題があることに気付きました。

そうした課題を解決するために、『柏プロジェクト』をスタートさせたんです。候補者に独自のアンケート調査などをおこない、インターネット上で情報が見られるような仕組みをつくりました」

Q3. 活動をする中で印象的だったことはありますか?

法律の壁に直面したことです。選挙に関連する活動は、公職選挙法で、かなり細かく決まりがあるんです。特に、僕みたいな高校生の活動となると、グレーゾーンな部分も多くて……。

以前、新聞の取材を受けて、記事が出ることになったんですけど、『法律に抵触するんじゃないか』と問題になったことがあって。そのときは、新聞社の記者の方と学校の先生と一緒に、市の選挙管理委員会に話をしに行ったこともありました」

Q4. 最近、新しく始めた挑戦はありますか?

先生と生徒会と生徒で、校則について話し合う場を設ける活動を始めました。

先生も生徒も、校則に対して思うことがそれぞれあると思います。でも、お互いの意見を共有したり、すり寄せるための場所が、いままで存在しなかったんです。

みんなで考えていくという民主主義の基本的な考え方を基に、校則についても、お互いの意見を譲歩していいものをつくり上げるための会議をしていきたいと思っています

 

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Q5. 将来の展望は?

地域の政治に携わりたいと考えています。地元での楽しいまちづくりに貢献したいです。

また、選挙の仕組みはもちろん、地方の情報インフラにも、多くの課題があると思っています。僕は小学1年生のころからラジオを聞くことが大好きなのですが、例えば地域に密着したラジオを、情報インフラとして充実させるとか。そういった、地域に特化したメディアがあるといいなと考えて、自分でつくってみたいと思っています。個人的には、ラジオでの発信にも挑戦してみたいです!」

伊藤竹蔵のプロフィール

年齢:18歳
出身地:千葉県柏市
所属:足立学園高等学校探究コース、We are no longer sheep(通称のろし)、みんなの議会柏プロジェクト
趣味・特技:(友人曰く)人の話を聞くこと、外交力、中立に立つこと
大切にしている言葉:半径100mの人を幸せにする。 I HAVE PRIDE.(あるがままを誇ろう)

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Photo:Eri Miura
Text:koyuki michishita

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Koyuki Michishita

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