世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする「Steenz Breaking News」。今日は、6月にオープンしたばかりの、東京初のヴィーガン寿司専門店について、ご紹介します。
ヴィーガン寿司専門店「Vegan Sushi Tokyo」
2024年6月12日、東京では初となるヴィーガン寿司専門店「Vegan Sushi Tokyo」が渋谷にオープンしました。動物愛護や宗教上の理由から選択する人が多いイメージがもたれがちなヴィ―ガン・ベジタリアン食。しかし、近年では、環境負荷の低減を目的としたり、できる範囲で菜食を取り入れたりなど多様な形が広がりを見せています。
また、訪日外国人が多く訪れる渋谷という立地からもわかるとおり、その立ち上げ背景には、食のインバウンド事情があります。
東京オリンピック・パラリンピックのころから、日本の多くの飲食店ではヴィーガン、ベジタリアンなどインバウンド需要を満たす食の選択肢が少ないことが課題とされてきました。新型コロナウイルスの分類が5類へと引き下げられた2023年5月以降は、58.9%の飲食店にインバウンド顧客が来店したとする調査結果も出ています。
そんな中、実際にベジタリアン・ヴィーガンへの対応については、77.0%もの店舗が「未実施で今後も実施予定はない」と回答するなど、まだまだ対応は追いついていません。
気になる「ヴィ―ガン寿司」のメニューは?
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野菜寿司職人である谷水晃氏監修の下、誕生した「Vegan Sushi Tokyo」で提供されるお寿司は、他では味わうことのできない、こだわりのネタばかりです。魚介をはじめとした動物性食品を使用しないお寿司のネタは、どのような食材が使用されているのでしょうか。
ネタは「野菜寿司」と「ヴィーガン寿司」、大きく2ジャンルに分類されます。
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「野菜寿司」はみょうが、キノコ、アボカドといった、野菜を取り入れたメニュー。一方、「ヴィーガン寿司」は、植物性代替食品が使用され、肉やエビ、いくら、卵などがメニューに並びます。
また、豆乳とメープルシロップをベースに、抹茶やきな粉をトッピングしたアイスなど、お寿司以外のメニューもヴィーガン対応されています。
フードダイバーシティ実現を期待
訪日外国人からも「Sushi」として人気を博している日本の伝統食、お寿司。食の多様性を広げるヴィーガン寿司が、より多くの人々の笑顔をつくる存在となることに期待したいですね。
Text:kagari